しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

金光町の「子守り唄」

2023年01月16日 | 民謡

金光町の「子守り唄」

 

少年時代、姉が幼い妹や弟をおんぶする姿は日常風景だった。

どこからか”子守り”の少女がきて、住まわせる家もあった。

それはお金持ちの家という訳でなく、母親が少し病弱とか、篤農家で手が足りない、という感じの家だった。

 

雇われてきた”子守り”の少女は、やはり寂しそうな顔をしていて、気の毒な感じがした。

いつのまにか見なくなり、家人の世間話で「ありゃあいんだんじゃ」というケースが多かった。

遠方からでなく現在の福山市東部から来た人が多いような気がした。

 

・・


「日本の子守唄」  西舘好子 游学社 2018年発行

全国には何万という子守唄があります。
赤ちゃんを寝かしつける目的で歌われる唄ですから複雑で難解というものはありません。
しかし、歌う人は百人百様、歌詞は無限にあり、意味も不明というものが多く見られます。

・・・

 

(岡山県浅口市金光町 2023.1.6)

 

「金光町史」 金光町  平成10年発行

子守り歌

お月さんなんぼ

十三、九つ

そりゃまだ若いぞ

若い時に子を産んで

おたまにだかして

酒屋のどで

とっくりびんとぶち割って

いんでかかに叱られた

 

ねーんねーんねんねんせー

ねんねのお守りゃどけぇいた

ありゃ町へ茶買いに

茶々買うたら早よもどれ

早よにもどらにゃいなすど

・・・・

 

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