中国では人口の１割ほどが太平洋側の沿岸部に
住んで、先ず経済的に大発展した。
更なる輸出産業発展に備えるには、水、電力、
燃料などが必要不可欠。
しかし、これらは沿岸部から４０００Ｋｍも西の
奥地、新疆、青海地域に偏在している。
これらのエネルギーを東部の沿岸部に送るため
非常に大規模な西部開発が行われてきた。
その一つが西気東輸と呼ばれている天然ガスを
沿岸部などへ送るための大規模開発だ。
新疆のタリム盆地などから天然ガスを送るパイプ
ラインの２ライン、西２線が完成している。
現在の中国の都市部の大型アパート群は全て
この天然ガスがエネルギー源となっている。
昨年の冬には、急激な冷込みに備え、一斉に
暖房を使い出したために、供給が追い着かない
事態が発生して大問題に発展したことも。
今年の冬に起こった大問題は不正・腐敗問題。
開発事業主体の国営企業、中国石油天然ガス
集団公司で４５億元（約５７０億円）に上る使途
不明金が発覚したのだ。
政府役人や企業トップには非常に寒い冬に。
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