水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

濃霧昇降す(39/72)

2009-08-18 08:35:02 | 72候
 今日は、72候の、「濃霧昇降す」だ。

 三鷹とこの時期の霧との関連で、というとやはり、井の頭池が一番に思い浮かぶ。

 今から60年近い前の話だが、この時期の早朝、池の源泉周辺は、ほぼ毎日、霧(靄(もや)のほうが雰囲気をよくあらわしていると思う)がかかり、実に幻想的な状景を呈していた。「夏休み宿題の絵にしたら」なんて、親にそそのかされて、写生に通ったが、当然のことながら、難しすぎてギブアップした。

 上昇気流のおさまる早朝、ゴンゴンと音をたてるように湧き出す地下水が空気を冷やし、靄が発生する。
今では冷たい地下水が湧き出すことはなく、あれは決して再び見ることの出来ない状景となってしまった。

 理科的には、霧(靄であっても)は露点温度と飽和水蒸気量で説明する。冬、窓の屋内側に発生する結露も同じだ。

 昔、アラビア湾岸の石油成金国にいったとき、ホテルエントランスの窓の外側(内側ではない!)が結露していて驚いた。外気温が35度以上、湿度が50%未満のときに、建物内部を25度未満にまで冷房を効かすため、窓の外側に結露する。これも、上の二つの用語で説明可能だ。

 冷房の身体への悪影響なんてなんのその、かの国では、水と冷房を贅沢に使うことが最高の贅沢で、したがって当然、最高のもてなしなのであるのだそうだ。
寒くて、毛布の追加をお願いしたこともあった。


 そういえば、ずいぶんと昔、日本から、カラの石油タンカーを湾岸地域に送るのはもったいないから、バラスト水を兼ねて屋久島の水を積み、向こうで売ろう、なんてアイデアが結構真剣に議論されたこともあったけか。



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