2001年(日本)
監督:降旗康男
出演:高倉健、田中裕子、奈良岡朋子 、井川比佐志 、 小澤征悦、 小林稔侍
激動の昭和を生き抜いた特攻隊の生き残りである男と、その妻の人生を描く人間ドラマ。監督は「鉄道員」の降旗康男。
脚本は、「義務と演技」の竹山洋と降旗監督の共同。撮影を「鉄道員」の木村大作が担当している。
主演は、「鉄道員」の高倉健と「ざわざわ下北沢」の田中裕子。東映創立50周年記念作品。
鹿児島県知覧。
カンパチの養殖を生業としている山岡(高倉健)は、肝臓を患い透析を続けている妻・知子(田中裕子)とふたり暮らし。子供がいない彼らは、漁船“とも丸”を我が子のように大切にしている。
激動の昭和が終わり、平成の世が始まったある日、山岡の元に青森に暮らす藤枝(井川比佐志 )が雪山で自殺したとの報せが届いた。山岡と藤枝は共に特攻隊の生き残りだった。
それから暫く後、山岡はかつて特攻隊員に“知覧の母”と呼ばれていた富屋食堂の女主人・山本富子(奈良岡朋子)から、ある頼みを受ける。
それは、体の自由が利かなくなった自分に代わって、南の海に散った金山少尉、本名、キム・ソンジェ(小澤征悦)の遺品を、韓国の遺族に届けて欲しいというものだった。実は、金山は知子の初恋の相手で、結婚を約束した男でもあった。複雑な心境の山岡は、しかし知子の余命が長くて一年半だと宣告されたのを機に、ふたりで韓国へ渡ることを決意する。
だが、金山の生家の人たちは、山岡夫妻の訪問を決して快く迎えてはくれなかった。それでも、山岡は遺族に金山の遺品を渡し、彼が残した遺言を伝えた。金山は日本の為に出撃したのではなく、祖国と知子の為に出撃したのだと。
やがて歳月は流れ、21世紀。太平洋を臨む海岸に、その役目を終えた愛船・とも丸が炎に包まれていくのを、ひとり見つめる山岡の姿があった。
お家鑑賞(NHKBSプレミアム)。
20年前の邦画をテレビ鑑賞しました。20年前って邦画に全く興味がなかった私。この映画も今まで知りませんでした・・・💦💦
NHKBSプレミアムは一応番組チェックしていますが、この映画は見る予定ではありませんでした。
主人が見ていたので冒頭覗いていたら、引き込まれて最後まで見たという映画です。
う~~ん、なかなか興味深い映画でしたね~。
私は父が太平洋戦争中に九州・鹿屋の特攻隊でゼロ戦の整備士をしていたと聞いています。
「毎日飛び立つゼロ戦に、明日は自分かも、と手を振っていた、、」と話を聞いたことがあります。
まだ大人になっていなかった私は、その父の思いを更に聞くということはなく、なんとなく父の思い出話のような感じで聞いてしまってました。その父が亡くなって20数年経っており、もう話を聞くことは出来ません。
映画の中の、飛び立つ特攻隊員が「仲間に、整備士に、○○(忘れました、、)に手を振られて、、、」という台詞の「整備士」というところで父を思い出し思わず涙が・・・。
こんなにシビアな映画だったと知りませんでしたよ、、。
展開も戦争中の出来事と昭和の時代が終わった頃が入れ替わり出てきて、見てる側の緊張感を緩めてくれませんでした。
いい映画に巡り合いました。
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