「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

ふりむいてふと昼顔と気付きけり 服部きみ子 「滝」9月号<滝集>

2011-09-26 12:21:25 | 日記
 誰かと待ち合わせでもしているのだろうか。真夏の真っ白
な時間に日傘をさして佇む作者を思った。それも何やら考え
事をしていたらしい。なにかの気配を感じて振り向くと、昼
顔。感じたのはたくさんの昼顔の視線だったのかもしれない。
不意に広がるピンク色が、考え事は然もない事と、言ってい
るようである。(H)