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日本キリスト教 富 谷 教 会
週 報
年間標語 『日々聖霊を豊かに受けて神の栄光を表す人になろう。』
聖句「神は、わたしたしの救い主イエス・キリストを通して、この聖霊を豊かに注いでくださいました。こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。」(テトスへの手紙3:6~7)
聖霊降臨節第4主日 2016年6月5日(日) 午後5時~5時50分
礼 拝 順 序
前 奏 奏楽 辺見トモ子姉
讃美歌(21) 227(主の真理(まこと)は)
交読詩篇 16(神よ、守ってください)
主の祈り 93-5、A
使徒信条 93-4、A
聖 書 ヨハネ第一の手紙2章18~29節(新p.443)
説 教 「信仰の道」 辺見宗邦牧師
祈 祷
讃美歌(21) 458(信仰こそ旅路を)
献 金
感謝祈祷
頌 栄(21) 24(たたえよ、主の民)
祝 祷
後 奏
次週礼拝 6月12日(日) 午後5時~5時50分
聖書 ヘブライ人への手紙12章18~29節
説教 「天のエルサレム」
賛美歌(21)498 579 24 交読詩編 84篇
本日の聖書 ヨハネ第一の手紙2章18~29節
18子供たちよ、終わりの時が来ています。反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。これによって、終わりの時が来ていると分かります。19彼らはわたしたちから去って行きましたが、もともと仲間ではなかったのです。仲間なら、わたしたちのもとにとどまっていたでしょう。しかし去って行き、だれもわたしたちの仲間ではないことが明らかになりました。20しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、皆、真理を知っています。21わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知り、また、すべて偽りは真理から生じないことを知っているからです。22偽り者とは、イエスがメシアであることを否定する者でなくて、だれでありましょう。御父と御子を認めない者、これこそ反キリストです。23御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。24初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたことが、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の内にいつもいるでしょう。25これこそ、御子がわたしたちに約束された約束、永遠の命です。26以上、あなたがたを惑わせようとしている者たちについて書いてきました。27しかし、いつもあなたがたの内には、御子から注がれた油がありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事について教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。28さて、子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るようなことがありません。29あなたがたは、御子が正しい方だと知っているなら、義を行う者も皆、神から生まれていることが分かるはずです。
本日の説教
ヨハネによる福音書とヨハネの手紙は、用いられている用語や表現などが極めて似ているところから、同じ教会(仮にヨハネの教会と呼ばれている)の中で成立したと考えられています。
ヨハネによる福音書は、イエスの十二弟子の一人のヨハネの権威の下に、ユダヤ教会堂に対してキリスト教の信じる神の独り子イエス・キリストを明らかにするために、紀元80年から後半から90年頃にかけて書かれました。
ヨハネの手紙(一、二、三)は、ヨハネの教会の指導的位置にあったユダヤ人キリスト者の長老が、教会内部に起こった福音理解についての異端に対応するために、紀元100年前後に書いた勧告や手紙です。
なお、ヨハネによる黙示録は、ローマの属州アジア州(現在のトルコ西部)に対する迫害が厳しくなったドミティアヌス帝の治下、紀元95年頃、福音宣教のためにパトモスの島に流刑の身となった教会の予言者を自称する僕(しもべ)ヨハネが、さし迫ったキリストの再臨、この世の終末と完成を告げ、諸教会を励ました文書です。
ヨハネ黙示録も、用語・表現がヨハネによる福音書やヨハネの手紙とかなりの関連があるので、これらを総括して「ヨハネ文書」と呼んでいます。
ヨハネの手紙二、三は、長老が教会や個人に書いた手紙ですが、ヨハネの手紙一は手紙というより勧告であり説教のようなものとして書かれています。
1章から2章27節までに書かれていることは、御父と御子イエス・キリストとの交わりを持つための道として、①光の中を歩くこと(1・7)、②戒めを守ること(2・3)、③兄弟を愛すること(2・10)、④伝統的信仰を守ること(2・24)の四つのことを勧めています。
今日の聖書の箇所は、福音を正しく受け取ろうとしない<異端者>について語り始めます。今や多くの反キリストが現れているので、終わりの時が来ていると分かるというのです。<反キリスト>はキリストを否定する悪霊をうけた教師たちのことで、当時このような教師が多数出て教会を乱し、教会に分裂をきたしました。<終わりの時>はキリストの再臨が近づいた時期を意味しています。彼らはもともと仲間ではなかったので、わたしたちから去って行ったと告げ、残留した信徒に動揺しないように、また彼らの誘いにのらないように、自覚をうながしています。
「あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、皆、真理を知っています。」(20節)
<聖なる方>とは、神であるイエス・キリストを指します。<油を注がれている>とは、聖霊が与えられていることを表現しています。油(オリーブ油)はユダヤ教では聖別のために用いられ、頭に油を塗る塗油(とゆ)と聖霊が下ることが密接に関係しています。聖霊は真理の霊です(ヨハネ福音書14・17)。聖霊は真理の霊です(ヨハネ福音書14・17)。<皆、真理を知っています>は、イエス・キリストあるいはその福音を知っていることを意味しています。
「偽り者とは、イエスがメシアであることを否定する者でなくて、だれでありましょう。御父と御子を認めない者、これこそ反キリストです。」(22節)
<偽り者>とは嘘をつく者の意ですが、具体的には異端教師を指します。当時の異端説は、イエスがメシア(救世主)であることを否定する者のことです。特に御父と御子を認めないことがメシア性の否定とつながっています。異端説は、神の子が人間となって世にこられたという受肉を認めず、キリストを単なる霊的存在とし、父なる神と御子イエスとの父子関係を否定しました。
「御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。」(23節)
イエスこそ神と等しい者であるという告白する正しい信仰には神との交わりが伴います。この独り子なる神イエスを認めない者には神との交わりは回復されないことが語られています。
「初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたことが、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の内にいつもいるでしょう。」(24節)
<初めから聞いたこと>は、ここではイエス・キリストの福音を聞いた当初のことです。伝統的信仰を堅く保つように勧めています。そうすれば、御子と、また父なる神の内にいつもいることになりますと教えています。
「これこそ、御子がわたしたちに約束された約束、永遠の命です。」(25節)
前節のことばは、御子キリストが約束されたことであり、神との交わりを持つことが、すなわち永遠に命なのです、と教えています。
「以上、あなたがたを惑わせようとしている者たちについて書いてきました。」(26節)
以上の部分が、異端に導く者たちについての警告ですと結んでいます。
「しかし、いつもあなたがたの内には、御子から注がれた油がありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事について教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。」(27節)
<御子から注がれた聖霊>は、すべてのことを教え、思い起させ(ユハネ14・26)、真理をことごとく悟らせます(ヨハネ16・13)。だから他に教える者を必要としないと言うのです。御子の内にとどまることのみが強調されています。
「さて、子たちよ、御子の内にいつもとどまりなさい。そうすれば、御子の現れるとき、確信を持つことができ、御子が来られるとき、御前で恥じ入るようなことがありません。」(28節)
<子たちよ>と、神の子たちである教会員に呼びかけます。ふたたび、<御子のうちにとどまりなさい>と命じています。キリストといつも一体であるなら、<御子が現れる>再臨の日に、神の赦し、神の愛に対する確信が与えられて安心し、裁きに対して<御前に恥じ入る>ようなことはありません。
「あなたがたは、御子が正しい方だと知っているなら、義を行う者も皆、神から生まれていることが分かるはずです。」(29節)イエス・キリストも正しい方である(2・1)ことを知っていれば、<義を行う者>も皆、神から生まれた神の子であることが分かるはずだ、というのです。<義を行う者>とは、神の目に正しいとされる者のことで、ここでは福音を受けいれ、特に異端に走らず正しい信仰告白にふみ留まり、互いに愛し合う者のことです。
5章1節~4節に、「イエスがメシアであると信じる人は皆、神から生まれた者です。そして、生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します。…神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。」とあります。
この世に打ち勝つ<信仰の道>を歩んでまいりましょう。また、私たちは異端とも戦わなければなりません。
エホバの証人 (ものみの塔聖書 冊子協会)がキリスト教の異端であるのは、イエス・キリストを神と認めないからです。救いは信仰よると一応説くが、実際には行いによる救いを説く。その行いのうちで最高のものが伝道であると教えています。
また、モルモン教(末日聖徒イエス・キリストの教会)が異端であるのは、神について聖書の教えとは異なる神を信じているからです。人間と同じ肉体を持つ天父と天母、その多無数の神々を信じているのです。天より高い階段を昇るために、地上で忠実にモルモン教のおきてを守り、儀式を受けなければならないと教えているのです。
キリスト教の異端早見表 MGF資料(マラナサ・グレイス・フェローシップ)
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正統派 |
キリスト教系の二大異端 |
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キリスト教 (プロテスタント) |
エホバの証人 |
モルモン教 |
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神 |
父、子、聖霊の三位一体。 |
エホバという名を持つ。 |
人間と同じ肉体を持つ天父(エローヒム)と天母、その他無数の神々。 |
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イエス・ |
神と同じ本質を持ち、処女マリヤより人間として誕生。 |
天使長ミカエルが人間イエスになった。 |
エローヒムが生み出したエホバをイエスと呼ぶ。ルシファーの兄。イエスは万物を創造。 |
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聖霊 |
父、子と同じ本質を持つ。 |
神の非人格的な活動力。 |
父なる神、イエスとは異なり、骨肉の体を持たない。 |
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正典 |
「聖書」 (旧約27巻、新約39巻、計66巻) |
「新世界訳聖書」 「聖書の研究」(全7巻。上記を補強する中心的教典) |
「聖書」 |
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人間 |
神の被造物で、最も尊い。 死後神の裁きを受ける。 |
霊を生命力とみるので、死とともに消滅する。 |
掟を守って結婚をした者は、死後神になる。そうでない者は、 死後天使になる。 |
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救い |
人の行ないではなく、神の恵みによって罪が赦され、永遠の天国に入る。 |
イエス以後の選ばれた14万4千人が天に行き、その他の者は、地上の楽園に入る。 |
死後神になって、新しい宇宙を造って治めるようになる。 |
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救いの条件 |
イエス・キリストを罪からの救い主として信じる。 |
統治体の取り決めに従い、バプテスマを受け、訪問伝道を行う。 |
イエスを信じ、悔い改め、バプテスマを受け、聖霊の賜物を得る按手礼を受け、すべての戒めに従う。 |
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社会 |
神の愛、隣人愛をもって社会に積極的に働きかける。 |
堕落した社会を支持することになるので、政治活動を行なわない。 |
政府に従い、法律を守る。 |
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特殊な教理 |
三位一体の神。 肉体を持った復活。 |
キリストは1914年に不可視的に再臨。 不滅の魂と地獄の存在の否定。 |
アメリカ大陸に、新エルサレムが建てられる。教会は、1世紀と同じ組織を持つ。 |
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1884年にアメリカにてチャールズ・テイズ・ラッセルが創始。日本においては約21万人の伝道者が活動している。
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1830年アメリカにてジョセフ・スミス・ジュニアが創始。日本における信者数は12万人。
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