水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(18)

2011-02-04 09:13:50 | 論語
 北辰居其所、而衆星共之(為政第二の1)

 北辰の其の所に居て、衆星の之に共する。

 北極星の位置に立場をおけば、多くの星は協力する。


 この語の前段に、為政以徳(セイを為すにトクを以って(すれば))、とある。
政治が正しければ、大衆はついてくる、ということ。


エジプトなどの騒乱は、やはり、政治が正しくなくなっていた、ということの表れとみるべきなのだろう。


我々が知る、徳政(令)と、上の為政以徳(イセイイトク)とは、互いにまったく異なる。

例えば、後醍醐天皇が実施した、徳政令は、権力の力で、その仲間がかかえている借金を踏み倒す行為であった。
江戸時代、幕府や諸藩は、ときどき商人からの借金を棒引きにした。これも徳政令だろう。
1945年の終戦後に行われた、新円切り替え。これも、徳政令といっていいだろう。

なにが言いたいか。

権力とは、いつでも、徳政という、一見、美辞のもとに庶民を苛める、怪物に変身するものだ、ということ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。