しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

庭歌

2023年03月09日 | 民謡

母の話 2005・2・5


みしろも今はいらんようになった。

稲や麦や除虫菊や。
干しつきょうた。


何回も干すとこを変ようた。
陽の照るトコと照らんトコと。

うちらでもかみざのくちはじきかげるけえ、ひどいときゃ日にさんべんぐれい向きを変ようた。

・・・


「鴨方町史・民俗編」 鴨方町 昭和60年発行

前庭
前庭はカドと呼んでいる。
カドには、籾など五穀を筵にひろげて干す。
筵干しとかカド干しという。
干しあがると、脱穀・調整作業をする。
カドは筵干しの場であり、
作業場・牛繋ぎ場・まき割り場・子供の遊び場である。
また、苗床・温床をつくることもあった。
昭和30年ごろから乾燥機で干すようになり、カドは庭園化して行く。

 

・・・

 

「岡山県史民俗Ⅱ」 岡山県 昭和58年発行

 

麦打ち唄

(唐竿で叩いて実を落とす作業)

笠岡市

唐竿叩きゃすりゃお手に豆ょ七つヨー

夜は殿さに寝て話すアー

桜三月 あやめは五月

咲いて年とる梅の花

 

・・・

「岡山県史民俗Ⅱ」 岡山県 昭和58年発行

 

綿打ち唄

綿打ち弓の弦に実綿を当て、

槌で打って弦を振動させ、実綿をほぐして繰り綿にする。

 

倉敷市

辛い連島で綿打ちしょまにゃ

去(い)んで豊島(てしま)の石を割ろ

百日綿打ちゃ十三文

酒を一杯飲みゃてっぱらこ。

 

・・・・

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 青春歌謡映画は楽しい「十七... | トップ | 臼挽き唄 »

コメントを投稿

民謡」カテゴリの最新記事