父の話 談・2002.5.3
・・・
はじめての生命保険
兵隊へいくとくにゃ(昭和12年ごろ)、1万円かけた。
会社は日本生命じゃろう。
・・・
ぎゃあぎゃあのこと
瓦斯鉄砲は戦後のこと。
個人で音を出して、鳥を追い立ちょうた。
音が出るだけじゃけえ、びっくりして飛んでいくだけ。
・・・
茂平の樋門
当番はねえ。
ぎんやんやりょうやんがしょうた。
国からの援助に村が金を足して払ようた。
樋門の守の金。
ぎんやんはたーさんのおやじじゃ。
一番樋門に近い。
昔の樋門は
荒神さんの松の木を引いてから作った。
・・・
虫歯の治療
乳歯が抜けぬ時はペンチや糸で引っ張っていたのか?
たいてい抜ける。
抜けんときは,糸でくくって引っ張りょうた。
・・・
こんにゃく
父・こんにゃくは種をもろうて前の庭で作りょうた。
母・今はみいやしい。昔はくどで炊きょうた。
いわさんかたに美味いもんができょうた。ウチにも次第にうまいのができだした。
それで人にもおしえてあぎょうた。
買う人と作る人がいた。
今は農業新聞を読めばうまいのができる。
農協へ頼んどけばセットにして売りょうる。味噌でもそれじゃ。
こうじをこしらえたりせん。
麹は協同でもするようになった。道具もあるし。
・・・
おば(父の妹の)満洲への反対
父・利三郎じいさんが反対した。
ようもどらん思ようた。
満洲満洲ゆう時代じゃった。
母・井原の女学校の同級生にも一家揚げて渡った人がいる。
仕事もあるし、ええ暮らしができるいわりょうた。
(吉本の前の家、子供の頃、空き家の大邸宅があった)
昔満州で成功した人じゃ。
偉い人になっとたらしい。隊をもっとった。
戦争が終わったら、満州で殺されたそうじゃ。帰ってこん。
子供の出産祝い
母・昔はハデじゃった。
ゆきのりさん、ひさまっつぁ、やとう。
となり、
米を一升もってきてくりょうた。
もち米を食べれば、よう乳がでるようた。今と同じじゃ。
重箱へウムシを入れて返しょうた。
となりにゃあ魚を持ってきてくりょうた。(漁師で米を作ってない)
ええ魚をくりょうた。
浜のりょうやんも魚をもってきてくりょうた。
戦争時分で無い時じゃったのであの味が忘れられん。
おいしなあ思うて食びょうた。
いつもは雑魚じゃけど、
昔の付き合いは今より多かった。
・・・
はじめての生命保険
兵隊へいくとくにゃ(昭和12年ごろ)、1万円かけた。
会社は日本生命じゃろう。
・・・
ぎゃあぎゃあのこと
瓦斯鉄砲は戦後のこと。
個人で音を出して、鳥を追い立ちょうた。
音が出るだけじゃけえ、びっくりして飛んでいくだけ。
・・・
茂平の樋門
当番はねえ。
ぎんやんやりょうやんがしょうた。
国からの援助に村が金を足して払ようた。
樋門の守の金。
ぎんやんはたーさんのおやじじゃ。
一番樋門に近い。
昔の樋門は
荒神さんの松の木を引いてから作った。
・・・
虫歯の治療
乳歯が抜けぬ時はペンチや糸で引っ張っていたのか?
たいてい抜ける。
抜けんときは,糸でくくって引っ張りょうた。
・・・
こんにゃく
父・こんにゃくは種をもろうて前の庭で作りょうた。
母・今はみいやしい。昔はくどで炊きょうた。
いわさんかたに美味いもんができょうた。ウチにも次第にうまいのができだした。
それで人にもおしえてあぎょうた。
買う人と作る人がいた。
今は農業新聞を読めばうまいのができる。
農協へ頼んどけばセットにして売りょうる。味噌でもそれじゃ。
こうじをこしらえたりせん。
麹は協同でもするようになった。道具もあるし。
・・・
おば(父の妹の)満洲への反対
父・利三郎じいさんが反対した。
ようもどらん思ようた。
満洲満洲ゆう時代じゃった。
母・井原の女学校の同級生にも一家揚げて渡った人がいる。
仕事もあるし、ええ暮らしができるいわりょうた。
(吉本の前の家、子供の頃、空き家の大邸宅があった)
昔満州で成功した人じゃ。
偉い人になっとたらしい。隊をもっとった。
戦争が終わったら、満州で殺されたそうじゃ。帰ってこん。
子供の出産祝い
母・昔はハデじゃった。
ゆきのりさん、ひさまっつぁ、やとう。
となり、
米を一升もってきてくりょうた。
もち米を食べれば、よう乳がでるようた。今と同じじゃ。
重箱へウムシを入れて返しょうた。
となりにゃあ魚を持ってきてくりょうた。(漁師で米を作ってない)
ええ魚をくりょうた。
浜のりょうやんも魚をもってきてくりょうた。
戦争時分で無い時じゃったのであの味が忘れられん。
おいしなあ思うて食びょうた。
いつもは雑魚じゃけど、
昔の付き合いは今より多かった。