しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

夢千代

2021年03月17日 | 銅像の人
兵庫県美方郡新温泉町浜坂 (湯村温泉)



小学生の時、夕方決まったようにラジを付けて聴くラジオドラマがあった。
それがラジオ東京(TBS)の人気番組「赤胴鈴之助」。

この子供向けのラジオ番組の出演者(声優)から二人の有名人が生まれた。
山東昭子(語りて)は現・参議院議長に、
吉永小百合(さゆり役)は大女優になった。


大女優の吉永小百合は主に映画であって、テレビ出演は只一つの連続ドラマを除いて印象が薄い。
それが「夢千代日記」。

今から40年ほど前のテレビドラマ。
すでに吉永小百合は国民的人気の大物女優になっていた。


(顔は小百合ちゃんソックリの銅像。おやや、夢千代像でなく平和の像になっている)





薄幸な役だったが、小百合主演とあって但馬の山あいの温泉地は、一挙に有名温泉に押し上げられた。





湯村温泉は
湯けむり、川おと、山なみの風情がある温泉地。


湯村温泉公式観光サイト
湯けむり荒湯 ~夢千代の里~

山陰の名湯「湯村温泉」

場所
岸田川の支流、春来川のほとりに湧く日本屈指の高熱温泉である「湯村温泉」。

嘉祥元年(848)と言われる、今からおよそ1150年前に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古湯であり、元湯は「荒湯」と呼ばれ98度の高温泉が毎分470リットルも湧出しています。 「荒湯」で温泉たまごを茹でる観光客の姿は、湯村温泉独特の風景をつくり出しています。
深いボーリングを必要とせず数メートルの深度で湧出しており、需要量に比べて湧出量の豊富な温泉のため、旅館だけでなく各家庭にも配湯され、湯村の生活に欠かせないものです。

嘉承元年、湯村温泉の開発指導を行った慈覚大師は、天台宗第3世の座主。山陰地方を通りこの地に立ち寄ったとされています。









撮影日・2009年7月4日



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奴奈川姫

2021年03月17日 | 銅像の人
場所・新潟県糸魚川市  JR糸魚川駅前


新潟県のJR糸魚川駅は、北陸新幹線が通る大きな駅。
その糸魚川駅は、駅前大通りを500mほど行けば日本海に突き当たる。
その間に同じような銅像が二つ建っている。
それが”奴奈川姫(ぬなかわひめ”の像。



(糸魚川駅前)



奴奈川姫とは?
(糸魚川市の公式ウェブサイト)

「奴奈川姫(ぬなかわひめ)」は『古事記』や『出雲風土記』などの古代文献に登場する
高志国(現在の福井県から新潟県)の姫であると言われています。
『古事記』では出雲国の大国主命が沼河比売(= ぬなかわひめ?)に求婚に来た、とあり、
また、『出雲風土記』では天の下造らしし大神(大国主命)が奴奈宜波比売(=ぬなかわひめ?)の命と結婚して御穂須々美(みほすすみ)命を生み、
この神が美保に鎮座していると記されています。

あくまでも伝説ですが、それでも奴奈川姫を祭る神社が糸魚川・西頚城地方に多く、
また、考古学的資料にも恵まれていること、
さらには『万葉集』の記述にある「沼名河の底なる玉…」との関係をみても、
奴奈川姫は神秘的であり、姫にまつわる伝説がこの地方に多いのも興味深いものです。





(日本海側)


神話時代の姫で、市の説明を読んでも理解しにくい。
西日本ではまったく聞くことのない名前だが、日本海側では縁のある方のようだ。


糸魚川の街は、この奴奈川姫と、ヒスイで市のPRをしている。
町中のカンバンや絵に多く登場していた。


訪問日・2020年1月29日


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