尊五美屏四悪(尭曰第二十の4)
五美を尊び四悪を屏(シリゾ)く
五美を尊び四悪にはまらないように。
子張が、政治にたずさわる者の心得を教えてください、と質問したときの孔子の答え。
五美四悪とはなにか。
五美
・恵而不費(恵して費えず)=民が利益と思うことを制限せずそのままとする
・労而不怨(労して怨まず)=自ら苦労を買うのであるから怨む種はない
・欲而不貪(欲して貪らず)=仁を求めていれば貪ることはない
・泰而不驕(泰(ユタカ)にして驕らず)=泰然として驕らない
・威而不猛(威にして猛からず)=威厳を示しても猛々しくない
四悪
・不教而殺(教えずして殺す)=教えることをしないで罰を与える
・不戒視成(戒めずして成るを視る)=注意せずに成績を重視する
・慢令致期(令を慢(ユル)くして期を致す)=命令を緩めておいて期限を厳守する
・出内之吝(出内(スイトウ)の吝(ヤブサカ)なる)=やらねばならぬことにケチケチすること
四悪(特に最後)、については少々補足すべきかもしれぬ。
最後の文は次のようになっている。
猶之與人也、出内之吝、謂之有司
人に猶(オナ)じく之を与うるに、出内(スイトウ)の吝(ヤブサカ)なるは、有司(ユウシ)という
ここを次のように解釈したい。
(公務に携わる者が人によって)教えない、戒めない、令をユルユルにする(なんていうのはもってのほかで)、こういう出し惜しみをする人を有司(=役人)といい、(我々は最もきらうものです)。
孔子が、いわゆる役人根性を、忌み嫌っていたことを顕著に表す文章、と理解しました。
今の世にも通じ、親近感を覚えました。
五美を尊び四悪を屏(シリゾ)く
五美を尊び四悪にはまらないように。
子張が、政治にたずさわる者の心得を教えてください、と質問したときの孔子の答え。
五美四悪とはなにか。
五美
・恵而不費(恵して費えず)=民が利益と思うことを制限せずそのままとする
・労而不怨(労して怨まず)=自ら苦労を買うのであるから怨む種はない
・欲而不貪(欲して貪らず)=仁を求めていれば貪ることはない
・泰而不驕(泰(ユタカ)にして驕らず)=泰然として驕らない
・威而不猛(威にして猛からず)=威厳を示しても猛々しくない
四悪
・不教而殺(教えずして殺す)=教えることをしないで罰を与える
・不戒視成(戒めずして成るを視る)=注意せずに成績を重視する
・慢令致期(令を慢(ユル)くして期を致す)=命令を緩めておいて期限を厳守する
・出内之吝(出内(スイトウ)の吝(ヤブサカ)なる)=やらねばならぬことにケチケチすること
四悪(特に最後)、については少々補足すべきかもしれぬ。
最後の文は次のようになっている。
猶之與人也、出内之吝、謂之有司
人に猶(オナ)じく之を与うるに、出内(スイトウ)の吝(ヤブサカ)なるは、有司(ユウシ)という
ここを次のように解釈したい。
(公務に携わる者が人によって)教えない、戒めない、令をユルユルにする(なんていうのはもってのほかで)、こういう出し惜しみをする人を有司(=役人)といい、(我々は最もきらうものです)。
孔子が、いわゆる役人根性を、忌み嫌っていたことを顕著に表す文章、と理解しました。
今の世にも通じ、親近感を覚えました。