もう震災津波の被害に遭わないように嵩上げされた沿岸部を渡り鳥が帰って行く。もう震災から九年。年ごとに復興工事で変わっていく地を雁や鴨の目にはどう映っていたのだろ。嵩上げ地には住宅が建っているのだろうけれど、私は、十歳の時新築して以前の場所からそう遠くない今の住まいに引っ越しただけでも凄く嫌だったことを思い出す。そして、今も生まれた商店街が好きである。小父さんや小母ちゃんに「ひろこちゃん」って呼ばれるのが好きである。時間を戻すことは出来ないけれど、あの震災がなければ、と思わないではいられない。(博子)
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