巻第二「春歌下」のトップ
69 春霞たなびく山のさくら花 うつろはむとや 色かはりゆく
題しらず
読人しらず
うつろふ(移ろふ)=①移転する、②変色する、③色があせる、④(花が)散る、⑤染まる、⑥変心する。
④ですな。
春、霞がたなびいている山肌の桜の色が変わってきたようだ。もうすぐ散り始めるのだろうか?
古今集には、題しらず・読人しらず、の歌の数が圧倒的に多い。選者の目がどこにあるのか、注意深く読まねばならぬ。
定点観測しているから、短期間における、桜の色の微妙な変化に気づくわけで、我々現代人の生活からは想像もできないことだ。
そういう意味から、つい、権力者の没落を予見した歌、なんて憶測してしまう。
69 春霞たなびく山のさくら花 うつろはむとや 色かはりゆく
題しらず
読人しらず
うつろふ(移ろふ)=①移転する、②変色する、③色があせる、④(花が)散る、⑤染まる、⑥変心する。
④ですな。
春、霞がたなびいている山肌の桜の色が変わってきたようだ。もうすぐ散り始めるのだろうか?
古今集には、題しらず・読人しらず、の歌の数が圧倒的に多い。選者の目がどこにあるのか、注意深く読まねばならぬ。
定点観測しているから、短期間における、桜の色の微妙な変化に気づくわけで、我々現代人の生活からは想像もできないことだ。
そういう意味から、つい、権力者の没落を予見した歌、なんて憶測してしまう。