田園調布せせらぎ公園は、公園なのに1293本もの樹木を伐採してしまった田園調布せせらぎ公園は、その後、管理運営を営利企業にまかせています。公園という極めて公共性の高い空間を一部の人のお金儲けに使わせているのです。結果、大田区は41億円かけて隣地8795㎡を買ったのに、誰もが無料で憩える空間が27%から21%に減ってしまいました。一部の投資家利益(働いている方の賃金などではありません)のために、莫大な税金を使ったにもかかわらず、お金を払わなければ使えない場所を増やしてしまったのです。 . . . 本文を読む
そもそも、一部の企業が過去最高益と聞いて2年になろうとしています。ところが、物価はあがりますが、収入が追いつきません。企業が利益を上げても、多くの人の収入に反映されない時代になったということです。
どうしても、インフレというとバブルな感じで、みんなが潤う的な印象を持つ「昭和な感覚」も一部残っているように感じますが、企業利益と雇われる人のお給料や、取引先などの経営状況と必ずしも連動しない時代に入っています。従業員や取引先あっての企業から、株主利益のための企業に代わってしまったのですね。国が、デフレからの完全脱却という閣議決定をしているのも、一部の物価高が売り上げ増に直結する事業者にはいいかもしれませんが、多くの雇われる人や政治から優遇を受けていない人から見れば、収入や売り上げ増の担保にはなりませんから、インフレは、負担の増ばかりで、良いところが見えません。 . . . 本文を読む
リニア中央新幹線の延期が公表されました。
リニア計画変更2023年12月14日
工事の延期は、静岡県の水枯れ問題が大きく取り上げられていますが品川から掘り始める前の安全確認のための調査掘進も進みません
シールドマシンの不具合が原因のようで、300m掘って調査し、安全確認するはずが2年経っても、調査が終わらず、124m進んだところで止まっています。
リニア調査掘進2023年12月21日
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2023年春に所得税を増税したばかりの国が、急に減税と言い始めたので、おかしいと思って国の閣議決定を調べたら、3.5兆円の減税の影で、21.7兆円のインフラ等への税金投入を決めていました。
減税というより箱モノなどへの財政出動が目的だったのです。
しかも、国に歩調を合わせ、大田区も箱モノなどの予算を大幅に引き上げました。
ところが、いま日本では、人や物が不足し始めていますから、短期に集中的に巨額な財政出動を行なえば、更なる物価高をまねくリスクがあります。
これは、私だけでなく、国も専門家も指摘しています。
なぜ、こんな重大な問題が、国会でも大田区議会でも、議論にのぼらないのでしょう。大田区議会で指摘したのは奈須りえ一人で、大田区に質問したら、答弁は「直ちに(ただちに)物価高などにつながるものではない」でした。
大田区は、少しして物価が上がっても、短期に集中的に箱モノなどに税金を使ったことと関係ないと言うのでしょうか。
政治が本質的な議論を避ければ、誰が私たちの暮らしを良くできるでしょう。 . . . 本文を読む
外環道の陥没事故は、大深度地下は安全という根拠の希薄な説明を根底から覆しました。大深度地下法という法律の建付けや運用に問題があったのです。ところが、不備な法律もとで認可された、大深度地下使用の外環道やリニアは、そのまま進んでいます。形だけ、原因究明も安全確認のための調査も、安全確保になっていないことが次々明るみに出ています。あらためて、大深度地下法のどこに問題があるのか、地質や岩盤など土木工学がご専門の大阪大学名誉教授 谷本親伯先生からお話を伺う機会を得ています。今日は、そこから得たいくつかのポイントについて、ご報告します。 . . . 本文を読む
リニア工事が遅々として進みません。27年開業が27以降開業になったと報道されましたが、私は、事実上の白旗宣言。リニア撤退への準備が始まったとみています。住民運動は、今からどう動くか問われていると思います。私が、リニアは実用化はありえないと思っている理由は、たくさんありますが、今日、専門家の先生から興味深いことを伺ったので、ご報告します。品川からの調査掘進は、シールドマシンが故障し、いったん稼働したもののまた止まっています。調査が始まって2年になるのに、シールドマシンは、JR東海の土地から出られずにいるのです。メーカーの不備なのですから、メーカーに別のシールドマシンに変えるよう発注者としてなぜ言わないのか不思議に思っていたので、シールドマシンがいくらかです。100億円程度(専門家から伺った数字)の急ぐから、という理由で、極めて有利な条件で3兆円も融資を受けているのに、 . . . 本文を読む
国債で財源を確保し、春に増税を決めたばかりの国が、減税と言っています。
おかしい、と思って調べたら、どうも、目的は、減税どころか、大規模な財政出動。
奇しくも、大田区も国に歩調を合わせ、2023年に箱モノインフラへの財政投入額を大幅に引き上げています。
今は、人も物も足りませんから、需要を大幅に増やすと、物価高を招き、所得水準を下げかねません。
そこで、大田区議会で、質問しました。
答弁は、「直ちに物価高につながらない」
直ちにつながらない、というのは、物価高を認めているように聞こえました。
補正予算が成立して、いつから物価高になると思っているのでしょう。
質問と答弁の一部を掲載します。
全文は末尾に . . . 本文を読む
デジタル化を進めるしか生き残る道は無い、日本のデジタル化は遅れている、といってデジタル化が進んでいます。
本当に、多くの区民のくらしにデジタル化は必要でしょうか。
デジタル化は、明確な効果も見せずに進みますが、議会で言われるデジタル化の利点は、年に1度になるかどうかの、手続きの際の利便性でしかありません。
行政の無駄を省けるという見方もありますが、民営化で削減されたはずのコストも、一向に明らかにはなりません。
そんな、区民にとっての効果のあいまいなデジタル化ですが、その象徴ともいえる、マイナンバーカードへの個人情報の紐づけにおける手続きの一部が、2023年第四回定例会で、大きく変わりました。
国が法律改正し、マイナンバーへの紐づけの際の議決が一部不要になったのです。
区民にとって、効果のあいまいなマイナンバーの個人情報への紐づけにさらに拍車がかかります。 . . . 本文を読む
議会が終わったら、日本の農業の現場を見ようと思って、農村部に行きました。2泊3日の短い旅程でしたが、根っこは同じなのが見えてきて、やっぱりと思う反面、東京の方が良くするチャンスは大きいかもしれないと思いました。 . . . 本文を読む
去年から今年は、住民税減税を大きく主張した年になりました。
それまでの奈須りえの活動が、奈須りえに、次は減税だと言わしめたのです。
それにならうかのように、国が減税と言ったのには驚きましたが、
結局、今年の漢字は「税」だそうです。
国のいう減税は、今年で消え、来年には給付に変わるでしょう。
国の閣議決定は、減税で収入を減らすどころか、国債を発行して、支出を増やしていますから。 . . . 本文を読む
今回の議会は、国会軽視による議会制民主主義の危機を感じた議会でした。
大田区は、国会で成立していない補正予算を根拠に、大田区に補正予算案を送付しました。
国は、マイナンバー法を改正して、マイナンバーに紐づけできる大田区の事業を、省令で紐づけられるよう法改正にしています。
国会や区議会の議決が軽視された議案が送付され可決した議会だったのです。 . . . 本文を読む
令和5年第4回大田区議会定例会(第2日) 一般質問 奈須 利江(フェア民)
1.物価高から区民を守る住民税減税について 2.国の減税と大規模な財政出動が物価高騰にならないか
国が所得税と住民税の減税と言っていますが、住民税というのは、国ではなく、自治体が課税する税金ですし、
国は今も財源不足で、国債を発行していますから、国が行おうとしているのは、
国債発行による、給付( . . . 本文を読む
毎年、この時期に、公務員の在り方について特別区人事委員会から出された勧告をもとに給与などの議案が出されています。今回の改定は、35年ぶりの3000円という大幅な引き上げでしたが、決して、十分な引き上げ額とは言えない状況です。それくらい、物価の上がり方は大きかったですし、企業物価指数をからは、さらに上がる可能性が見えてきます。議会に提出された報酬議案は、職員、会計年度任用職員、区長副区長、 . . . 本文を読む