「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

オリーブの実や船笛の遠ざかる 鴨 睦子 「滝」11月号<渓流集>

2012-11-14 22:43:49 | 日記
 オリーブの実は秋の季語なんですね。日本では小豆島など
で栽培されていて、オリーブの国内栽培の発祥地として広く
知られる。遠ざかる船笛の詩情を思えば、美しい瀬戸内の海
を感じればいいのでしょうが、今は何やら、このあたりはき
な臭く騒がしい。オリーブは旧約聖書創世記のノアの方舟の
逸話でノアが放った鳩がオリーブの葉を銜えて帰ってきたと
いうことから、平和の象徴としての意味が込められているそ
うす。そんな願いも詠み込まれているのかもしれません。(H)

2 コメント

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オリーブ (今村征一)
2012-11-15 10:43:55
景色が見える句ですね。日差し濃いオリーブの島と船の行き交う瀬戸内。
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オリーブ (博子)
2012-11-15 13:11:47
季語であることにまず驚きました。相当数の樹があり、数えきれないほど実がなっているのでしょうね。
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