趣味多忙日記

リアルに作るだけが模型じゃない、思うまま気ままに模型製作。
鉄道模型/鉄道ゲーム/鉄道実写に関する話題等

ベネルクス国境の旅(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)

2018-10-01 23:35:31 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■鉄道博物館で歴史旅行

ユトレヒト中心市街地から、歩いて30分ぐらいの

「ユトレヒト・マリーバーン駅」に到着です。




まー、なんとなくネタバレしてますが…笑

ここは、Spoorwegmuseum…鉄道博物館なのです。

(公式HP→https://www.spoorwegmuseum.nl/




駅前から早速、いかしてますなー

こういうイラスト広告、好きなんです。


早速、駅舎に入りますと、受付とおぼしきお姉さん…いや大学生か?

英語が微妙~に通じなかったのですが、なんとか1チケットを購入して、入場。15ユーロです。

この駅、実際にユトレヒトの駅として使われていたのだそうです。

現在は駅舎の向こう、ホームや操車場の跡地を博物館として公開整備しているのですね。




駅舎に横付けして、古めかしい電気機関車が編成状態で展示。

早速わくわくしますな




逆サイドには蒸気機関車も展示されております。

ここ、実際のホームなので、すごくええ雰囲気

奥にはカフェ併設で、お茶の好きなオランダ人達が談話中でした。

ここに入るだけなら無料なのかな。




ね、現役の駅みたいでしょ。




ホーム端には貨物列車も編成状態で展示。

この機関車かっこいいんですが、ちょっと見づらかったかな。




駅舎近辺の展示車両をひと通り(舐めまわすように)撮りまくって、踏切を渡る。

駅舎から屋外展示スペースを抜けた先に、展示館本館があるという構造で

屋外展示スペースにはこのように、古い車両が所狭しとならんでおります。




ところで、ここ

今立っているここのホームなのですが…

なんと、現役の駅なのです。




駅名は、ユトレヒト・マリーバーン駅といいまして…

博物館が開館しているときのみ、1時間に1本の電車が

ユトレヒト中央駅との間を、行ったり来たりしているのです。


したがって、上に載せた駅舎も、実は

現役の駅舎でもあったのです。

切符が買えるかどうかは不明ですが…




かわいらしい古典電車を横目に見て

博物館本館に入ります。すると




おおぉ、早速イイ感じの蒸気機関車が




この博物館、テーマ展示といいますか

ただ車両が並べてあるだけでなく、その時代の雰囲気が感じられる小道具があったり、アトラクションがあったりと

かなり、楽しめる展示になっている、ようでしたオランダ語が読めればなぁ…笑


ここへ来た、一番の目的

この旅で、わざわざユトレヒトに寄った一番の目的、といっても過言ではない、それほど見たかったのが、これ




APEKOP!猿顔電車です!

これこれ、模型で今作ってるこの電車の、実物を観察したくて

はーるばーるオランダまで来た…というわけではありませんが

見られるのなら、隅々まで見ておきます。




実物はやはりカッコイイ!

どうやら展示に加わったのは最近のようで、ええタイミングで見に来れましたよ。




外観もそうですが




内装!なるほどなるほど




気になっていた運転席周りの塗り分け!なるほどなるほど

意外と塗り分けが間違っていなかったようで、一安心です、が

やっぱり模型より、赤みがかかった黄色ですな~




↑模型 実車↓






↑NSマーク




↑カラーサンプル

近くにいたおっさんが、何してんだこの東洋人…的な目で見てましたね(^^;


ちょうど、イベント展示?のようなことをしていまして

隣のホームには、こちら



本家犬顔!Hondekop型電車が展示されておりました。

したがって




犬猿コンビw

オランダでも、犬と猿は仲が悪いのでしょうか…?




Hondekopの脇に置かれた、犬の石像。これは…笑

それにしても、かっちょええ電車ですよ


この電車の写真だけで、記事ひとつ書けてしまう感じですが、それは需要があれば…ということで

他の展示も見ていきます。




所狭しと色々な車両が並んでいます。屋内ですが、ガラスが多用されており、薄暗さはまったくありませんでした。




アメリカンな機関車がいるな…と思ったら、GE製とのこと

インターアーバンの電気機関車としても通用するようなデザインですね。

これ、割と最近まで走っていたようです(旅行後に買った、オランダ鉄道のDVDに登場していました…)




この電車。客車に、とりあえずパンタグラフとライト付けました、なスパルタン

これもまた、インターアーバンっぽくて、好きなデザインですよ。

オランダは割と昔から電化が進んでいたようで、日本と同じく“電車王国”なんですね。


そんな電車王国ですが、非電化区間はあるようで



非電化区間のエースとして登場したのが、こちら




ブルーエンジェル

…なんちゅーあだ名や笑

※気になったので、ざっくり和訳。

1950年頃、オランダの主要幹線は電車に最適化されていた(つまり、それなりに列車本数が多く、電化が最適だったということか)

しかし、人口の少ない地域では、架線を建設するほど十分な列車は走っていなかった。

ドイツはそれ以前に、蒸気列車をディーゼル車両で置き換えていた。ディーゼル車両に架線は必要ない。

電機モーターは、二つのディーゼルエンジンで駆動する(←この部分、ちょっとよくわからない。電気式ディーゼルってことかな?)

1953年と1954年に、ロッテルダムの車両工場で、13両の単行と46両の2両編成が落成した。

その青い車体と、羽のエンブレムから、すぐにこれらの車両はブルーエンジェルとあだ名された。

…まー、だいたい想像通りのことが書いてありましたなw





屋外に居たこいつも、ブルーエンジェルの亜種か

パノラマブルーとでもいいましょうか




ん?この運転台構造。小田急…




緑になったブルーエンジェルは電車でした。

一時期このデザインにハマっていたのが、よくわかりますw


ところでしれっと外に出てきていますが、

屋内の展示場と屋外の展示場はドアで仕切られているだけなので、自由に行き来できるのです。




廃貨車…?おじさんが似合いすぎです




これはなかなか面白い塗装のディーゼル機関車

王室専用…とかそういう感じでしょうか。

なんか、アズレージョを思い出すデザインですね。




とにかくあっちもこっちも保存車、保存車で、キリがありません




猿顔ディーゼルがおりました。これ、かっこいいですな

ただ、側面デザインや社内の造作は、ApekopよりもHondekopに近い印象でした。




さて、まだまだ見ていたいですが、今日はドイツ国境地帯を抜けます、

初日のこともありまして、どうもドイツ・ベネルクス国境にはいい印象がありませんから

早めに、国境地帯を抜けてしまおうと思います。




の前に、腹ごしらえして…

(鉄道博物館の中は、でっかいレストランも併設されていて、家族連れでにぎわっておりました)

((結構日本人のファミリーがいたように思いましたが、ユトレヒトって日本人多いのかな??))


例の、マリーバーン駅からユトレヒト駅への特別列車に乗車します。




発車時刻にやってまいりました。乗客は…私だけ?


★ユトレヒト鉄道博物館について、ここまで書いた記事は珍しいかもしれませんので

最後に、情報を補足しておきます。

ユトレヒト鉄道博物館は、ユトレヒト中央駅からだと徒歩40分ぐらいでしょうか

ナインチェ博物館、中央博物館から、川沿いを東に歩くと見えてきます。

上に書いたように、マリーバーン駅で入場券を買って、最初にマリーバーン駅展示場、次に屋外展示場

屋外展示場に入りこむような形でマリーバーン駅(現役)のホームがあり、屋外展示場を抜けた先の建物が本館です。

本館では、先ほどマリーバーン駅で買った入場券を提示すると、入れます。

展示車両はここに書いた以外にも、天井からつるされた蒸気機関車、運転台付き客車、ディーゼル機関車等が多数あります。

現地語だとMaliebaanのSpoorwegmuseumと記載。

定期的に展示物の入替や配置換えを行っているみたいですね。

ここに入りきらない展示車両は、他の操車場や駅に留置されているみたいですよ。

公式HP→
https://www.spoorwegmuseum.nl/

オランダ観光局→https://www.holland.com/jp/tourism/destinations/utrecht/museums/railway-museum-in-utrecht-jp.htm

あと、トイレは無料←これ大事w

床下もよく見えます(両側がホームになっているような残念展示はなかったです)し

屋上観察も、2階のフロアから可能なようでした(私は行きませんでしたが…)ので

模型ファンにもお勧めです


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)<本記事>
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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9 コメント

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素晴らしいです (Cedar)
2018-10-02 20:51:17
博物館そのものも素晴らしいけど、紹介文にリズム感があって現地にいる気分になれました。犬猿並びに痺れました!
オランダに限らず、一世代前は欧州各国それぞれの顔つきがあったのに、今は画一的になったのが残念です。
アムステルダムを走っていたインタアーバンの記事を書いてますので、お暇なら見てください→https://cedarben.blog.so-net.ne.jp/2015-01-24
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再コメ失礼します (Cedar)
2018-10-02 21:02:27
・・・オランダインタアーバン記事、しっかりコメントいただいてましたね、失礼しました。アノDVDの中に、電車ブルーエンジェルらしきのがチラッと・・・
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再度拝見しました! (からんだ)
2018-10-02 21:48:19
ありがとうございます、犬猿並びは私も興奮しました!
現地ファンもパチパチ撮ってたので、なんかのイベント展示だったのかもしれません。
低床・連接…の画一的電車もたくさんいましたが、まだまだ各国特徴を出しているようで…むしろ、シェンゲン協定ができたからこそ、特色を出そうとしているとか
そんな話を、この後博物館から乗った電車の車掌さんに聞きましたので、次の記事で書こうと思います。

アムスのインターアーバン、再度拝見しましたが、ハールレムという地名も、なんだか親近感がわいて新鮮な気持ちになりました(^^)
パンタ付エンジェルらしき電車の姿がみえますね。

今更ですが玉電の丸っこい電車(80型?)にも似てますね。今度Nゲージで塗ってみようかな、と…笑
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犬猿 (Ma-103)
2018-10-03 18:14:10
なるほどー
確かに並べているのをみると猿っぽいかもですね。電車があったり気動車があったり、何色かあったり興味が尽きないですね。是非記事にしたください。
しっかしステキな博物館だなあ。機会があれば行ってみたいものです。
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博物館…というより、美術館でした (からんだ)
2018-10-03 21:00:20
そうなんですよ、単体で見るとわからないですが、こうして並べるとAPEKOPは、確かに猿っぽいですよね。
規模は大きくないですが、展示の密度も濃く、内容もとても充実していましたし

私は入りませんでしたが、アトラクションもたくさんあるようで、1日いても飽きない素敵なところでした。治安もよさそうですし、おすすめです。
本文にも書きましたが、現地駐在と思われる日本人の家族?がたくさんいたのは、驚きでした。
光の加減もきっと調整されているのでしょう、写真に撮ると車両が美しく浮かび上がって、博物館というより美術館だな…と感じました。
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Unknown (ケセランパサラン)
2018-10-10 04:11:07
ウトレヒト、懐かしい!!

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お住まいだった方でしょうか (からんだ)
2018-10-10 22:50:51
>>ケセランパサラン様
ありがとうございます~
私にとってはすべてが新鮮で、貴重な体験でした(^^)
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Unknown (ケセランパサラン)
2018-10-12 05:59:28
Leidenは故郷です。
えーと、多分、アズレージョではなくて、デルフトブルーだと思います。(^_-)
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Re:Unknown (からんだ)
2018-10-14 09:23:38
ご出身がleidenなのですね!驚きました。
日本語がとてもなめらかなので…!

なるほど、よく考えたらそうですね、
アズレージョはポルトガルとかそちらのほうですよね(^^)
デルフトブルーの機関車、美しいです!
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