水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

論語(445)

2014-04-14 10:00:31 | 論語
吾豈匏瓜也哉、焉能繋而不食(陽貨第十七の7)

吾、豈に匏瓜(ホウカ)ならんや、いずくんぞよく繋(カカ)りて食わざれざらん

匏瓜(ホウカ)=ひょうたん

私(孔子)(ともあろう人間が)、どうして、(長いことぶらさがったままで、とどのつまり)食用にならない、ひょうたんであるわけないでしょう。


ここも、孔子が御自身の不遇を嘆いているように感じ取れます。


ヒッキツ(ツキヘンにドル、肸(キツ))という人の招きに応じようとしたとき、弟子の子路が次のように諌めます。

以前先生は「善くないことをする人に、君子は近寄るようなことをしない」とおっしゃられました。
ヒッキツは、(下剋上というかたちで)主家にそむいています。行くのはいかがなものでしょうか?


これに対して孔子は次のように答え、最後に、上のように嘆いた。

たしかにそのように言ったことがあります。
しかし、世の中には、次のような言葉もあります。

不曰堅乎、磨而不磷、不曰白乎、涅而不緇(堅しといわざらんや、磨すれど磷(ウスロ)がず、白しといわざらんや、涅(デツ)すれど緇(クロ)まず)
どんなに磨こうとも薄くならないものを堅いといいます。どんなに黒土をまぜようとも白さを保つものを白いといいます。


孔子の言いたかったことを想像すると、
「私は決して彼らの言いなりにはなりません。ただ、声を掛けてくれたことに答えたいのです」


孔子も普通の人間ではないですか?彼を非常に身近に感じる節です。

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