おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ソフィア市中心部の車の流れがよりスムーズに!!

2014-10-14 02:19:54 | まち歩き

庶民の街リューリンから、市東側の特権階級だった人々の住むムラドスト、ムサゲニッツァ地区方面へ行くのに便利な通り「スリヴニッツァ」。この首都の「大動脈」が工事でしばらく片側通行になっていました。以前に書いた「ロヴォフモスト」(ライオン橋)周辺をロータリーにして、交差するメインの流れはトンネルを掘って下を通すってヤツ!! いよいよ出来上がってきました。Undercross

いっやー、いつも思うけど、この国の道路工事って車の流れの止め方、変え方が大胆ですね~。いきなりメイン通りを通行止めにしちゃって、この通り沿いの商店とかお客さんが一人も来れなくなる、っていう・・・ 営業保障とかもないだろうし。通るだけのワタシが心配するのもなんだけどネ(笑) で、開通したらツブれてたってんじゃしょうがないもんネ~。Closedway

例のごとく、ドライバーたちも右折、左折レーンを守んない、守んない・・・ 中にはかわいそうに地方から出てきた人とかが、「えっ?! ええ~っ!?」って感じでパニクりながら運転してっぽい・・・ そう、この道路、大きな病院や中央駅、中央バスターミナルや税関などの入口になってるんですよね~。だからあせるよね~!!

Insideroundabout まだ完全には完成してないけどかなり通れるようになってウレシーっ!! 中央駅から町の中心部へ抜ける「マリア・ルイーザ通り」を走るトランバイ(路面電車)も走れるようになり、公共交通の路線もずいぶん元に戻ってきました。

ところで、日本でもロータリー交差点的なものが見直されるようになっているとか・・・ ラウンドアバウトっていうんでしょ?信号のない、グルグルと入ってくの。でもワタシが子供の頃、ウチのホームタウン(笑)にはロータリーがあったんですヨ~。今はもう・・・ っていうか、何十年も前になくなって、普通の信号のある交差点になっちゃって久しいんだけど、いまだにあのヘンのこと「ロータリーの方に」とか「ほら、ロータリーの角」とか言っちゃいます。

Notrafficjam もう少しでこの「スリヴニッツァ通り」の立体交差も完成!! 冬が来る前にまたひとつ便利になるソフィアです。


日曜日なのに首都ソフィアに人がいっぱい!?~お選挙サンデー

2014-10-08 21:02:17 | ニュース

Infrontofschoolbotingday0 庶民しか住んでない、秋深まるリューリン・・・ あれっ?今朝は早くからたくさんの人が街に出てるなァ~?! 実は10月5日はブルガリア国会議員の選挙でした。普段あまり見ない家族連れが小学校へ向かいます。おじさんたちなどスーツにネクタイ!? 

Noalcholdaybeforeboting 前日の土曜日は「ラズミスル」(=熟考、黙想?)の日、そして選挙当日の日曜日とこの週末はお酒を買うことができないのでまあまあシラフですネ。日本でも選挙の日は投票の後に外食って人も多いもんネ。みんなで出かけた後にカフェでお茶したり公園で子供を遊ばせたり・・・ でも、レストランに行ってもお酒は出ませんが・・・ 前にも選挙のネタは書いたことあるけど、でも今回はもっと人出は多く見えます。Breakforwatchers

Infrontofschoolbotingday まァ、そりゃーそうです。ブルガリアの政府は相変わらずの混乱・・・ 日本人のワタシから見ると不思議なのですが、前回の選挙以降、あの「ニセ投票用紙を国営印刷所で作らせた前与党」事件も、「何万ユーロもの不正収入&受注した公共事業は縁者で山分けした現与党」のウワサもどこ行っちゃったのかなァ? こんなこと、ウソでもメディアが書き立てるようなことがあれば日本なら当の昔に職を失うはずなのに・・・ 投票に行って何とかせねば、と思ったのでしょうか。それとも(ロシアでもよく言われることですが)「悪いヤツ、すんごく悪いヤツ、そしてとんでもなく悪いヤツしか政治家にいないから、それじゃあせめて悪いヤツに投票しておくか・・・」と言う感じなのでしょうか?結局のところ結果はますます先が見えない感じになっちゃいましたけどネ。特に、どこの政党も、「年金を上げる」とか、「公共料金を下げる」とか、お金のことは確約できないから仕方ないのかなァ・・・ だからでしょうか、選挙の争点が本当の問題から他に目を向けさせるものが多かったような・・・ 「アメリカ反対!!」「難民受け入れ反対」などなど・・・ でも、これってちょっと人権問題的にどうよ?明らかに人種問題的にまずいんじゃあないの?(怒!!) と政党やそこの代表者のセンスを疑うポスターも・・・Nationalisticposter

去年の今頃まで、ご年配の方々や学生など、いろいろな人々がデモをしたり、街頭で熱心に議論したりと政治に関心を向けていたのですが、首都ソフィアでは今はもうそのようなものは見ません。どうやってもこの国は変えられない、ってことなのかな?Conversationafterboting

あっ、そうだっ!! いい手があるっ!! せめて選挙のときの禁酒、やめにしてあげたら?そしたら選挙に行った後みんなでレストランに行っても楽しいだろうし、結局変わんないんだったら、そのほうがいいんじゃないのかな?(笑)

それにしてもヘン・・・ 選挙の日だけかも・・・ 人々が家族で何かの目的があって一緒に歩いてるのは。禁酒のせいで誰も二日酔いじゃないから、お父さんもお母さんも(!?笑)スッキリ笑顔で歩きつつ子供たちとおしゃべりしています。もっと日常でこういう風景を見られるようになるといいんだけど。


念願のいい湯っ!! ヴェリングラッドは温泉リゾート

2014-10-07 13:59:24 | まち歩き

洞窟を見に行った後、そのそばの温泉、ヴェリングラッドへ行ってみました。ずーっと行きたかったんですヨね~。ただここ、地図もないし、結構広いところにずずーっと開けてて、特定の建物や温泉施設を見つけるのは一苦労。今まで何度かトライしていたのですが、ホテル以外の立ち寄り湯できる銭湯的なものが見つけられないでいました。それで今回は駅側からではなく、あえて市街のほうからアプローチ。

そういえば、こっちの方の温泉施設って・・・ 何ていうか、川とか水路とかのあるトコにあるんだよね~。なんて思いながら行くと川発見!! そして川沿いの道にはカフェやメハナ(居酒屋レストラン)が軒を連ねています。と、いかにも温泉っていう感じの建物が!! やった~!! 見つけた~っ!!

Velingradpublicbathoutside ここに入ろうっ!! と思いましたが、念のためこの温泉施設のおねえさんたちに聞いてみることにしました。「ここの他にも温泉入れる所ってあるの?」

すると、「あったけどあそこは今は閉めてしまってやっていない」、とか、「ここから車で10分くらいのところにある別のクヴァルタール(地区)にある」とか・・・ 話だけだとあるんだかないんだかよく分からない・・・ ええ~いっ!! とにかくここの湯に入らせてもらおうっ!! 「バセイン」(=公共浴場)は男女日替わり。でも「ヴァナ」(=家族風呂)はいつでもだれでもOKです。

外からみるとあんまりパッとしない建物ですが、中は・・・Velingradpublicbathhallway

きれいに改装されています!! 湯船が2つあって家族それぞれが1つずつ使えるようになっているお部屋も。Velingradpublicbathinside2bathtub

で、お風呂に入ってみると・・・ オオ~っ♪ これはいい湯っ!! 効きますネ~!! ソフィアでシャワーのみの生活をしていると、この湯船につかるっていうのがもうシミるっていうか・・・ うれしいですねぇ~!!

お風呂を楽しんでからヴェリングラッドをあちらこちら、かなり車で走り回ってみたのですが・・・ ここ以外にお風呂っぽい所は見つかりませんでした。中心部には高級そうなホテルやレストラン。そぞろ歩く人々・・・ そしてソフィアナンバーの高級車がいっぱい・・・ 庶民的な値段のところもあるようですが、なかなかアカ抜けたお高い感じの温泉街になってきました。多分こちらの大きなホテルには温泉が引いてあると思います。次はお金をためて泊りがけで来てみようっ!!

Velingradrainbow おまけ:街を出ようとヴェリングラッドの駅前を通ると・・・ きれいな虹が!! 日本の温泉地みたいに「歓迎OO温泉」とは書いてないけど、虹のアーチをくぐって送り出されると、また来なくっちゃ!! って気分になりますね(笑)


芸術の秋inブルガリア⑤ 日本と全く違う世界のアート

2014-10-05 13:21:52 | まち歩き

首都ソフィアでも有名なマOィアの住むというディアナバ区。KAT(交通警察)の登録センターがあり、ブルガリア男子が車を買うと必ず行くという、何かガラが悪い(?)、でもお金持ちも多い場所があります。ワケ分からんね~、とあんまり行くことなかった(ってゆーか、事故って罰金払いに行った思い出しかないからあんまり行きたくない・・・)のですが、ここにも何と、美術館があると聞いて行ってみました。えっ?こんなところに?! という所に、警備のお兄さんのいる、カギのかかる門がありますが、「ムゼイに行く」と言うとすぐに通してくれました。

中に入ると受付のおねえさんが二人。窓口には「トリップアドバイザー奨し」のステッカー!! その二人のうちの一人が、「ムゼイの中に来たときに説明してあげるワ!! まずは庭の展示物を見てきてネ!!」

この辺、結構地価高いはずなのに、この広さはゼータク!! 周りの喧騒はウソのように落ち着いた感じのスペースに共産時代に造られた像の類がいーっぱい!! 石像、銅像などなど・・・ あの時代のブルガリア、ソ連などの偉人・・・

Courtyardofmuseum まずはレーニン像!!Statuesincourtyard

Firmers ゲオルギ・ブラゴエフなどと共に当時の人々の生活や労働を描いたユニークな作品もたくさんあります。Workersonwall

美術館の中に行くと、さっきのおねえさんが待っててくれました。

「館内の展示は数ヶ月ごとに変わります。今はこんな感じだけど、また変わるのヨ」

Socialisticstgeorgiagainstnazi ワタシが行ったときの展示は「ブルガリア社会主義体制初期の人民芸術」。ナチスに対してパルチザンとして戦った様子や、ソ連によって「解放」され、社会主義体制の一員としてソ連の指導の下、工業や農業を発展させる、という題材で、Teaching

Workinggirl 絵を見るだけでその頃の生活が分かりやすく描かれていました。

Stalinwithbobin どうしてこの体制のリーダーってこういう風に描かれるのかな?と思ったけど、その理由もはっきり。

Acceptingsocializm たとえば、ブルガリア全体が社会主義を喜んで受け入れたことがそれぞれの地方の民族衣装を着た女性たちを描きこむことによって表現していたり・・・

Panajotovpainting 工業、農業がうまくいって電気もよく行き渡っていることを絵の中に描きこんでいたりするのです・・・

ここにはおみやげ屋さんもあり、そこではビデオによる説明もあるらしいのですが、そのときはそのお店の人が夏休みでいなかったので見ることができませんでした。で、「また来てネ~!!」とおねえさん。でも、この美術館をワタシが出る前におねえさんが昔のソフィアの写真でここの展示物がどこにあって、今はどうなっているのかを写真で見せてくれました。町の真ん中のソフィア像は昔はレーニン像、旧共産党本部の上にあった赤い星もここの展示物になっていますが、しばらくはどこかの美術館の裏庭にほったらかされてたんだって・・・Redstar

Republica そういえば入ってすぐに見える特徴的な「リプブリカ」像、放っておかれたのを保存してたのは日本大使館だったとか。だって日本人から見たらユニークで面白いもんね。でも当時は共産体制の崩壊で、「こんなもんっ!!」って扱いだったのかもね。

Workers ここに来たことで一つの収穫。何となくブルガリア人の、特にご年配の方々の話していることが少し分かった気が・・・ あの時代ともちがうんだなァ~、今のブルガリア・・・


芸術の秋inブルガリア④ ヨーグルトの里の博物館

2014-10-01 14:51:38 | アート・文化

ブルガリアってのどかだな~、牧歌的ってこういうことネ~・・・ を味わいたいならソフィアの近所でおススメはブレズニックからトゥルン方面です。晴れた日には本当にのーどーかー・・・ 丘陵地&小川、草を食む牛、羊・・・ 体にいいハーブがかわいい花をつけて風に揺れています。Fieldtotran

この方面に行くには車かソフィア発のバス。ペルニックからまず入るブレズニック、その後はズズーッと山を登っていきます。そして谷あいの街、セルビア国境に近い街トゥルン。ここへは以前に来たこともあるのですが、実はネットで分かった事・・・ ブルガリアヨーグルトの原点はどうもこの辺らしいということ。そしてここにも「ムゼイ」、つまり博物館があるらしい、ということ。でも地図とかないので、トゥルン市内にある大きなホテルのフロントで聞いてみることにしました。すると・・・

「えーっと、トゥルン市内じゃないんですよ。私も行ったことないんですけど・・・ 確か国境方面にもう少し行って、2つガソリンスタンドを越えたら二又に分かれているところがあって、そこを左に行くとあるはずよ。タブロート(看板)が出てるはずだから・・・」という未確認情報(?)。ちなみにこのホテル、二人一部屋で一泊72レバだそうですヨ。

Directiontomuseum でも、車で走り出すとこのホテルの人の言ったとおり!! 分かれ道には「ヨーグルト博物館」の看板がありました!! その博物館がある「ストゥデン・イズボル」という村まで分かれ道から5分くらい。

Entrancetostudenizbor 村の入口からするとも~んのすごーく小さな集落的な感じ・・・ ここを登るのか?って言う小路をふくよかなうちのムルティプラちゃんで行くとパッと開けて、すぐに目に入ったのはこのムゼイ!!Bulgarianyogurtmuseum  

Yogurtmuseumlady 上から顔をのぞかせたおねえさんが「見て行くの? じゃあどうぞ!」と入口のカギをあけて案内してくれました。Yogurtmuseumoutside

とってもちっちゃくてかわいい博物館。お約束どおりのブルガリアの民族衣装に、Insideyogurtmuseumrocalcloths

Yogurtmuseumserenemaker さすがはヨーグルト博物館なのでヨーグルトやバター、シレネをつくるのに使われた道具、

そしてヨーグルトの歴史やヨーグルトの効能を調べたこの村出身の博士のことがパネルにされ、ヨーグルトの旅を牧場からスーパーマーケットまで模型で示した展示・・・ なんともシンプルでほほえましい・・・Insideyogurtmuseumgeorama

「ここには日本の大使が新しく就任すると必ず来るのよ。私はもう3人ここを案内したワ。」とおねえさん。やはり日本のヨーグルト、特に「明Oブルガリア」のふるさとなんでしょうか・・・ でも、×治ブルガリアヨーグルトの写真でよく出てくるのはロドピ山脈の山間の村のような気がするけど・・・ アンド琴欧州・・・

Kiselotoisireneotmuzeya 帰りに入場料2レバを払うとすぐそこに冷蔵庫!! 「ムリャコ(=ミルク、この場合はヨーグルトのこと)とシレネよ。オオ~っ!! すぐに買ってみました。帰って食べたシレネは絶品!! 「スヴェジョ」つまりフレッシュなもので歯ごたえも楽しい!! でも一度、本物の、ナイフで切っても手で持てるヨーグルト、食べてみたいなー!!