おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

「マスオさん」祭のある街~エトロポレ

2013-03-19 00:04:43 | うんちく・小ネタ

急に寒さが戻ってきた3月も半ばの日曜日、ボテフグラッドという、ソフィアから50Kmくらいのところに行きました。その町に住む友人たちが誘ってくれたのです。で、ウチのムルティプラちゃんでGO!! ソフィアも海抜500メートルくらいありますが、このボテフグラッドに行くにも車はかなり上を目指します。途中、耳がツーン!! トンネルもいくつも!!

Pravetshotel_2
バルカン山脈の美しい雪景色(写真はちょっと方向が違っちゃったかな?)がバックの「プラベッツ」という町がその隣にあります。ここはあのブルガリア共産体制の指導者だった「バイ・トーショ」ことトドル・ジフコフの出身地で、設備の整った大きなホテルやゴルフクラブがあります。ボテフグラッドやプラベッツは今までも何度も来た所。だってソフィアからルーマニア方面、そして海辺のリゾート、ヴァルナ方面に行こうと思ったら必ず利用する高速道路の沿線だから。日曜日ということもあって沿線のガソリンスタンドにはかなりクレイジーな運転をするソフィアナンバーの車がいっぱい!!

でも今回はそこから少し別の方向に足を伸ばしてみました。それは高速道路からプラベッツで下りて、峠道を越えて15分くらいのエトロポレという街。なんでも交通の要衝で、鉱物資源も豊かだったことから、ローマ時代、そしてトルコの支配下でも重要な街だったそうです。特に銅が有名だったんだとか。それにほかにもいろいろ採れたらしく、聞くところによるとウラン鉱山もあったんだって。羊がのんびり草を食む山間の田舎にしてはけっこう住居棟がたくさんあるのはそのせい?Sheepinthefield_2


いつもボテフグラッドでお世話になっているゲオルギエヴィ家。パパ、ママ、そして二人の息子たち、みんな優しくって!! 今回はちょうど彼らもエトロポレに用事があるということだったので、少し無理を言って案内してもらっちゃいました。ちょっとランチしようと町の中心部を通ると・・・ ただでさえ風が吹き抜けていくメインストリートは工事中・・・ でも、寒くても久しぶりの晴れ間を楽しむように若者たちはカフェで楽しそう。

Etropolemainstreet_2
「今工事しているこの通りがほぼすべてなのよね・・・ 町の中心から警察署があってムゼイがあって、それから時計台。でも、この時計台、時計はないのよ。ボテフグラッドの同じような塔には時計があるんだけど。」 とママ。ブルガリア観光のサイトにも出てた時計台、有名なものらしいのですが・・・Clocktower_2


工事をよけてメインストリートからひとつ裏に入るとのんびりとした民家が立ち並びます。そしてまだまだ現役のトラバント!! 何でも最近、ベリコ・タルノヴォという街でブルガリアのトラビ・ミーティングがあったんだって!! 確かに最近見る機会が少なくなっちゃった、ダンボールでできた車!! いとしのトラバンチェ(=トラビちゃん。笑)Trabancheto_2


Muzeietropole_2
工事中のメインストリートに戻ると「ムゼイ」が。ムゼイ、つまりミュージアム、美術館というか博物館というか。プロヴディフやコプリフシュティッツァで見るようなブルガリアの民族調の建物です。パパが「いつも前をとおるばかりで入ったことないから、入ってみようか?日曜日はやってるかな?」と見てみると15時まで開いている、ということなので入ってみることに。中には地元の伝統の民族衣装や装飾品、アクセサリー、そしてこの町の歴史を語る品々、そしてやはりこの感じの建物の博物館にはつきもの(?)の、トルコからの独立にかかわったブルガリア民族のゲロイ(英雄)であるヴァシル・レフスキやフリスト・ボテフのお話が・・・

と、昔の写真コーナーに「プラズニック・ナ・ゼチョヴェテ」というのが!! ゼチョヴェ?! これは聞くと、つまりはブルガリア語の「ゼット」の複数形のことです。あんまりこの言葉を不特定複数で言及することがないもんで、初めて聞きました。日本語にすると、「ムコさん」のことです!! 何でもこのエトロポレという街、3軒に1軒の割合でお嫁さんの実家にお婿さんが同居するタイプの家族構成なんだって!! これはブルガリアでも珍しいらしく、共産体制時代からも2年に一度、街をあげて「おムコさんたちの祭」が開催されるんだそうです。「若い婿たち宣言」なるものもあるらしい。 ふ~ん、日本で言うとあの日曜日の夜の有名なアニメ!! あの感じなのかな?

ムゼイの人によると、この街のある井戸の水を飲むと必ずこの街に帰ってきてこの街にずーっといられる、という願いがかなうんだそうで、この祭りのメインイベントで、この街のおムコさんたちが一人一人その水を飲んでいくのよ」・・・ その井戸から飲んだ人たちがこの街でお嫁さんを見つけて「女房の実家に同居」・・・ なんかユニーク!! 2年に一度ということですが、そのお祭り、カメラを持って見に来てみたいですね~!!

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