「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

人こゑのうすみどりなる春障子 田口啓子 「滝」9月号<滝集>

2011-09-22 20:06:06 | 日記
 例会に投句された句である。私も互選を入れた。人の声が
して顔を上げたら、障子が若緑を透かしている。それを人の
声がうすみどりだと言う。その陽光の柔らかさを表現する、
春障子の在り様に、この季語の必然を感じた。作者のはんな
りとしているのに静かな俳句にいつも魅せられる。(H)