趣味多忙日記

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https://note.mu/karanda_videos
本ブログは毎週水曜更新中!

ベネルクス旅行記を、noteに連載しています。

2018-12-12 23:55:16 | ★2018ベネルクス国境の旅
宣伝ですw

秋にアップした、2018ベネルクス国境旅行の旅ですが、鉄道に関連するものを中心に再構成して、

「note」に連載をしております。

→note https://note.mu/karanda_videos/n/nda5dff265411

様々な体験をした今回の旅、ブログでもたくさんの方に見ていただきましたが…

もっと多くの方に見ていただきたい、という思いから、ブログよりも開かれたスペースであるnoteを

利用させていただくことになりました。




noteには有料記事のシステムもありますが、今回の旅行記は

一度ブログで公開したものですから、すべて無料公開としています。

また、noteだと写真が綺麗に載せられるので、一度ご覧いただいた方も

新鮮な気持ちで、読んでいただくことができるかと。


…何より、書いてる本人が楽しいw

もともと文章を書くことは好きなので(広い意味では、本職でもありますしw)

楽しかった旅行の思い出に浸りながら、また写真を見返したり

今の知識で振り返ると、また新たな発見があったりと、楽しい。

仕事も忙しい時期ですが、模型もやりながら、noteで作文もして…

これを充実といわず、なんというか


すいませんw

今回はただの宣伝でした。

noteサービス自体も、様々な方が書いていて、おもしろいですし

発展途上ですから、興味がありましたら、一度覗いてみてください。

→note(トップ)https://note.mu/

ではでは~

(週末あたりに、新作のお知らせができればと思います!)
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ベネルクス国境の旅(15)帰国日に、事件発生

2018-10-07 19:57:04 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら



■大陸の、夜行列車をみる

9/13(木)の朝。本日17時過ぎの羽田便で帰国します。

コブレンツからフランクフルト空港までは、インターシティで2駅、約1時間の距離です。

今日は雨。本当は、コブレンツの観光名所ドイチュスエッグを眺めて帰ろうかと思っていましたが、

雨では仕方ありません、フランクフルトに早めに移動して、中央駅で列車を眺めることにしましょう。


で、まずは早朝のコブレンツ駅から。

二日連続早起きですが、今度はコブレンツ駅を7時8分に出発する

夜行の豪華列車『ナイトジェット』を見に行きます。


ナイトジェットは、オーストリア国鉄の運営する夜行列車です。もともとはオーストリアと周辺諸国を走っていたそうなのですが、

2016年にドイツ鉄道が夜行列車をすべて廃止した際に、いくつかの路線を引き取って運行しているのだそうです。

オープン・アクセスだと、こんな芸当もできてしまうんですね。JRバスの廃止路線を名鉄バスが運行するような感じでしょうか。


現在も結構本数が走っており、現在も夜行列車網を拡大させている頼もしい存在です。

(見てもアレかもしれませんが、公式ホームページ https://www.nightjet.com/en/

コブレンツには7時6分の到着です。発車案内では「EN(ユーロナイト:ドイツ鉄道が運行していた夜行列車)」として案内されていました。

ホームにあがると、既に到着していました。



これが、ナイトジェットです。

一晩走ってきて、小休止といった感じ。




いいですね、寝台列車が走っているという事実もそうですが、

よーく見ると古いのから新しいのから、色々なタイプの客車が連なっていて

ブルートレインとはまた違った趣がありますね。




9両編成でしょうか。一部にオーストリア国鉄カラーの客車が挟まっていますが、あれは座席車でした。

夜行寝台列車ですが、寝台車から座席車まで、様々なタイプの客車で需要にこたえますといったところでしょうか。




ところで、前のほうを見ると、何やら客車ではないものが。




おー!車運車ですよ!

この列車、自動車も一緒に運んでしまうんですね。

日本でも一昔前まであった「カートレイン」のようなものでしょう。




車運車があり、ごちゃまぜ客車が連なり…

この、何でもありの、ごった煮感が

ヨーロッパらしいと思うのですが、どうでしょうか。

なお、内装はきちんと改装されていて、動くホテルと形容されているので、ご安心ください。




牽引はオーストリア国鉄のタウルス型機関車です。

こんだけの長編成を1両で牽引できる、パワフルなやつですが

その気になれば200キロ以上の高速も出せる、ツワモノとのこと。




車運車3両も繋いでるんですね。しかも、雨ざらしw

日本のカートレインは、すべて有がい車にフォークリフトで乗せていたと思いますが

そこらへんは、法律とか考え方の違いなのでしょうね。

(機関車次位の車運車なんか、パンタグラフから飛んでくるスパークやら何やらで、汚れないのでしょうかw)

oebb NightJet leave from Koblenz




■コブレンツからフランクフルトへ…行けなかった

さて、ホテルで準備を済ませ、チェックアウトして再びコブレンツ駅へ。



昨日お世話になった、ルクセンブルク国鉄の2階建電車が停まっていました。




かっちょええんだかどうなんだか…微妙なデザイン(嫌いではないですが)


で、この電車、行先がなんとデュッセルドルフ



どうやら昨年11月に、ルクセンブルクからデュッセルドルフまで直通便が設定されたようです。

デュッセルドルフって、ここからあと2時間ぐらいあると思いますけど。結構な長距離を走るんですね~

(日本だと、線路使用料がどうだ、とか問題になりそうな運行です。ルクセンブルク国内を走るのは30分ぐらいのものですからw)




ドイツ鉄道の車掌さんが犬をかわいがる之図

割とよくみた光景です。


※ドイツ鉄道の車掌さんの特徴

・喫煙率が高い(インターシティ発車前のホーム、喫煙所に行けば大概いますから、何か聞きたいことがあれば喫煙所に行くのがいいですw)

・動物をかわいがる(野良犬、野良猫、ホームでかわいがる姿はよく見かけます)

・何か悪いことがあると、あからさまにテンションが下がるが、ぎりぎりまで言わない(なんとなく雰囲気でわかることはある)



さて、本日はこの旅ではじめてICE、インターシティ・エクスプレス(イーツェーエー)に乗車します。

ドイツ鉄道の誇る最高サービスの、フラッグシップトレインですね。

座席指定は2列窓側の席でしたが、既に先客がいて(しかも、男性が奥さんと二人で座っていて)

私が通りかかるとあわててコーヒーをもって動こうとされるのですが、一人掛けの席が全然空いてましたから、

ノーノー、オーケーオーケー!エンジョイトリップ!アイヒア~と言って席を譲ったところ

あとで通りがかりに、Thanks kind!といって、5ユーロを置いていきました。なんていい人だ。

※5ユーロは座席指定料金です。




ICE、すごいですよ、乗車したとたん車掌さんからメニュー渡されるわ、コーヒーでてくるわ

注文すればビールや食事も席でできるんですね。

残念ながら朝食を食べてきたので、おなかいっぱい、

コーヒーをもらって(コーヒーも紙コップとかではなく、ちゃんとした食器のガチのやつ)ドイツの車窓を眺めておりました。


と、何やら車掌さんがドイツ語で、にゃらにゃらにゃら~としゃべっています。

おっと?不穏な空気だぞ?


やがて、止まりまして。動く気配がなくなります。

おっとぉ?と思っていたら、英語放送で、この先の線路に重大な何かがあって、フランクフルト方面へは行けなくなった。

我々はいったん、コブレンツ駅に戻る、申し訳ないが、急いでいる人はこの駅で、タクシーに乗り換えてくれ、と

ええええええええ


確かに、DBナビゲーターを見ると、1.5時間遅れの文字が



そんなこと、ある?

コブレンツまでもどって、その先どうなるの?と聞いたら

線路点検が終わるのを待つ、とのこと。

なるほど、それまでレストランでも…ってことですかね

いやいやいやいや、それで点検終わらなかったらどうするのさw


飛行機は17時。まだまだ余裕はありますが、戻るのはなんとなく不安だったので、ここで飛び降りました。

本来はICEが停まるような駅ではなく、ホームは低いので、文字通り『飛び降り』ですw


このとき、先ほどの男性が、私のほうにきて、空港へ行くのか?とか、何時のフライトだ?金はあるのか?と

色々親切にしてくださったのです。

そのうち、トラブル大好きドイツ人wですから、1等車の車内の色々な方が、あーしたらいい、こうしたらいいと

教えてくれたのでした。

・この駅から、渡し舟で対岸に渡ると、ローカル線があって

 それなら、もしかしたら動いているかもしれないけど、保証はできない

・コブレンツからケルンに行けば、ケルンからフランクフルトまでの高速線があって

 そっちが動いているなら、それに乗ればいい

 もしかしたらこの電車もそうするのかもしれない。

・タクシーに乗ったほうがいい、払い戻しが受けられるはずだから、窓口で聞いてみなさい

 27号車?に大きい車掌さんがいるから、その人に聞いてみるといいわ

最終的には、やっぱりタクシーがいいよ、ということになって、私は下車を選択したのでした。

降りるときも男性が、幸運を祈る、とスーツケースを下すのを手伝ってくれたり。

いざ自分がトラブルに巻き込まれると、こういったドイツ人のやさしさは、本当にうれしいものです。




で、ここはどこだ?w

グーグルマップをみると、ビンゲン(ライン)駅とのこと。




一応ドイツ鉄道が急遽手配したと思われるPOLICEの方と

DBのチョッキを着た職員さんがいて、安心はできました。

物は試しとDBの方に聞いてみたら、私はセキュリティだから運行のことはわからないとバッサリ。冷たいなぁ


こういうとき、ドイツ人はどうするのかな~と思ってみていたら、

ぞろぞろと近くのレストランに入っていくではありませんか。

どうせ列車が来ないなら、飯でも食ってしまおうと、そういう心構えなのですね。

正解だと思います、人身事故で止まって駅で何時間もイライラするぐらいなら、そっちのほうが正解だね。



■また、人に助けられる


さて、私もそうしようかと思いましたが、やはり空港まで行けるかどうかが不安で。

駅近くのタクシー乗り場に行ってみたものの、タクシーは全部出ていった後。

どうしようかな~と困っていたら、近くのおじいさんとおばさんが、タクシーを手配してくれまして。

(最初は、呼んでやるから金よこせ、的なやつかと思ったんですが、どうやらそうではなく…

 騒がしいから出てきたら、大変なことになっていた、この辺はタクシーめったに通らないから、呼んであげるよ、という親切。

 逆に、チップを渡そうとしたら、ノーノーノー!といって、受け取ってくれませんでした。なんだっけな、ノープロブレム~的なこと言ってた)

ということで、図らずも

“アウトバーンをメルセデスで疾走し、空港に乗り付ける”という

たいへん貴重な経験ができたのですw


本当に、この旅では人に恵まれまして。

タクシーの運ちゃんも、とてもやさしい方でしたよ。

聞いたよ~大変だったね~でもドイツ鉄道はいつもこうだからね、とか

ドイツ人はやさしいでしょ?とか

飛行機の時間は何時?と聞かれて、17時と言ったら、じゃ急がなくていいね~安全運転で行くよ!と

アウトバーンを195キロで“ゆっくりと”走ってくれたりw

最初はドイツ語のニュースを聞いていたみたいなのですが、途中で、これは君はわからないよね?と言って

クラシックかなんかのチャンネルに変えてくれたり。


これは文化の差なのかもしれませんが…

彼ら、前を見て運転しないんですねw

追い越す車に手で合図したりとか、同僚のタクシーを見つけるとなんか話したりとか(195キロでw)

こちらと話をするときも、興味あると平気でこっちをくるっと向くんですw

お願いだから、前向いて…とw

でも、危ないことはまったくなかったので、プロドライバーだなぁ~という感じでした。






無事、14時過ぎにフランクフルト空港到着。

あれ、なんやかんやで出発3時間前ですか、ええ時間になりましたね。

(当然ですが、今更フランクフルト中央駅に行く気力は、残っていませんでした。とりあえず到着できたことがうれしくて…笑)


タクシー料金、300ユーロぐらい請求されるかな~と思っていたら、130ユーロでした。

安くはないですが、60キロの距離を乗ったことを考えると、意外と安い?

(後で調べたら、東京駅から成田空港ぐらいの距離を乗っていたみたいです。東京駅から成田空港ってタクシーでいくらだろう?)




何にしても、無事ここまで来ることができて、感無量なのであります。

そしてこれは同時に、5泊6日ベネルクス旅行が無事遂行されたということでもあります。

すべて自己手配の旅、色々なことがありましたが、

こうして何事もなく(何事は、ありましたが…ともかく)出発地点に戻ってこれたのは、とてもうれしかったです。

こんなに達成感のある旅は、はじめてですよ。


最後に、お土産を買って、時間が少しあったので

初日に行かなかった、Frankfurt flugharfen fernbf駅を見て、帰国しましょう。


■帰国



の前に、腹ごしらえ、カリーブロストですよ。めっちゃうまいぜ。




はい、こちらが、Fernbf駅(長距離列車駅)です。

ね、めちゃんこ綺麗です。


向かって左のエレベーター、満員で、1階と2階の中間に停止してましたが、

あれは、大丈夫だったのだろうか…笑





旅のラストにICE。結局、6日間いて1時間ぐらいしか乗らなかったですね~、ICE




さて、帰国します!

出国手続きを終えた先で、バイスブローストとビア






ふたたびLufthansaで、羽田へ。

帰路を羽田にしたのは、フランクフルト-中部便が飛ぶ日が限られることと、中部に朝8時という微妙な時間設定のため。

羽田便なら、フランクフルト17時で羽田に13時着ですから、その日のうちに時差ボケ解消しつつ、自宅に戻って片付けが十分できるのです。


で、10時間のフライトを終えて、羽田に到着。

(私の席のモニターが壊れていて、10時間暇を持て余しました…ほとんど寝てたから、まぁいいですが)


羽田の入稿審査、お役所~って感じが、やっぱり日本ですね。

早速トイレのウォシュレットではしゃいでいる外国人を見ましたw

日本ですね~。




空港駅で。お!黄色い京急がお出迎えです!

なんかいいことあるな。




SHINKANSENで羽島へ戻る。

(前のサラリーマンさん、その恰好ができるのは、日本だけですよ~と、心の中で忠告)


さて、長いようで短いようでな5泊6日(初日の中部空港宿泊も入れると、6泊7日)の旅がおわり。

多くのことを、学んできました。

自己手配で、海外の国境鉄道を乗りまくる、という経験は、なかなかできることではないでしょう

したい人も、いないかもしれませんが…w

とにかく、この経験を、一人でも多くの方に共有したいと思いますし、

これを読んで、ちょっと行ってみようかな…という方が一人でも増えてくれると、面白いかなという思いで

ここまで、書いてきました。


鉄道模型をやっていても、圧倒的に日本型が中心で

海外の鉄道って、人気ないんですよね。なんでかわかりませんが。。

もっと鉄道趣味を通じた、日本と海外の交流が盛んになるといいな、と

そのきっかけに、本ブログが役立つと嬉しいな、と思いながら

いったん完結させたいと思います。


書くのもなかなか大変でした…でも、書きながら色々調べるのも楽しかったです。

来年は、どこの国に行こうか。

とりあえずベルギーの鉄道は、もう一回ちゃんと見ておきたいな、と。


これからは、旅の中で感じた

私の目から見た、日本と海外の文化、鉄道の違いだとか

未公開になっている写真の公開とか

出発からおよそ1か月経ちましたので、今思っている反省点とか

そういった内容で、ぼちぼち記事を更新していければよいなと思っています。





(で、これ、本にしたいw)


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生<本記事>
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ベネルクス国境の旅(14)ルクセンブルク(後編:観光編)

2018-10-07 01:45:14 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■未知の国、ルクセンブルクを旅する

<はじめに>

今回は、ルクセンブルクを観光します。かなり写真の量が多くなりますが、

これでも、ルクセンブルクの魅力の、半分も伝えきれていないと思っております。

これを見て、興味を持ったら、是非一度、旅行のプランに

小さくて魅力的な、ルクセンブルクを加えてみてください。

絶対に!行って損はしない街、だと思います。


***




ルクセンブルク駅に到着したところから旅はスタート。

写真の列車は、国内列車だと思います。


まず、ルクセンブルク観光には

「ルクセンブルクカード」が絶対便利。これは、

国内のバス・鉄道がすべて乗り放題となる切符で、なんとたったの13ユーロで利用可能!なんです。

市内じゃないですよ、国内のバス・鉄道すべて乗り放題。

さすが金融国家、公共サービスが充実しているんですな。


これ、知ってたら、運休区間バスで乗り継いでベルギーに抜ける、という旅もできたなーと

思ったり、思わなかったり。




ルクセンブルクカードは当然、ルクセンブルク駅で購入可能。

ホーム側からみると、かわいらしい駅舎がひょこっと顔を覗かせています。

何度も書きますが、とても一国の首都の駅とは、思えませんねぇ…。

アムステルダム中央とか見てきただけに、余計に…です。




駅前広場から。

こじんまりとしていながら重厚な駅舎です。




駅前広場の商業ビルはCFLの本社らしい。

ちなみに、前回旅行の時は、DBの本社を見てました。

くらべるのは、よくないですが、どうしても規模の差を感じてしまいます、小さい国家なので当然といえば当然ですが。

(ちなみにDB本社は↓です。小さく掲載しておきます…笑)




駅前広場も、日本の地方都市のように、小さなバスベイの向こうは幹線道路なんですが、

その駅前広場がすごかった。



これ。バスが、充電している。

電気自動車なのかな?いや、電気自動車なのでしょう。

走る音が完全にVVVFでしたから。

ここでパンタグラフを揚げて、充電して走るしくみ。先進的ですね~


このような3連接バスもばんばん走っていましたよ。



どのバスも大変混んでいまして。

まぁ、ビジターでも13ユーロで乗り放題なら、使いますよね

駅から歩いて中心を目指す観光客は、ほとんどいないようでした。

(私は、街並みが楽しみたいから、いいんですけども)




駅前から続く街並みはこんな感じ。

行ったことはないですが、どこかフランスのパリのような

そんな雰囲気でした。


で、歩いてる人、座ってる人、運転してる人…

みんなおしゃれなんですよ。

金持ち国家なだけのことはある。




もうここだけで観光地になりそうな雰囲気ですが…

これは観光地でもなんでもない、ただの街並みです。ええ。




どこまでも落ち着いた街並みが広がります。

もっともこれは大通だけのようで、裏道に入れば、それなりの歓楽街も存在するようなことが

Booking.comのレビューなどで散見されましたが。


駅前から大通りを歩くと、途中で道が二手に分かれ、その先で峡谷をわたります。

一方は「アドルフ橋」へ続く道、もう一方は「高架橋」へ続く道となっているのですが、

私はまず、アドルフ橋へと続く道を歩いてきました。

15分ぐらいで、アドルフ橋の袂につきます。

すると、予想だにしなかったものが




なんと、アドルフ橋に

線路が敷かれていたのです!

これには、驚きました。

ルクセンブルクで最近(2017年かな?)トラムが開業したのは、なんとんなく聞いていたのです。

ただ、トラムが走っているのは、山の上の金融地区だけで

国鉄駅や旧市街のほうは、まだまだこれからだと思っていたのです。

が、既にアドルフ橋の上は、線路が敷かれていたのでした。

駅前から大量に走っているバスも、近い将来トラムに置き換えられるのでしょうか。




そんなアドルフ橋ですが、近くからみると

なんてことない橋…になってしまいますので

全体像を眺めるべく、もう一つの「高架橋」を目指して、川沿いの道をてくてくと歩きます。

※この橋には、なぜか思い入れがあるのです、絶対に全体像をおさめると、そう意気込んで乗り込んだのでした。




川沿いをてくてくと。

どこまで行ってもこんな感じ。

そこはかとなく流れる上品な香り。うーむ。。




ただ、そろそろこの国、この街の

『本性』を、見ておかないといけません。

さっきのアドルフ橋あたりから、ちらちら見えておりましたが…


実は、ルクセンブルクとう街は



このように

モーゼル川の支流がつくりだした、巨大な渓谷の「上に」造られた

超要塞都市!なのです。

先ほどから広がっていた、綺麗な街並みも、駅も、トラムも

ぜんぶがこの、要塞の上に広がっているのですよ。


だから、アドルフ橋も、高架橋も

実はめちゃんこ高い位置に架かっている。




その高架橋!

圧倒的な高度感で、足もすくむといった感じ。

谷底が写っておらず、高さを感じられないかもしれませんが…とにかく、高い!

約43メートルとのことで、“あの”余部鉄橋とほぼ同じ高さ!なのです。


つまり

余部鉄橋の、あの左右の山の上に

大都市が広がっていると、そう思っていただければ

この街がどのくらい凄い場所にあるのか、想像できるのではないでしょうか。




峡谷周辺は、先ほどまでの大都市がうそのような、大自然

そらそーだ、そもそもが山の中なのだから…




橋の向こうは旧市街と呼ばれるエリアになります。

まず目に入ってくるのは、ノートルダム寺院




からの、憲法広場

この塔は、なんだっけな、大概このような塔は戦没者慰霊とかそのたぐいだと思いますが。


そして



アドルフ橋!

先ほど正面から見たアドルフ橋も、横から見るとこんなん

すげーとこに架かっているのです。




ちょっと画角を変えると、先ほど歩いた街並みが。

とんでもない崖の上にあるのがわかりますよね?笑


そして、このアドルフ橋を撮っている場所は、ペトリュッスの砲台という、少し谷に突き出した場所。

振り返ると




大要塞

旧市街はまるまる要塞の上に築かれた都市なのです。




ところで、このアドルフ橋

どこかで、見たことありませんか?ないですよね、私だけだと思いますが…

実は、これ↓



我が家のメインレイアウト『名越市の風景』の、中央に架かるこの橋

実は、ルクセンブルクのアドルフ橋を参考にして、設計していたのでした。

なので今回は、ある種の聖地巡礼

モジュールの主役として頑張ってくれている橋、そのルーツであるアドルフ橋を、しっかりと眺めたかったので

橋の袂までいきながら、わざわざ遠回りしてこちらにきたのでした。


さて、ここから先は旧市街が広がります。



こちらも、大変に美しい街なのですが、なにせ広い。

なかなか広く、歩いてすべてを回るのは大変です。

実は、ルクセンブルクからベルギーの列車が運休とわかってから、次は絶対に

ベルギーから列車で訪れる!と心に決めておりまして、今回はまず川沿いだけを巡ろうと

そう割り切って、観光したのでした。


といいつつも



一応観光名所は見ておく。これは大公宮。日本でいえば皇居ですが、雰囲気は普通のアパートって感じで、

街中にふつうにありました(^^;

一国の王とはいえ、質素なのですね。

現在の国家元首はアンリ大公、どうやらかなり国民から愛されているようで(イケメンらしい)

駅のお土産屋さんにはアンリ大公グッズがたくさん並んでおりました。


大公宮から東へ抜けると、また崖っぷちへ



向こうの山の上、近代的な高層ビルが立ち並んでおりますが…

あちらが本当の新市街、いわゆる金融センターというやつで

主要な銀行の欧州支店がずらずらと立ち並んでいるのだそうです。

日本の銀行もあるそうな。


現在はあそこの街中をトラムが走っているのだそうです。

しかしまた、えらい山の上に作りましたなー

同じ場所から右を見ると




んわお!


左を見ると




んわお!

こちらが、ボックの砲台というそうで

この街で最初に仕上がった、要塞なのだそうです。

右下、橋が架かっているあたりを「グルント(低地の意)」と呼び、ここがもともともルクセンブルクだったとのこと。

つまり、ルクセンブルクという町は、低地からはじまって、要塞を築き

そのうち町全体が、要塞の上へ上へと移動したと、そういうことになっているのだそうです。




にしても、低地(旧旧市街)と旧市街の高低差がはんぱないわけですが…

(写真だと伝わらないと思いますが、現地にいってみてください、タマ縮みますよw)




同じ位置から旧市街のほうを見ると、なんてことない

普通の、綺麗な街なんですけどね。

とても↑4枚が、同じ場所で撮っているとは思えませんよね。


ボックの砲台からは、グルントが一望できるとともに



このような、鉄道高架橋が、ぐるーーーーっとこちらも一望できます。

この高架橋こそ、先の記事で紹介した『運休・工事』の張本人

本当は、この橋の上をベルギーへのインターシティやら、ルクセンブルクの近郊電車やらが行きかい

それをこの場所から、カメラに収められるはずでしたが…




ベスト撮影地ですよ、これは。

鉄道も、山の上に駅がある関係で、高い高架橋で繋がっているのですね。

でもでも、この橋の上で線路剥がして、なんかやっている関係で

この橋を渡る列車は、すべて運休!なのであります。

ここ通らないとベルギー方面へはいけませんから、ベルギー方面の列車はことごとく運休で、ここを走る列車もなし。

ここで撮りたかったなぁ…。




さて、ボックの砲台は、中にも入れます。

6ユーロと、そんなに高くもないですし、ちょっと中に入ってみましょう。




こんな感じの入口です

中はひんやり…を通り越して、寒かったです。

岩をくりぬいた窓口でチケット売ってましたが、中のおじさんはどんな気持ちなのでしょうか…




ボックの砲台に突入。

これ、観光地に数えられていますが、正直観光要素は少ない

とにかく掘られた洞窟を探検する感じ。

絶対に、ハイヒールやら綺麗な服やらで来てはいけません。




確かに、ところどころの風景は綺麗ではあるんですが…




その道が、スパルタンw

なんてったって、巨大岩に掘られたただの穴、ですからw




しれっと落ちたら死ねそうな竪穴があったり…。




ボックの砲台、というだけあって、砲台がそのまま放置されていたりもしましたよ。

この砲台の狙う先は




あの線路の工事列車(違




砲台からひょこっとカメラを出すと、こんな感じ。

やっぱり綺麗だな~




グルントのサン・ジャン教会、だそうです。




このボックの砲台、とにかく強化されつづけたそうで

北のジブラルタル、なる異名を持つほど、最強だったのだそう。

その最強さ具合は、第二次世界大戦の『バルジの戦い』で破られるまで、無敗伝説を築いたほど。

関係ないけどバルジの戦いは、ここルクセンブルクからベルギー南部、リエージュあたりが舞台だそうで

そんな資料をちらっと見かけてから、妙な親近感w




こんな通路が延々続くのです。歩きやすい靴で…

途中にいくつもEscape、あるにはあるんですが、そこへ至るまでが大変です。足場も狭いし、天井低いし。




お、トラム

あの橋の下に国鉄の駅があり、国鉄駅から端の上まではケーブルカー、その先はトラムが結んでいるのだそうですよ。

ケーブルカーで登った先にトラム、というのが面白いですね。




神殿っぽい。


小一時間、登ったり下りたりを繰り返して、飽きたのでEscape




久しぶりに眺める空の青いこと。




最後にもっかいグルントを見ます。




エスケープしてからエスプリ広場を目指すあたりから眺めるグルントは、これだけ見ると

日本の温泉観光のような雰囲気でもあり。

(どの辺かは、地図で確認してね)




ギョーム広場でお食事などして

ルクセンブルクを満喫しました。

食事の味は、うすかった。


ところで、ベルギーからの列車はすべて運休なのですが、

ドイツからの列車だけは、先の記事で紹介したように正常運転中。

実は、ドイツからの列車は違う高架橋を走ってルクセンブルクに入るのです。

で、その高架橋は、エスプリ広場の近くから見えるんですが、

通りかかったタイミングで、たまたま




CFLの電車が現れてくれました!

これは嬉しい!

石橋を渡る鉄道が撮れないと、ちょっと落胆しておりましたから。


最後に嬉しいご褒美をもらって、意気揚々と

ドイツに戻ったのでありました。


*****


先の記事にも書いたように、コブレンツの料理店はあまりおいしくなく…

本日の晩御飯は、駅のスーパーで買ったパンと、ビールで



ま、それなりの晩餐にはなったかな?

日本のコンビニがいかにすばらしいか、がよくわかりますね。

どのパンも売れ残り、野菜はしなしな、でしたから…。


でも



このルービーは、なかなかにおいしかったです。

日本でも手に入らないかな?

後ろのゴールドのビールは、日本でも売ってましたが、結構苦くて苦手。。


缶ビール片手に、パンをかじりながら



現地のモデラー向番組(特番…ではないか?延々飛行機の造り方をながしてましたよw)を楽しんで

ついに、旅行最後の夜が終わってしまうのでした。


あとは、帰るだけ!

なのですが、すんなりと帰してはくれなさそうなのです(^^;

最後までお楽しみに!


***

ルクセンブルク観光局の日本語ページです

http://www.visitluxembourg.jpn.com/jp

ほんと、おすすめですよ~

その気になれば、フランクフルトに入国したその日に、ルクセンブルクに行くことだって可能ですよ。

(鉄道でも、フランクフルト→コブレンツ→ルクセンブルクと行って、約3時間でしょうか

 飛行機なら、フランクフルト→ルクセンブルクで1時間

 あと、フランクフルト空港からバスが出ていて、これだとルクセンブルク駅まで約5時間とのことです

 …と書くと、やっぱり結構距離ありますね、でも行く価値はアリアリ!)



★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)<本記事>
(15)帰国日に、事件発生
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ベネルクス国境の旅(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)

2018-10-06 21:40:34 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■灼熱の、インターシティ



どあつぅぅぅぅぅぅぅ…

あっつぃ…

見た目に薄汚れていたこのインターシティ、なんと、トイレ故障、クーラー故障という

満身創痍で走っておりました…

窓は全開でしたが、入ってくる風は微々たるもの…

とんでもない状況で走っているのでした。

大丈夫か、ドイツ鉄道よ…笑


コブレンツまでの1時間、灼熱の旅を楽しんだ?のでした。

終わり。

…ではあまりにも寂しいので、灼熱インターシティの車窓から(^^;


ケルン出発


↑車掌さんの『enjoy journey』のあとに、悪態をつく人の声が入っていますね…笑

それはそうと、ケルン駅から南へ行くのに、いったん北をぐる~っとまわりこんで走ります。

車両基地が全体的にカーブしているのが面白いですね。


ケルンからコブレンツ①


↑ライン川沿いを走ります。


コブレンツ鉄道博物館


↑コブレンツ駅の北側には、コブレンツ鉄道博物館があります。

土曜日の一部時間しか開館していないのですが、展示車両はこのように

車内から観察することができます。

肝心の博物館は、1分半ぐらいから映像にうつります。




コブレンツ到着時には薄暗くなってきていましたので、そそくさとホテルに入ります。

※片田舎の駅、ちょっとアーヘンに似た雰囲気を感じましたので…。

実際にはまったく治安に問題なさそうな、本当にただの片田舎でしたが。


ここではホテルに2泊しています。ホテル情報は末尾に記載。


■コブレンツを走る、古の特急



翌日、9/12(水)

あと旅行も2日間。楽しさから、寂しさに変わってくるころですね。

もったいないので、早起きします。


昨晩は、コブレンツ駅周辺をぶらぶらしましたが、

飲食店もほとんどなく、やや寂しいところでした(^^;

いや、あるにはあるんですけどね、意外と混んでいたりして。

そして、夜ふらふらしても、身の危険は感じなかったですね、あちらこちらに酔っ払いはいましたが。




安全な田舎町、コブレンツ駅の早朝風景から。

本日は、このコブレンツ駅から国際列車で、ルクセンブルクへと入ります。

が、その前に…

今日は、見たい列車が来るので、早起きしてホームに入ってきたのです。




早朝ですが、通勤列車が続々出発。

コブレンツは、ケルンからもフランクフルトからも1時間程度の距離で、

どちらへも通勤できる、ちょうどいい距離なんですね。


で、本日のお目当て

実は、この9月12日に、Düsseldorfからスイス方面へ、古の特急『TEE客車』を用いた

団体臨時列車が走るという情報をキャッチしていたのです。

この列車を運行しているのは、AKEという会社で、

どうやらラインゴルド編成を保有し、ドイツ各方面へ臨時列車を仕立てて走らせているのだそうです。

これも、オープン・アクセスならでは、ですね。

(HP:https://www.ake-eisenbahntouristik.de/

※「Fahrpläne」というメニューをクリックすると、運行日と時刻表が表示されるのです。

コブレンツ駅7時33分…だったのですが、何やら20分ぐらい遅れて、やってきたのはこんな機関車




…あれ?




なんと、新型機関車がけん引しているじゃないですか…orz

本当なら、ラインゴルド色の機関車がけん引しているはずなのです。調子が悪かったのかな。

それとも、この会社は客車しか保有していない??

とにもかくにも、新型牽引機関車で残念ですが




後ろに続く客車は、正真正銘TEE客車

威風堂々、コブレンツ駅に到着しました。




朝陽が登り切っていないので、明るかったり暗かったりまーだらーではありますが…

こうして、目の前にかっちょいい列車が止まっているのは、うれしいものです。




いいですね~いいですね~

ロマンですよ。日本のクルーズ列車もいいですが、いつかこういった列車で

世界中を旅してみたいもんです。




ところで…

この列車、正規の時間より20分弱遅れてきて、

本来、後続のインターシティが到着する時間に被ってやってきてしまったのです。

おかげで、団体臨時列車と知らずに乗ろうとする客が続出、乗務員さんが対応に追われる事態になってしまったのでした(^^;

もっとも、後続のインターシティはしれっとホームが変えられていたようなのですが。




機関車は残念でしたが、全車TEE色の編成、なかなか見られるモノでもありませんし

旅行でイイものが見られました。満足です。


AKE Rheingold from Koblenz hbf


出発していきました。

食堂車や展望車も付いた、ラインゴルド全盛期を彷彿とさせる立派な編成です。

機関車がなぁ~


さて、発車を見届けましたが、私の乗る列車の時間も迫っています。

本日はここコブレンツから出発する、ルクセンブルク国鉄の国境列車に乗り

ルクセンブルクを目指すのです。


■未知の国、へのローカル列車

これまでの旅では、朝食をホテルでとっていましたが

今回はこのラインゴルドがあったので、朝食をお願いしていませんでした。

駅のパン屋でささっと調達し、列車に乗りこみます。




時間がなかったので、外観は撮りませんでしたが…

2階建電車3両+1階建連接電車5両という、面白い編成でやってきましたよ。まるで親子電車。

これは最後に載せますが。




朝食です。

ここ数日の滞在で、ヨーロッパの風習にもずいぶん慣れて、自分でサンドイッチの具が選べるようになりましたw

(指さし会話…this please…の繰り返しですがw)

本日の朝食は、ニシンの燻製サンドとサーモンサンド、あと

ラインゴルドが来る前に既に食べた、フランクフルトです。

パンがおいしいから、何食べても満足なのです。




コブレンツからルクセンブルクまで、ローカル列車で国境を越えます。約2時間。

ルクセンブルク国は、鉄道があまり発達しておらず…

フランス、ベルギー、ドイツのいずれからも、2時間~3時間程度かかってしまう、やや行きづらい国。

それゆえ、日本での知名度もイマイチなんですね。


本日の記事では、ルクセンブルクの観光部分は飛ばして

コブレンツ~ルクセンブルク~コブレンツの鉄道部分を書こうと思います。

観光編は、後編として公開。




コブレンツからは、ライン川の支流

モーゼル川に沿って走っていきます。

かなり美しい車窓風景で、二階建て車両なので、とても眺めがいい。




いいですね~






内陸河川ですが、かなり大きな船も通っています。


※と、後ろの車両から、がっちゃん、がっちゃん…と音がしてきて

何事か?と思ったら、車販のお兄さんでした。

なんと、東海道新幹線にもあるような車販のカートを、階段をどっかんどっかん運んできたのですw

ゼエゼエ言いながら、コーヒーはいらんかね…とw

そら、買うでしょうw

往路・復路とも買ってしまいましたよ。ずるいなぁw





でも、この景色を見ながら飲むコーヒーは、おいしいなぁ


1時間程度走ると、ドイツの古都トリールへ到着。

ここで、後ろの平屋5両を切り離して、二階建電車の3両編成となって、ルクセンブルクへと入ります。

乗車率は、それなりかな。

トリールから数駅走ると国境を越えて、ルクセンブルク国に入ります。

国境の駅⑥


ルクセンブルク国は、一人当たりGDPが世界一の超金持ち国家。

国境駅も、田舎の駅ではありますが、なんとな~くリッチな雰囲気が漂いますねw




ルクセンブルクの風景はこんな感じ。山の中ですが、大耕作地帯が広がっています。


そんなこんなで走ってルクセンブルク駅に到着です。




乗ってきた二階建電車がこちら。

CFLというのは、ルクセンブルク国鉄のこと。この電車が遥々ドイツまで乗り入れて走るんです。




ルクセンブルク国鉄です…と

なんとなくやる気なさげなのですが…


実は、9月末まで、ルクセンブルクとベルギーを結ぶ大幹線が置換工事中とのことで、全列車が運休!とのこと

感覚として、ルクセンブルク駅を発着する3分の2ぐらいの列車が、運休していたのでした。そんなことあるー?(知ってたけど笑)




一国の首都としてはやや寂しい…いや、閑散としているルクセンブルク駅

左の赤い看板に、運休、代行バスの案内が書かれています。通常よりも1時間~2時間程度余分にかかるそうで…。




ホントはもっと列車が行き来していて、ツリカケ電車も走っている…はずなんですが。

ちょっとタイミングが悪かったですね(^^;

この機関車はベルギーからの中古車かな。




フランス国鉄の列車も走っていました。

なお、ルクセンブルク駅は鉄道アクセスが悪い…と書きましたが、一応

パリからのTGVが乗り入れていたりはします。

もっとも、高速新線がないので、時間はかかっているみたいですが。

※ルクセンブルク国鉄では高速化工事を進めているそうで、今回の大規模運休も線路増強工事の一環とのことでした。

近い将来、ドイツやベルギーから高速列車が乗り入れる駅に変貌することがあるかもしれませんね。




ルクセンブルク駅です。

一国の首都駅にしては、やはり小ぶりですね。

駅構内には簡単なお土産屋さんと『OBERWEIS』が入店してました。オーベルワイズ、好きなんですよ~




逆方向から。


さて、観光のことは次記事に書くとして、夕方



名残惜しくも別れの時。ルクセンブルクを後にします。


Leave from Luxembourg (Last video of my "Benelux trip" in 2018)


先に書いておくと…

この旅で巡った様々な街、そのなかで

ルクセンブルク市はダントツの美しさ!と、独特な風景でした。時間かけても行く価値あり。

上の動画でも、トンネルを抜けると…


ふたたびトリールで増結し、コブレンツ駅に戻りました。

見てください、この編成



二階建+平屋のでこぼこ編成w




手前はCFL:ルクセンブルク国鉄で

奥は、ドイツの地域鉄道会社のようです。

つまり、どちらもドイツ鉄道の車両ではないw

そんなのがドイツとルクセンブルク唯一の国境列車を担っているのですから、不思議なもんですね。

(ドイツ鉄道がやる気ない、採算がとれない路線だから、というのもあるのかもしれませんが…)


もっとちゃんと撮っておけばよかったですが、撮りませんでした。

そのでこぼこっぷりは、下のyoutube動画でご確認ください。

RE 1 Deutsche Bahn Süwex und CFL Doppelstock gekoppelt von Koblenz nach Trier


…どこかあか抜けないルクセンブルク国鉄、大好きですw


★泊まったホテル

GHOTEL hotel & living Koblenz

GHOTEL hotel & living Koblenz

いわゆる、ビジネスホテルw

日本のホテルと比べても遜色ない、静粛性と快適性でした。



コブレンツの街自体もとても静かで落ち着いていて、治安もよさそうな感じ。

ただ、田舎町でありますので、観光地「ドイチュスエッグ」へ行かれる方、KDラインの遊覧船で来られる方

私のようにルクセンブルクに行かれる方以外は、素直にケルンやフランクフルトに泊まったほうが

少なくとも、おいしい食事には、ありつけます。

(あえて食事のことを書いたのは、徒歩圏内唯一?のドイツ料理店が、微妙だったから。。。)

サービスもよかったですが、味気ないというか…

これまで泊まってきたホテルに比べると、個性がないかな~

贅沢ですねw


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)<本記事>
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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ベネルクス国境の旅(12)ドイツへ戻る。。。。

2018-10-04 23:41:17 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■オランダ人車掌さんとの出会い

楽しかった鉄道博物館見学もおわって、マリバーン駅からユトレヒト中央駅へ向かいます。

本日はユトレヒト中央駅から、まずインターシティで国境のフェンロー駅へ向かい

フェンローからは国境を超える『Eurobahn』という私鉄に乗って、Düsseldorfへ

さらにDüsseldorfからインターシティでケルン、宿泊地のコブレンツへと移動をするのです。








この電車に乗ります。

乗客は、たぶん私だけ。


マリーバーン出発




で、車掌さんが検札にきたんですが、私のユーレイルパスをまじまじと…

※ユーレイルパスのカバーには、これまで乗ってきた鉄道の履歴が、全部載っているんですね↓




んで(当然のように)向かいの席にどかっと座って…雑談タイムw

※重ね重ねですが、乗客はたぶん私だけ、なので…笑

今回は、東洋人の旅行者が珍しいようで、興味津々で質問攻め

『ヨーロッパを巡ってるのか?』『オランダは好きか?』『どこ行った?』

ユトレヒトではメルクリンショップに行きました~と言ったら『I love too』とのことで…w


んで、日本はどうだ、とか

新幹線はどんだけ早いんだ、とかいう話が一通りあった後、本題へ。

私のユーレイルパスで、ベルギーを通ってきたことを把握したんでしょうね。

「ベルギーとオランダは、違うだろ?」と言うわけです。正直、ベルギーの鉄道はどうだった?と


私は正直に、ベルギー人の車掌さんから教わったことや

ぶっちゃけ治安が悪そうだった、という話

ブリュージュは綺麗だった、という話をしましたが(我々はブルッヘはオランダだと思っている、的なこと言っていましたが…w)


車掌さんが聞きたかったのはそういうことじゃなかったみたいで、ベルギーとオランダの鉄道は、違うよね?ということだったみたいで。

そのあとの話が、興味深かったので、なるべくちゃんと書きますが…

・昔(というのがどのくらいのことはわかりませんでしたが、few years ago)は、ヨーロッパの鉄道は、統一を目指していた

・お前も鉄道好きなら、オレンジ色の客車知ってるだろ?と(→ユーロフィマ客車ですね、知ってます知ってますw)

・でも今は、インターシティもナイトシティ(←ユーロナイトとかナイトジェットのことだと思う)も、それぞれの国独自の列車が走っている。

・なぜなら、シェンゲン協定ができて、移動が自由になったから、

 だからこそ、我々(オランダ)は我々の鉄道が、他と違うことを示さないと、ほかの国の鉄道会社に負けるから。

※ヨーロッパの鉄道は、オープン・アクセスという方式をとっていて、この後のドイツの記事で詳しく書きますが

 イメージは、鉄道会社が、NEXCO中日本とか、そういう感じで、鉄道会社は高速道路を走る、高速バスとかトラックとかそういう感じ。

 鉄道施設と、運営事業者を分離して、施設は各国でちゃんと整備しますよ、

 その上を走る列車は、東名や名神高速をいろんなトラックが走るのと同様に

 民間企業が、機関車を調達したりして、自由に使っていいよ、という仕組みのことです。

 鉄道は、公共インフラだということですね。

 だから、オランダの線路を、ドイツの機関車が走ったり、ベルギーの民間鉄道(SNCB)がオランダ(マーストリヒト)に

 直接乗り入れたり、できるのだそうです。

(実際、ドイツ国内の夜行列車はオーストリア国鉄が運行してたり、貨物列車はスイス国鉄が運営してたり…ということがありました)

 オランダ、ベルギー、フランスを結ぶタリースも、ベルギーの鉄道会社なのだそうです。これは後で知ったこと。



・だからこそ、オランダは、どこの国よりも快適で、清潔なサービスを提供したいと思っている。

・ヨーロッパは画一化が進んでいるが、だからこそ、オランダはオランダらしさを出さなければならない

というようなことでした(ところどころオランダ語ちっくな英語が入って、わからない部分もありましたが…)


なるほど、『画一化』の流れが強まると、その中でアイデンティティを保つための『独自化』も進んでいくのですね。

そう考えると、日本の鉄道業界でも、画一的な最新車両による統一が進む中で、

昔の塗装を復活させたり、その地域にしかない観光車両を走らせたりという動きはおきているな~と、

なんとなく、車掌さんの話に納得したのでした。


オランダの鉄道は、清潔、快適、車掌がイケメン(←笑)の三点で、ほかのどの国よりも進んでるのが特徴だ。

というような楽しい話を聞きながら、あっという間にユトレヒト中央駅到着。


ところで、ユトレヒトマリバーン駅を出た電車は、一回スイッチバックをしてユトレヒト中央駅へと向かうのですが、

途中で、複線×複線のダブルクロスを通過しました。

車掌さんがLook!というので、窓の外を見たらダダダダッと通過。

本線同士、複線同士のダブルクロスは、日本ではまず見ませんよね。

写真とか動画はありませんが、Youtubeにちょうどいい動画がありましたので

参考に、のせます。1分30秒あたり。

Trajectvideo Utrecht - Maliebaan Spoorwegmuseum [2011]



場所はこんな感じのところ



青線の先がマリーバーン駅、紫線の先がユトレヒト中央駅


貴重な体験ができました。

その後も色々話をしながら、ユトレヒト中央駅に到着。

車掌さんにお礼を言って、インターシティに乗り換えます。


■国境と、黒人女性


【Utrecht Centraal】13:24 →【Venlo】14:58(IC 3545列車 Venlo行)



ユトレヒト中央を出発


オランダではこの2階建インターシティが非常に多かったです。それも、かなりの長編成。

4両1ユニットでしょうか、3ユニット連結した12両編成も見かけました。

12両編成といっても、1両が25メートルとかありますから、かな~り長い編成になります。

それが2階建てで突っ走るわけですから…大迫力です。


アイントホーフェン発車


↑何気なく撮っていましたが、1分を過ぎたあたりに

緑色のインターシティ電車が止まっていました。最初は塗装が剥げたのかと思っていましたが…w

たぶん、イベント塗装か何かなのでしょう。


で、アイントホーフェン発車して、しばらく車庫を眺めていたら



なんと!Hondekopが本線上にいるではありませんか!

…しかし実は、ここにHondekopがいるのは、把握していたのです。

というのは、このHondekopは動態保存、というか

Hondekop財団という団体が保有する編成で、今もオランダ各地をイベント列車などで走っているのです。

わたしも数ユーロ寄付しております。

http://www.mat54.nl/parser.php?languagekey=nl

たまたま、Facebookでこの団体のページを知りまして。

そこに、Hondekopさんの直近の運行情報やら

各駅の通過時刻やらが、すべて掲載されているのです。

で、直近の運行後、アイントホーフェンの車庫にいるということは認識していたのです。

が、本線からこんな見える位置にいるとは思いませんでした。

(先ほどの動画も、もしかしたら会えるかな~と思って撮っていたのです、動画を止めたら現れましたw)




次オランダに来るときは・・・

この電車が動くところを見てみたいですよ。

月に1回ぐらい走っているみたいで、意外と見やすいかな。




ところで、私の乗った車両は、SILENT CARというものでした。

文字どおりですが、オランダの鉄道では車内での通話が自由みたいで、結構にぎやかなんですね。

その点、SILENT CARは電話する人もしゃべる人もいなくて、大変静かなのでした。


1時間半でフェンロー到着。ちょっと遅れて、接続のデュッセルドルフ行までダッシュで接続ですw


【Venlo】15:05 →【Düsseldorf】16:08※当初予定(ERB Hamm(West)行)


ERBというのはEurobahnという鉄道会社のことで、Düsseldorf近郊の地域路線を運営しているのだそうです。

私鉄ですが、ユーレイルパスは普通に使えました。

Venloからの直通列車は大変少ないようで、かなりの乗車率、動き出した列車の中をゆらゆら歩きながら、先頭の1等車を目指します。




Venlo駅のあたりからは、ドイツ鉄道の車両もよく見かけるようになりました。


国境の駅⑤


なんだか久しぶりの国境のような気がしますが、

ベルギーからオランダに入ったのも昨日の話ですから、実際はそんなに長いことオランダにいたわけではないです。

記事数はオランダに入ってから一気に増えてますがw

(途中から、1本1本を短くしたのもありますが)


この電車、Venlo出発時とドイツに入ってからで、モーター音が違ったのです、

というかVenlo出発時はディーゼルカーの感じがあったのですが、Youtube動画などでみると、ちゃんとパンタグラフあげているようでして…

もしかして、両先頭車でオランダ国内用とドイツ用の、二つのモーターを積んでいるのでしょうか??

なぞでした。




国境地帯ですが、軽快に走って

あっという間にドイツ側の駅、Mönchengladbach Hbf(メヒングラードバッハと読むのでしょうか?)に到着です。

ここで、しばし休憩。


1等車は4人掛ボックスシートが4セットの、計16名分しか座席がありません。

私のボックスには、斜め前の席にフェンローからいっしょのおばさんが1人

(親しげに話しかけてきてくれましたが、英語ダメみたいで、うまく言葉は通じなかったです、

 でも日本から来たことを話すと、嬉しそうな顔をしていました)

反対側のボックスにはメヒングラードバッハから乗ってきた、中国人と思われるおばさん

後ろのボックスには同じくメヒングラードバッハから乗ってきた黒人お姉さんと、ドイツ人おばさん

他おじさんが1人の、私を含む計6名が乗車している状態でした。


メヒングラードバッハで、しばし休憩…と書きましたが、どうも様子がおかしい

ドイツ語で車掌さんが、べらべらしゃべる。

ドイツ人って、何か悪いことがあると、あからさまにしゃべり方のテンションでわかるんです

このときも、言っていることはわからなかったですが、車掌さんのテンションの低さや

向かいのおばさんのため息で、なーんかよくないことが起こるんじゃなかろうか…と、ちょっと構えたのでした。


結局わからなかったので、おじさん(英語できるのこの人だけ)に聞いてみたところ

Düsseldorf近郊で線路工事?をやっていて、その関係でDüsseldorf近郊の線路が混雑しているから

この列車の到着は遅れる、いつになるかは不明である…といったことのようでして。

まぁ、遅れるぐらいならいいか、とそんな感じで、大した問題にはしていなかったのです。

(実際、大した問題にはならなかったです)

おばさん、やれやれといった感じで、クッキーくれましたw


で、そこまでは平穏だったのですが…

動き出して10分ぐらいしたところで、後ろの黒人お姉さんが、慌てふためいて騒ぎ出したのです。

何事か?

どうやら、メヒングラードバッハとDüsseldorfの間には1駅、Neuss Hbfという停車駅があり、この黒人お姉さんは

そこの駅に用事があってこの列車に乗ったのですが、先ほどのアナウンスで

「Neuss駅は通過しますよ~」ということが言われていたようで、

本来止まるべきNeuss駅を通過(というか別ルートで走行?)してしまったのです。


当然、彼女はNeuss駅までの切符しかもっていませんし、どうやら英語しかわからなかったから

先ほどのアナウンスがちゃんと聞けていなかった模様。

(慌てておじさんに聞いて、通過の事実を知ったようです、私もそうですが)


と、そこへ、検察の車掌さん到着

すると彼女の切符を見るなり、

「今走っているのはNeussより先の区間であり、あなたの切符はNeussまでしかないのだか、これは無賃乗車になる」

「切符を持たずに乗った場合、ルールで150ユーロ(約1.8万円)の罰金が科せられる」

とそんなようなことを言っているんですね。


これに怒ったのは彼女…ではなく、私の向かいのおばちゃん

ドイツ語なので何を言っているかわからないですが、なにやら応戦している雰囲気なのです。

これを境に、おじさんも、なぜか2等車のいちばんこっちにいた大学生風兄ちゃんもヒートアップ

(大学生風兄ちゃんはしれっと1等席に着席w)

みんなで黒人彼女をかばうような、そんな雰囲気でやーやーやっているのです。

通過しちゃったんだから、仕方ないじゃないか、と


車掌氏も負けじと、私はちゃんとアナウンスをした、聞いていないのが悪い

これはルールだから、罰金は罰金だ!的なことを言い

おばさんやおじさんは、この子はドイツ語がわからなかったのだから、

ドイツ語だけでアナウンスしてもわかるわけがない、あなたの責任だ、みたいなことをやんややんや


でも、これがまた面白いんですが、

険悪な雰囲気とかではないんです。むしろその場に居合わせた全員が、この“事件”をちょっと楽しんでる風で

最後には「でもこの列車は遅れているのだから、罰金どころか我々の切符もみんなチャラになるはずだ」的な

トンデモ意見が飛び出す始末(by 大学生兄ちゃんw)


当人(黒人彼女)は携帯で、Neuss駅にいると思われる家族に連絡とったりして…

そんなこんながずっと続き、しまいにはセキュリティと思われる職員の方も加わりで

最後には車掌さんが折れて、もう仕方ないから、Düsseldorfまで行きなさい、そこで正規の切符をかって、Neuss駅まで戻りなさい…と

そんな感じ。

そのころ列車はもうDüsseldorf近郊まで来ていたのですが…


ドイツ人って、困っている人を見ると、黙っていられないのですね。

そして、困った人を見かけたときのチームワークの高さが、すごいんです。

これはこの後、私自身が経験し、助けられることになるのですが…

見知らぬ人同士でも協力し合って、困った人を助けようとするのです。

このときは、ERBの1等車に乗り合わせた全員が、見ず知らずの黒人女性のために一致団結して

車掌さんとの交渉をしていたのです。

日本人は親切だ、ということはよく聞くと思いますが…

ドイツ人も、本当に親切です。

ドイツ人に限らず、ベルギー人も、オランダ人も…みな親切。

また一つ、勉強になりました。ヨーロッパはもっと冷たいと思っていましたから…。


で、一通りの話がすんだところで、

「で、君は1等車の切符を持っているの?」と大学生兄ちゃんに矛先が

これは、一同爆笑せざるを得ませんでしたw

車掌さんもニヤニヤしてましたし

大学生兄ちゃんもばれたかーって顔して、センキューって言いながらスッと出ていきましたが…w

ここまで一連、もちろん車掌さんは怒った顔して黒人姉さんに詰め寄ったりもしましたが

それはそれ、終わったらもう関係ない、といった感じで。

Have a nice trip~♪と出て行って、周りの乗客も何もなかったかのように外を眺めたり。


短い時間ではありましたが、ドイツ人の人柄を垣間見たきがして、楽しかったです。


もっとも、当人(黒人姉さん)は安堵を通り越して、号泣

うれしかったのですね、きっと

ここでもおばさんクッキーあげてましたよ。


結果30分以上遅れて、私も予約していたインターシティには乗れませんでしたが…

貴重な、ちょっと心温まる体験ができたから、よしとしましょう。

デュッセルドルフ到着です。


■デュッセルドルフの日本人

私!見てしまったんです!


スリの現場を!!!

しかも、日本人の、サラリーマンでした…


何事かと申しますと、混雑するデュッセルドルフ中央駅

私も、予約していたインターシティに乗れなくなったので、払い戻しをしようとDB窓口を目指していたんですね。

そしたら近くに、日本人サラリーマンが歩いていたんです。ケツポケットから、半分以上飛び出した長財布が見えてるんです

先に書いたかな?実は、私の旅行期間の後半(9/11~)は、ケルンで自動車関係のメッセか何かがあるみたいで

周辺のホテルが軒並み高騰していたのですが、当然自動車関係の展示会となると

トヨダー、ニッサン、ホンドゥといった日本メーカーの関係者が、やってくるわけです。

あのリーマンもきっと、そんな関係だったのでしょう。


で、これは帰国後知ったのですが、

デュッセルドルフ空港というところは、羽田からの直行便が飛んでいるのですね。

なので、このメッセの玄関として、日本人を迎え入れる役割を担っていた、とそういった事情で

日本人のサラリーマンが、あちらこちらに歩いているのですが、


そんななかたまたま目についた方、『LV』の長財布が飛び出していて…

うわ、危ないな~と思ったんですよ。

※ちなみになぜ日本人だとわかったかというと、左手に『日本国』のパスポートを持っていたから…

これも、ちょっと信じられないのですが…



まぁ近く歩いていたら、声かけて、危ないですよ~なんて言いますが、結構遠くを歩いていらっしゃったのと

同僚?と思われる方が近くにいたこと

私自身、乗り継ぎの列車の時間までに払い戻しをしなければならかったことがあったので、特段なにもしなかったのです。

が、が


事件は、起きたのです。


私がDBの窓口に並んでいると、後ろから叫び声が

見ると、先ほどのサラリーマン、ポケットやかばんをさぐっているではありませんか。

後ろポケットに何度も手をつっこんで…

どうやら、ケツポケットに挿していた長財布を、スられてしまったようなんです…

すぐにPOLICEが集まって、何やらやっていたので、被害届ぐらいは出せたとおもうのですが。


自業自得、と言ってしまえばそれまでです

だって、『LV』がケツポケットから半分飛び出しているんですよ???

無防備にもほどがある、

ただ、やっぱり日本人の方が被害に遭われたこと、

たぶんドイツに入国して間もないのでしょう、これでドイツという国に対する印象はがた落ちでしょうし

もう二度と、ドイツなんか行かない!となるかもしれません。

そう考えると、なんだかやるせないな…と、思ってしまうのでした。

先ほどの電車で、ドイツ人の一致団結を見ていて、やっぱいい国だな…と思っていたから、余計に。

なんか、残念です。

(残念ついでに、払い戻しもできませんでした、ユーレイルパス利用で座席指定だけだもんね)




複雑な気持ちでホームへあがって、ケルンへのRegioExpressを待ちます。

向こうにはツリカケ電車が走っていました。ドイツでもまだツリカケ電車が走っているんですね。



■4年ぶりのケルン大聖堂

【Düsseldorf】16:44 →【Koeln】17:12(RE 1系統 Aachen行)

↑乗車したのは因縁のアーヘン行RE1系統。もっとも、初日に乗ったのよりはだいぶ早い時間であるため、さすがに危険性は感じず…

車内ではパソコン広げて仕事している人が多かったですね。

特筆すべきことはなく(それなりに混雑してましたし)あっという間にケルンに到着です。




戻ってきたケルン。


今晩の宿は、ここからフランクフルト方面に1時間いったところの、コブレンツという田舎にとりました。

メッセの影響で、ケルン周辺の宿は1泊6万とか、そんな値段になっていたので。

普通に泊ると8千円とかなんですけどね。ヨーロッパの、価格変動幅の大きさにびっくりです。


で、コブレンツ方面の列車まで、少し時間がありますので

駅の外にでて、ケルン大聖堂と

4年前に来た、撮影地に行ってみようと思ったのです。

(4年前の記事はこちら→https://blog.goo.ne.jp/morikawa_city/e/1865940aa9fa5aad0424de5d028722e9




大聖堂。相変わらずでけー




ブルージュの鐘楼や

デルフトの新教会や

ユトレヒトのドム教会も、でかかったですが…

やっぱり、ケルン大聖堂は、でかかった。


で、肝心の撮影地ですが…なかったw

以前は線路際に広場みたいなのがあったんですが、なくなってました…。

4年前の、あの写真は、もう撮れないんですね。残念です。



頑張って近寄ってこんな感じが精いっぱいでしたよ。残念。

しかたないので、駅に戻って、インターシティ到着を待ちます。


ところで、ドイツ鉄道では、列車到着前に「Infomation~」という悪魔の放送が入ることがあります。

この放送が入ったときは、次に来る列車が、遅れるか、行先が変わるか、ホームが変わるか…

何にしても、普通ではないことが起こりますよ、という予告なのです。

たとえば下写真



左右のホーム、同じ行先の同じ列車が表示されてますが、これも「Infomation~」のしわざ

なんと、到着ホームが、到着するまでわかりません、宣言なのです。

実際には右のホームに到着しましたが…


このInfomation~はたいがい1回しかながれませんし、しれっとホームが端から端に変更されることもあるので…

ちゃんと聞いていないと、えらいことになってしまいます。


私の乗るインターシティは、幸いInfomation~はありませんでしたが…

これは旅行時、気をつけたほうがいいですよ。

まわりのドイツ人がぞろぞろ~と移動しはじめたら、要注意ですw




ちゃーんとやってきました。ここでもプチ事件が…

今日は事件ばかりですな(^^;

長くなったので、ここまでにしておきます。つづく


★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。<本記事>
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
コメント
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