大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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大田区地域防災計画素案の問題点と改憲論議における緊急事態条項の意味について考える

2021年11月28日 | 憲法
大田区の地域防災計画素案を読んで、憲法改正の議論の一つである緊急事態条項を想起しました。なぜかなあ?と考えたのですが、行政に「緊急事態」であることを理由に大きな裁量権を与える問題が似ていることに気づきました。緊急事態条項は100日間を原則としていますが、国会の議決で延長できるかたちになっているようです。大田区地域防災計画は、防災に関わる計画ですが、いつから災害で、いつ災害が終わるかあいまいで、ここが似ています。 緊急事態は国会の承認ですから、議会が関与しますが、改憲は2/3ですが、たぶん緊急事態の延長は通常議決の1/2でしょう。大田区地域防災計画は、議決さえ求めていません。緊急事態、災害体制であり続けることが、思った以上に簡単にできてしまうかたちになっています。 . . . 本文を読む

大田区地域防災計画(素案)の体制は、憲法改正による緊急事態条項を入れた状況に似ていないか?

2021年11月26日 | 防災
憲法を改正して、緊急事態条項を入れようという動きがあるそうです。 憲法は、政府の権限に歯止めをかけて、私たちの人権を守るよう制限しています。 緊急事態条項というのは、国家の危機的状況に対応するためには、政府が私たちの人権を侵しても良いとする内容です。  災害のがれき置き場のために、私有地を使われたり、緊急車両を通行させるために家を壊されたり、災害時だから、議会を開かないことも可能になるかもしれませんし、復興のための財源を優先し、医療や教育や福祉が十分に提供されなかったりすることも可能になるかもしれません。 あまでも緊急時のみの適用で国民の命を守るための措置だと説明されていて、基本的に100日間と決まっていますが、今もコロナで命を守るためだと、緊急事態制限が明けても行われている制限がありますから、憲法の緊急事態条項の運用もどうなるかわかりません。100日以内ですが、国会の承認によって延長することも可能だそうです。  大田区地域防災計画(素案)は、この緊急事態条項の先取りのような内容です。来年3月までに作ろうとしていますが、行政に恣意的に使える権限を与えてはならないと思います。 . . . 本文を読む

【意見募集12月8日まで】大田区都市計画マスタープラン改定のための意見募集

2021年11月25日 | ├.まちづくり・都市計画
大田区が行う都市計画は、「都市計画マスタープラン=以下都市マス(都市計画に関する基本的な方針)」に合わせて行わなければならないと都市計画法で決められています。この都市マスには、区域の建設、整備、開発、保全の方針などが定められていて、予め、区民の意見を反映させなければならないことになっています。区内の建設、整備、開発、保全の方針は、土地利用や自然環境に影響を及ぼし、人口や経済活動、雇用や福祉を通じ区民生活に深くかかわるだけでなく、莫大な財政負担を伴うからです。昨日、この大田区の都市マス改定と意見募集のための区民向け説明会が行われたので参加しました。 . . . 本文を読む

【令和3年11月25日(木曜日)まで】大田区地域防災計画(令和4年修正)素案への意見募集

2021年11月25日 | 防災
防災計画修正への意見募集の締め切りが11月25日です。 緊急事態宣言により、行政の目的が災害が優先されることになりますが、復興期間もその体制で進み、いつまでが緊急事態でいつからが復興期間で、平常に戻るのがどんなときなのかが見えません。 憲法に緊急事態条項を盛り込もうという議論もあるようですが、「非常時」になると、通常守られるべき人権や、優先順位が軽視されることに不安を感じます。 その先取りのような地域防災計画ができ、仮に、憲法改正が行われると、緊急時、非常時、を理由に、守られてきた私たちの人権が軽視される社会になりはしないでしょうか。 職員とのやり取りの中で、そうはならないようにしますと、説明を受けましたが、説明している職員も移動で変われば、最後に残るのは、計画と法律と憲法です。 職員の個人的想いや、解釈ではなく、私たちの人権を侵害する恐れのある計画変更は、すべきではないと思っています。 計画は、分量も多く、読み込むのが大変ですが、関心のある方は、ぜひ、ご覧ください。 . . . 本文を読む

法改正で可能になった郵便投票で排除できない「なりすまし投票」の可能性 選挙の公正を守るために

2021年11月24日 | フェアな民主主義
前回のアメリカ大統領選挙で、郵便投票の事が話題になりました。 トランプ元大統領は不正選挙を主張し、最近では、その郵便投票を制限しようとする動きに対して、バイデン大統領が民主主義への攻撃だと主張しているそうです。 日本では、1950年代に、なりすましなどの不正が相次いだため、廃止されていましたが、コロナを理由に、すでに、郵便投票法が改正されています。 選挙の公正を守るための郵便投票について考えました。 . . . 本文を読む

【動画】DX(デジタルトランスフォーメーション)で利便性と引きかえに 管理される国民、失う主権、情報を手にして利益をあげる企業

2021年11月24日 | デジタル化・DX・5G
コロナの感染防止を名目に進むデジタル化ですが、利便性と引き換えに、私たちに何が起きるか、決算委員会で取り上げました。   動画はこちら 8分45秒くらいから 大田区議会 令和3年決算特別委員会(審査第2日) 款別質疑 総務費奈須利江委員(フェア民) デジタル化、ICT化、デジタルガバメント、デジタルトランスフォーメーションなど、様々な言葉が使われていますが、デジタル化によっ . . . 本文を読む

ここが問題!ここが疑問?リニアシールドトンネル工事着工についてのJR東海の説明

2021年11月17日 | リニア
JRが調査掘進という名前で、品川からシールドマシンでトンネル工事を始めています。外環道陥没事故を受けてJR東海が行った説明について質問したところ、下記の回答を得ました。JRの説明で感じた問題点や疑問について報告します。 . . . 本文を読む

JR東海への質問についての回答会議録:外環道陥没事故を受けリニアシールドトンネル工事の安全に関して

2021年11月17日 | リニア
質問についてのJR東海の回答を公開します。質問は、過去にHPに掲載していますが、後日、質問本文と回答を対応させて掲載するようにいたします。こちらからの質問はアンダーライン、JR東海の回答のうち、奈須が大切だと思った部分を太字で記しています。太字にした理由についても後日報告いたします。 . . . 本文を読む

また、大田区の施設で政治活動使用を制限! 

2021年11月12日 | フェアな民主主義
大田区の施設を予約しようとして、使用目的が「区政報告会」だと言ったら、予約出来なかったそうです。これまでも、区政報告会で使ったことのある施設で、そのことも説明したのに、その日は結局予約することができなかったそうです。ビックリして、大田区に確認したところ、誤りで、事業者の知識不足だったということです。当然知らなければならない施設使用の原則も、民間事業者だから、現場職員に研修することができないということでしょうか。予約出来ずに、あきらめて、使用できない事例を重ねれば、公の施設での政治使用が不可能になってしまいそうで、危機感を覚えました。 . . . 本文を読む

法で秩序は作れるか、秩序はどう作られるのか、秩序が失われるとどうなるか 規制緩和や民営化など構造改革で失われた日本の秩序

2021年11月07日 | ●日々のできごと
秩序は何により作られるのでしょう。   規制緩和により、法による規制が取り払われ、秩序が失われてきました。 では、法で秩序を取り戻せるかと言えば、法は守るべき最低限しか示すことができません。 機械的に何かを守ることが秩序ではなく、自然や風土と人間の関係のなか、時々に変わるものではないかと思います。   法で秩序は作れないのです。作ろうと思えば、その瞬間瞬間に、その人 . . . 本文を読む