大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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少数意見が尊重される大田区議会のために

2023年06月03日 | ●議会改革
民主主義の良いところは、多様な意見の中から一番いい意見、一番問題の少ない意見を選べるところにあると思います。 ところが、議会の中にいると、「多数派の意見が選ばれやすい仕組みになっていると感じる」ことが、少なくありません。 大田区議会が、会派の人数に応じ、議案の発言時間を配分し始めたところにも、多数意見を尊重し、少数意見を軽視が、表れていると思います。 そもそも、議案の審議は、委員会に付託されますが、会派の人数が多ければ、すべての委員会で会派の意見を委員が発言できますが、少数会派は、すべての委員会に所属できませんから、議論に参加することもできません。 結果、多数会派だけで議論した結果を本会議場に持ち込む議案が、多くなっています。 . . . 本文を読む

大田区議会のペーパーレス19万枚紙削減で得るもの、失うこと

2020年12月20日 | ●議会改革
大田区議会では、議員にiPadを配り、議案や委員会資料をデータで送付するようになっています。区議会のICT化です。 議案や資料がデータになったことで、検索や保存が便利になりました。 一方、iPadによるデータは、一覧性、俯瞰性に欠けるため、私は細かく読み込むには紙の方が良いので、毎回、膨大な時間をかけて印刷しています。 紙とICT技術とを併用すれば、利便性も向上し、議会の審査・調査機能も上がると思うのですが、大田区議会では紙の議案や資料は配布されなくなってしまいました。 しかも、情報公開配信された議案も委員会資料も区民にも公開すべきだと思いますが、議案の一部をPDFで公開しているだけで、ICT化の利便性は議会内にとどまります。 そのうえ、サイドブックスに配信された資料の保存年限を定め、iPadのクラウドから強制的に4年で削除すると言い始めています。 紙の良さをなくし、データ配信による利便性さえ、なくすなら、何のためのICT化でしょう。 . . . 本文を読む

国会・地方議会をお休み、自粛してはいけない理由

2020年04月05日 | ●議会改革
コロナで予算の議会を自粛し、質問時間を短くしたり、回数を制限したり、休会したり、する?した?という報道がありました。国会は三権分立、地方議会は二元代表性ですから、そのうちの一つがお休みしたり、縮小すれば、相対的に、行政権限が大きくなります。私は、行政が機能している間は、議会もお休みすべきではないと考えています。行政の暴走を抑止するのが議会の大切な役割の一つです。 民主主義をしっかりと機能させるためにも、議会は、しっかりとその役割を果たすべきだと思います。 行政の権限がこの間大きくなっていることを考えれば、さらに、議会の役割は重要です。少数意見を代表し、行政の暴走したときに、それを止められるのは、議会だけです。 . . . 本文を読む

「議長が決めたら陳情を受けなくて良い」とさかのぼって変えた大田区議会

2020年02月16日 | ●議会改革
突然、議会運営委員会が、陳情の取り扱い基準を遡って変えました。     何を変えたか説明を受けたら、議会事務局のミスでもれた下記の文を平成25年(2013年)3月にさかのぼって入れるといいます。 平成24年の地方自治法改正により「陳情」の文言は「請願等」に改められている。大田区議会会議規則第97条に「その内容が請願に適合するものは請願書の例により処理するものとする。 . . . 本文を読む

「消費税増税中止を求める意見書」の提出を求める請願への賛成討論

2019年01月07日 | ●議会改革
30第61号 国に対し「消費税増税中止を求める意見書」の提出を求める請願は、紹介議員として採択を主張いたします。 この請願は来年10月消費税10%への引き上げ中止を求める請願です。 社会保障の財源不足が言われて、消費税増税が肯定されがちです。 しかし、私たちの社会は、低賃金化、雇用の不安定化が起きています。 資本主義経済では、働いて生み出された富は、働くものと、株主と、地主(地代)、政府( . . . 本文を読む

地方議員年金制度復活が良い 大田区議会(自民党・公明党・共産党・民進党ほか)

2018年04月16日 | ●議会改革
平成23年6月に地方議員年金制度は廃止されましたが、その後、地方議員年金制度復活の動きがあります。そこで、地方議員年金復活に反対する意見書を6人の議員提案(無印・ネットと奈須りえ)で提出しました。残念ながら、提出者以外の賛成を得られず、否決されました。奈須りえは、国民の年金制度の課題も解決されていないなか、地方議員だけを国民年金から切り分け、特別な年金制度を作ることは許されないと考え、意見書にもその文言を付け加えることを条件に、意見書提出に合意しました。 . . . 本文を読む

大田区議会応接室は、マスコミと会う時に使っちゃダメ?

2018年02月10日 | ●議会改革
大田区議会の幹事長会(メンバー 自民党 鈴木隆之幹事長、公明党 勝亦聡幹事長、共産党 清水菊美幹事長、維新など荻野稔幹事長、民進党 黒川仁幹事長)で、応接室はマスコミと会う時に使っちゃダメ?というような話があったと議長から伝えられました。2003年に当選以来、新聞社、テレビ、雑誌などご連絡いただき、個人的にお話しすることもあれば、取材という形で対応したこともありますが、ダメと言われてことはありません。大田区民のみなさんは、どう思われますか。 . . . 本文を読む

大田区議会の議会中継動画配信中止は、都議選投票の公平公正のためになるか

2017年06月09日 | ●議会改革
大田区議会は、議会最終日、一部の議会中継の配信をやめると決めました。都議会議員選挙が始まっていて、期日前投票の会場から党名が見えるなど公平公正を欠くというのが理由です。選挙期間中の投票ですから、会場に選挙カーからの投票を呼び掛ける声が聞こえることもありますし、会場すぐ外に公設掲示板があって候補者のポスターがはられているところもあります。そういう中での議会中継廃止。みなさんはどう思われますか。 . . . 本文を読む

区民の声=陳情を円滑な審査のため省略して大丈夫?大田区議会 今こそフェアな民主主義を

2017年03月30日 | ●議会改革
「民主主義は、住民(国民)の声を意思決定に反映させるための政治システム」です。そのためには、「住民(国民)の声を聴く」「意思決定の過程を住民(国民)のみなさまに見ていただく」「意思決定の根拠を明らかにする」ことが必要だと考えています。ところが、大田区議会は突然、結果のでた請願と同趣旨の陳情を審査除外としてしまいました。いったん結果の出たことは「状況が変わらなければ」1年間取り上げない、というのです。これは、「いったん多数派が決めてしまえば、住民の要望の声が大きくなったとしても変えられない」ということになりはしないでしょうか。 . . . 本文を読む

大田区議会海外視察の問題点

2016年12月20日 | ●議会改革
大田区議会の海外視察が、税金の無駄遣いという視点からテレビで取り上げらました。平成28年大田区議会第三回定例会で議決された「親善訪問調査」、賛成したのは、自民党16人、公明党12人、民進党4人、改革1人、無所属1人の34人の議員。奈須りえは次のような問題意識を持ち反対しています。 . . . 本文を読む

大田区議会運営に関り、少数意見の尊重を求める要望書

2016年05月23日 | ●議会改革
聞きたくないから奈須りえに発言させない。3番目に人数の多い共産党には正副委員長ポストが与えられず、民主党や無所属議員には与える。言論の自由、少数意見の尊重とは程遠い運用が行われている大田区議会ですが、共産党、維新、ネット、緑、フェアな民主主義(奈須りえの会派名)で議会運営について要望書を提出しました。 . . . 本文を読む

自己の意見を述べてはいけない?効率性から発言を制限する大田区議会の目指す議会って?

2015年12月30日 | ●議会改革
大田区議会の議会運営委員会で、議会で「自己の意見を述べている」「当たり前のことを聞いて効率性に欠け残りの49人の議員全員が拘束される」「『個人の意見』を述べているような場合は議長から注意していただきたい」と言った意見がだされていると議会事務局から報告をうけました。議論の際に、配られた会派ごとの「質疑」「討論」回数・時間数一覧などとともに、大田区議会がどうなっているのかお伝えしたいと思います。 . . . 本文を読む

廃止した議員年金が民主主義を圧迫する構図について

2015年12月17日 | ●議会改革
議員特権と言われてきた地方議員年金が廃止されたのは、2011年5月。確かに、3期つとめれば、支給される、金額が大きいなど、国民年金はじめ他の年金にくらべ「特権的」仕組みだったが、その議員年金が廃止されたことが、自治体財政=議会費を圧迫し、ひいては民主主義を圧迫する構図になっていることはご存じでしょうか。 . . . 本文を読む