水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(198)

2016-06-06 10:18:56 | 古今和歌集
160 五月雨の空もとどろに 郭公 なにをうしとか夜ただ鳴くらん
ほととぎすのなくをききてよめる
つらゆき

梅雨時の、空もとどろかんばかりのどしゃぶりの中、しかも夜だというのに、 ほととぎすが鳴いています。なにを心配しているのでしょうか。


今日の月齢は確か、新月。ということは、旧暦では5月1日ですか。
そして、昨日関東地方で入梅のもよう、と発表されました。

「五月雨」は、もともと、梅雨の雨をいうのですが、つい忘れがちです。(五月雨を集めて早し~~~~~)

上の貫之の歌から感じるのは、「五月雨」って、梅雨末期のザンザ降り、を言っていた、ということです。

旧暦での解釈をおろそかにしがちですが、注意せねば。

ついでに「五月晴れ」。
今では、新暦五月中に現れる、移動性高気圧に覆われた好天を、いいますが、もともとは、梅雨時のシトシト雨の合間にほんのちょっと現れる「晴れ間」
をいうのですよね~。

うっとうしい数十日が続きますが、元気を失わぬように生活しようと思います。