趣味多忙日記

リアルに作るだけが模型じゃない、思うまま気ままに模型製作。
鉄道模型/鉄道ゲーム/鉄道実写に関する話題等

ベネルクス国境の旅(5)芸術の街からオランダへ

2018-09-24 16:05:52 | ★2018ベネルクス国境の旅
>>2018ベネルクス旅行の目次はこちら


■アントウェルペンの街を歩く



さて、壮大な中央駅を背にして、街中へ出ていきましょう。

駅前広場はなんとなく荒んだ雰囲気。事前に見ていた写真とかだと、駅前は公園になっているはずだったのですが…

まちがえたかな?(と、このときは気づかなかったのですが、降り立った場所は駅『横』広場だったのでした)




中華門をくぐって出てくるトラム

駅周辺はトラムの線路がぐるりと囲んでおりました。




実際、地図で確認すると、縦横無尽に線路が敷かれているのがわかります。


ところでアントウェルペンは、ブルージュとも違う、さすがの大都会。

駅周辺は、先ほどの中華街のほか、高級ショッピング街やビジネス街もあり

当然、ちょっと貧民街のようなエリアも広がっているんですね(という、前フリ…)。

で、何かと申しますと、私はここで「ノートルダム大聖堂」に行きたかったのですが

本来観光客が通る、ショッピング・ストリートではない、裏道を歩いてしまったのでした。

(地球の歩き方には「トラム沿いの道を歩けば~」とあったのですが、違うトラムだったようでした)



© OpenStreetMap contributors


駅からトラム沿いに歩きだすと、なんか歩道工事してるし、埃まってますし…




しばらくは人通りも多い大通りでした。沿線にも重厚な建物が見られましたが

すこし行くとトラムの線路は二手に分かれて、狭い路地へと入っていきます。

当然、ここを行くものだと信じて、トラム沿いの細い道を歩きますが、


そこは、こんな雰囲気に



えっと…観光客の方は歩かないほうがいいです…

めっちゃしょんべんくさいし、窓から怖い目でにらんでくる人いるし…笑

でも、狭い道をトラムが抜けていく雰囲気は、ちょっと面白いかな

ちょっと歩くとすぐ黒人の方々が道をふさいでらっしゃるので、右に左に歩道を渡り歩きながら、なんとか通り抜けまして

広めの交差点に



ここでようやく間違いに気づきました。今歩いてきた道は、この写真だと左手前から伸びる路地なのですが

向こうのBOSEの道にも複線のトラムが通っていて、

地球の歩き方に書かれていた、観光客の歩くべき「トラム沿いの道」は、あちらだったのでした。

なるほど…笑


と、ちょっと怖い思いもしましたが

この狭い道も、それなりに(トラムの)メインストリートではあるようで




このような、古風の観光トラムも抜けていきました。

もっとも、危なそうなエリアに電停は無いようでしたが。


表の道にでると、圧倒的に人通りが多くて、明るい!笑

少し歩くと、中心地の広場にたどり着きました。



フルン広場というのだそうです。

中央、少し暗くなってしまいましたが、銅像は画家・ルーベンスのもの

そうなのです、この街アントウェルペンは、画家ルーベンスの出身地になるのです。

と、書いたところで、私にはそういった素養がないですから、興味のある方は調べてみてください(^^;

※ヨーロッパを旅行して一番痛感したのが、絵画や音楽、歴史に対する、自分の知識のなさでした。

ここがすごい、あそこがすごい、と言われても、わからないのです。

ただただ綺麗だな、とか、すごいな、とか、そういった感想に終始してしまいがちで。

国内旅行であれば、なんとなくバックグラウンドが分かったうえで行動できますからね、

そこらへんがまだまだ準備不足だなぁというところです。





フルン広場はぐるっとトラムが回っていますが、これがかなりいい雰囲気で




オープンカフェのようなところを電車が抜けていきます。

線路と歩道に明確な区別はなく、わりと電車ぎりぎりのところまでオープン席です、日本ではありえませんねぇ。

酔っぱらって跳ねられたりしないか、心配ですw


フルン広場から斜めに伸びる道を抜けると、お目当ての場所に到着です。



こちらです。鐘の音が響き渡っています。




でかすぎて入りきっていないですねw

ノートルダム大聖堂です。


この場所は、日本人にとっても馴染みの深い場所、というのも

名作アニメ『フランダースの犬』の、最終回の舞台だから、なのだそうです。

残念ながら私は観たことありませんが、なんとなく最後のシーンは知っています。




フランダースの犬を説明する石碑と




ネロとパトラッシュ(を、モチーフにした芸術作品)

大胆にデフォルメされていますが、雰囲気はなんとなくわかりますね。

ここはさすがに、日本人も多かったです。


さて、アントウェルペン、ネロとパトラッシュ、ルーベンスときたら

やっぱり、有名な『絵』を見なければならないでしょう。

ノートルダム大聖堂は8ユーロ(だったかな?)の寄付で、入れてもらえました。




美しいですね~

少し座って休憩してから、ぐるっと見て回ります。

すると、ありました、ありました



ルーヴェンスの最高傑作といわれる『キリスト降架』です。

これを見たくて、ネロ少年は村を飛び出し、アントウェルペンの大都会まで来たのでして

この絵を見たところで、ぼくはもう疲れたよ、といって空へと昇って行ったわけですね。

そうでなくてもこの絵はルーヴェンスの大名作、とのことで

反対側にある『キリスト昇架』とともに、常に撮影の人だかりができていました。




ネロ少年とパトラッシュはここからのぼっていったのでしょうか。




しかしこの教会は、美術館のように様々な絵が収蔵されていて

たった8ユーロでこんなに見ていいの?というぐらい、満足度が高かったです。

日本語のパンフレットもありました~




つづいて、ノートルダム大聖堂のすぐ西隣

グローテ・マルクト広場へ。




残念ながら、美しい市庁舎は工事中でした…

そして工事業者の方?が観光客に不親切というか

カメラを構えている観光客にフォークリフトで突進するという危行に及んでおりまして、これも残念。

まぁ、工事中のエリアにずけずけ入ってくる観光客も観光客ですから、しゃーないですけどね~

※アントウェルペンという名は、この中心に銅像のあるブラボーさんという人が

この辺りにいた巨人を退治したという伝説からきているそうです。

アント(巨人の手)をウェルペン(投げ飛ばした)から、アントウェルペンなのだそうです。



市庁舎の西は川、というか海?

船着き場がありました。




ここから、ノートルダム大聖堂がよく見えます。




なんとなく気に入った通りを抜けて




フルン広場に戻ってきました。




本当は、まだまだ見どころがおおいアントウェルペンですが

いかんせん、画家ルーヴェンスに関する知識が乏しく、それほど興味もわかなかったのと

久々の大都会で、ちょっと疲れた感じもあったので、次の街に移動することにしました。

滞在は4時間ぐらいでしょうか(それでも十分見て回れるぐらい、“観光エリアは”小規模でした)


今度はちゃんと歩くべき道を歩きます。

人がたくさんいて、にぎやかで、往路の道はやっぱり違ったんだな~と実感。

石造りの高層ビルがあったり、ここまで通ってきたどの街よりも、大都会なんじゃないか?と

※実際アントウェルペンはかなりの大都会のようで、世界有数の港アントワープ港を中心とした貿易や

金融、さらにダイヤモンド取引の世界的中心地となっているとのことした。





ユニクロ!笑


さて、こちらのとおりはやはり市の玄関だったようで

アントウェルペン中央駅も、実はこちらが正面であったみたい。

着いたときに出た広場は、メインの広場ではなかったんですね。

写真でよく見る、公園越しの中央駅、大変美しく見ることができました。



ちょっと紅葉もはじまっていましたね。


さてさて、次は国境を越えて、オランダを目指します。

実は乗るべきインターシティの時間が迫っていて、駅に入ったら-2のホームに既に列車が!

ベルギー国鉄は基本時間に正確というか、ほとんど遅れない、それどころか

たまーに「早発」をやらかしてくれますので(マーストリヒトで経験w)

なんとなくやばい気がして、大慌てで階段を駆け下ります。


途中のフロアに、これまで見かけなかった電車を発見したものの、時すでに遅し

横顔だけ撮って、さっさと下っていきました。



↑まわりの人も、わけのわからない東洋人が走るのを見て、やばいと思ったんでしょう、走ってついてきますw


さてさて、インターシティはオランダ国鉄の特急車。

この旅はじめての車内販売も行われていて、利用者もそれなりに多かったです。

【Antwerpen centraal】13:45 →【Breda】14:18(IC 9239列車 Amsterdam Centraal行)

あっという間に国境を越えて、オランダ国内に入ります。


国境?③


↑4度目の国境通過、これでベルギーとはおわかれです。

魅惑と危険と美食に満ちた、不思議な国ベルギー。次はもっとちゃんと勉強してから望みたいものです。




オランダに入国。ブレダー駅まできて、インターシティとはお別れです。

次はここから、オランダらしい水辺の街を観光していきます。

★2018ベネルクスの旅 各記事へのリンク★
(序)準備編~ドイツまで
(1)ドイツからベネルクス入国まで
(2)リエージュの吊り掛け電車達と、オランダ国境の街
(3)ベルギーを大移動、屋根のない博物館へ
(4)芸術の駅へ
(5)芸術の街からオランダへ<本記事>
(6)オランダは自由の国(いろんな意味で)
(7)風車の村
(8)フリッツァー事件
(9)アムステルダムで鉄道を見る
(10)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(散策編)
(11)ユトレヒトで、もっと鉄道を見る(鉄道博物館編)
(12)ドイツへ戻る。。。。
(13)コブレンツと、ルクセンブルク(前編:鉄道編)
(14)ルクセンブルク(後編:観光編)
(15)帰国日に、事件発生
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