「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

洗礼や連翹の透く麿硝子 成田一子 「滝」4月号<瀬音集>

2014-04-22 05:39:41 | 日記
 「洗礼」から教会を連想しますが磨硝子。この洗礼はキリ
スト教徒となるための儀式ではなく「初めての経験をするこ
と」という意味で使われたのでしょうか。磨硝子越しの黄の
不透明な明るさが、不意に眼前に現れた入室時の感動が詠ま
れたかと思いますが、やっぱりそれは教会の春陽を透かすス
テンドグラスに通じ、神に抱擁されているような空気感を思
わせるような気がしました。と、無理に言葉にすればそんな
感じですが、心に見えているものがうまく言えていないモヤ
モヤをどうしたらいいのでしょう。(H)

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