中国税関総署の発表では、２０１１年２月度の
貿易収支が１１カ月ぶりの赤字にになった。
原因は春節休暇のため輸出が大きく減少した
一方で、原油や穀物などの国際商品価格が
高騰しているため輸入金額が増加したためだ。
春節休暇という要因を備えている結果だが、今の
中国政府にとっては、この赤字の実績は中国元
切り上げ圧力をかわす格好の材料に。
これは一時的なものであって、３月以降は従前
通り、黒字を積み上げる流れに戻ることに。
しかし、長期的に見れば２０１０年度の国内労働
者の所得は２０～４０％も増加しており、今年も
２０％程度の賃金上昇の可能性を備えている。
この趨勢は現在の８～９％の経済成長を追い
続ける限り、インフレの高進と共に止まることが
ない本質を備えた流れである。
既にベトナムやインドネシア、バングラデシュなど
東南アジア諸国の所得を大きく上回っており
、
今後共、格差が広がる可能性を備えているため
工場の中国離れは避けられないことに。
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