うろ覚えライフ。

巷の旬な話題と情報への個人的意見、日々雑感。懐古・郷愁。漫画・映画・小説・ポピュラー音楽。

墓場鬼太郎

2008年03月14日 | TVドラマログ

 

○<墓場鬼太郎>「のだめ」抜き、視聴率シリーズ最高記録を達成 ノイタミナ枠で

 

       『    フジテレビ系の深夜アニメ枠「ノイタミナ」で13日深夜に放送された「墓場鬼太郎」第11話の視聴率が5.8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を獲得、07年1月放送の「のだめカンタービレ」(第2話)の5.5%を抜き、同枠の新記録となったことが14日、明らかになった。   』・・・

 正直、意外でしたねー。あの「墓場鬼太郎」のアニメ化が人気を得るなんて。ファンはきっと、日曜朝の「ゲゲゲの鬼太郎」のファンとは別でしょうね。深夜ワクだし。見ているファンは年齢層が高そうな気がする。

 子供たちが喜びそうな、正義の味方ヒーロー、鬼太郎が、悪い妖怪を退治する勧善懲悪ドラマとは、全然違うし。

 でもリアルタイムで貸本鬼太郎を読んだことがあるファンが見てるとしたら、もう相当な年齢ですよ。中年の上で実年層。団塊世代から下~、といったトコでしょう。かくいう僕も幼少時、貸本でギリギリ読んでる。大人になってから、復刻版「墓場鬼太郎」で全話読んだけど。

 けっこう今の青年層から中年に掛かるまでが見てるかも。少年が見ててもミドルティーン以上だろう。女子は見ないんじゃないかなあ。でもエンディングを中川翔子が歌ってるからな。「ゲゲゲの鬼太郎」ルーツのヒーローらしからぬ不気味鬼太郎って、話題になったのかも。

 この記事の解説は間違ってるよ。貸本「墓場鬼太郎」の初作品は1959年だ。1950年じゃない。水木しげるさんが、伊藤正美氏のハカバキタローを紙芝居で描いていたのがいつ頃なのかは、僕もよくは知らないけれど。

 TVアニメ「墓場鬼太郎」は、59年から64年に掛けての貸本、え~と、何冊になるのかなあ?10冊から12冊くらいかなあ。最初の方のは怪奇アンソロジー集の、中・短編だからね。その元祖鬼太郎のお話を忠実に追ってストーリー進行している。だいぶアレンジしてるけど。

 貸本鬼太郎のお話ってね、鬼太郎夜話の連作な訳だけど、当時、水木しげるさんと貸本出版社とがうまく行かないことが多くて、鬼太郎がいろいろと出版社を巡っている。だから一貫した設定が整備されてないんだよね。今みたいにきちんとコミックスで残る時代じゃないし、漫画は読み捨ての時代だし。当時は貸本漫画なんて文化ランクは有害図書視されるくらいの最低ランクにあったし。当時の作品はストーリーが、きちんと整理されたお話で仕上がっていない。アニメ化ではけっこうアレンジしてるね。でも、ヒーローアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」とは全く違うものに、ちゃんとなってるからイイのだ。

 あ、「墓場鬼太郎」の寝コちゃんの声は、ショコタンだったんだ。

 僕は貸本「墓場鬼太郎」から、最初のアニメ化がされる前までの、少年マガジン版「墓場の鬼太郎」までが、大好きですね。決して人間の味方なんかじゃなくて、人間とは違うアウトローで、毒虫みたいに恐くて汚くて、乞食然とした暮らしをしていて、自分たちの都合で人間を脅かすし、地獄へと落とすし、妖怪退治は金と食い物のためにやることで、正義なんて大儀はこれっぽっちも持ってやしない。恐くて不気味な幽霊族の末裔、鬼太郎。妖怪が人間の友達で味方だなんて、おかしいよ。

 

コメント
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