お鍋をたびたび焦がすようになったと自覚するようになったら。

2008年03月26日 | 住まいづくり
お客様から慌てふためいた電話が入った。「ガス台」が使えないから見て欲しいとのこと。なにやらガスを点っぱなしにして、火が上がったものを消火した後らしい。

 担当が駆けつけたら、ご主人が放心状態でおられたとのこと。奥様の留守お味噌汁を温めようとして、間違えてグリルのスイッチを入れたらしい。お味噌汁が温まらないので、あらためてスイッチを入れて食事をしていたら、スイッチが入ったままのグリルから火が上がったとのこと。

 グリルの中は掃除がしにくいところ、10年以上もたっていれば魚の脂だってすごいことになっているのは主婦なら覚えがあるところだ。

 幸いにも在宅だったから事なきを得たが、ゾッーとする話だ。上から布団をかぶせて水をかけたというが、換気扇のフィルターが融けていたというから、火柱と煙で肝をつぶされたようだ。

 ちょうど奥様が帰宅されて・・・・「これで2度目でしょう」となったとのこと。当然IHをお勧めしたのだが、ご主人がどうしても「うん」と言わなくてガス台になってしまった。

 70歳代初めのご夫婦である。奥様は強くIHを希望なさったのだが。

 ガスからIHにするには、日程的な時間が必要だが、その前に心の時間が必要なのである。今のガス台が古くなった時、もしくは壊れた時にはと考えている方は、パートナー並びに家族と話し合っておかれることをお勧めする。

 その時は突然やってくるし、無しで暮らすには1日でも不自由だからである。
家族の心が決まっていれば、卓上コンロとレンジとコンビニで凌いでも、入替ができるからである。

 ガス台も安全装置がついているが、やはり炎が出ると出ないは大きな違いだ。たびたび鍋を焦がすという自覚が出てきた頃は、考え時なのかもしれない。

 我が家もIHに替えて3年目だけど、一番喜んでいるのは80過ぎの父である。
自分は料理をしないけど、やはり火を気遣い続けるのは大変だったようだ。それが無くなってよかったと、素直に喜んでくれている。

                          依田 美恵子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする