おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

実り豊かな国、ブルガリア・・・

2011-10-19 20:59:17 | うんちく・小ネタ

あまりに寒すぎた数日が過ぎ、すがすがしい「黄金の秋」が帰って来ました。その寒さがやってくる直前のある日。

車が修理から帰ってきたら一緒に出かけると約束していたバイ・ケンチョ(バイ=じいちゃん)から、「明日行こう」と切り出されました。懸案になっていたソフィア郊外の美しい湖のほとりの温泉保養地パンチェレヴォに年寄り連中と行く計画だ、とてっきり思い込んでいたら・・・

その日の朝出てきたのはバイ・ゲンチョと息子スタニ。彼は以前はレストランでコックとして働いていたのですが、今は失業中・・・ 「ラドミルのオブシュテナ(役所)で税金を払わんといかんのじゃ」・・・ あれっ?! それって方向が真逆じゃん!? パンチェレヴォに行くんじゃないの?

「ワシのセロ(田舎)に行くんじゃ」 あわわ・・・ 保養地でのんびり、ではなくて、年寄りの労働の手伝い、させられるんだ・・・ガ~ン

Priboiview ラドミルを過ぎて最初の町(村?)がプリボイ、というバイ・ゲンチョの生まれ故郷。キュステンディルに行く国道から3Kmほど細い道を入ったところが町の中心(といっても何にもない・・・)で、それからさらに山に細い道を入っていくと彼の所有する土地があり、目の前にはおいしい水の湧くチェシマがあります。

Centerofvillage 「昔はうちの前の広場が村の中心で、村には160人も子供達がいたのに、今ではこの村にずっと住んどるのはたった一人のじいさんだけだよ・・・」 確かにこの村全体がソフィアンツィ(ソフィアっ子)が時々来るだけのセロと化しているようです。Kurumi

バイ・ゲンチョの土地には果物や食べられる実のなる木がいっぱい・・・ 今はたわわに実ったクルミ!! 4本あるクルミの木はそれぞれ種類が違い、普通のより大きな実のなるものやとんがって長い実のなるものも。みんな熟して下に落ちたり、大きく口を開いて「さあさあ、早く採って!わたしを食べてっ♪」と言っているようです。Kurumi1

Kurumi2 それからりんご!! 大きな実がなって、ちょうど目の前でぽとりと落ちた実を食べると、これがまた、甘くてうまい!!Apple  

Grapes そしてどこから生えてきたかわからないけど甘い実をつけたぶどう・・・ たぶん前にここでおやつ代わりに食べたぶどうから捨てられた種が芽を出したものでしょう。

Yohnashi クルシ(洋梨)もなっています。そしてデュリ(カリンのような、マルメロのような・・・) コンフィチュールにしたり、豚肉と一緒に煮たりもします。まだ完全には熟していないので今は採りませんでしたが。Dyuli

クルミなんかスズナリになっているのにバイ・ゲンチョもスタニもあくせくしません。しばらく集めてある程度(といってもあっという間にクルミを20kgくらいは集めたでしょうか?)採ると、

「あ~、これでこの冬は生きていける」と満足そう・・・ 

土地にあるトタン小屋からテーブルとイスを引っ張り出して、スタニが準備してきたお昼ごはんを食べました。スタニは何でも「陰陽」にハマっていて、今時期は「陽」のものを食べるんだとか。「ボクは肉は食べないよ。日本人みたいに魚を食べるんだ!! ソフィアモールのピカデリー(スーパーマーケット)の魚屋にはコネがあって、どの魚が刺身で食べられるかまで教えてくれるんだ。」と得意げにもってきた焼いたクロダイを出してきました。でも、クロダイ、肉より高いはずなんだけど・・・ 失業中のフトコロがなおさら寒くならないか? そんなことを思いつつ日なたでのんびり食べていると、どこからか魚の匂いをかぎつけたさびネコが「ニャ~!わたしにもお魚くださいニャ~♪」とスリスリやってきました・・・Sabineko

聞くところによると、去年来てから1回もここには来ていないんだとか。つまり1年間ほったらかしでこんなに豊かに実り、一冬年寄りと失業者二人がのんびり生きていけると言うのです(!)。これこそまさにブルガリア人の言う「神の作りたもうた、実り豊かな国、ブルガリア」・・・ でも、スタニ、仕事は探せよ!!(笑)  

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