しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

「銃後の備え」のうち「銃後奉公の誓」

2017年01月06日 | 昭和16年~19年
「銃後奉公の誓」という官製文書を、村の寄り合いで、全員で声を出して読み上げていたようだ。




岡山県史(28巻)より転記する。

24銃後の備え
岡山県公報
昭和17年9月22日

大政翼賛会岡山県支部長
市町村支部長殿

10月の常会徹底事項に関する件

内務省より通達があり趣旨徹底を取り計らい願う。

軍人援護を徹底的に強化しませう。
皇軍の大戦果に応えて一億国民の感激と感謝の念を現すために、10月3日より8日まで全国一斉に軍人援護強化運動が展開されます。
就いては次の事項を実行し軍人援護を徹底的に強化しませう。

一・「銃後奉公の誓」の朗読。
常会の席上必ず朗読しませう。
二・家庭慰問
三・慰問文、慰問袋を発送しませう。
四・できれば軍病院を訪問し慰問激励しませう。




銃後奉公の誓

皇室のもと、一億一家、心と心、力と力をひとつにして、銃後を守りかためます。
朝夕に皇軍の労苦を思い、真心として慰問文と慰問袋を絶やさぬようにいたします。
将来の大きな希望に生き、現在の苦難を戦いぬきませう。
二・家庭の鉄と鋼を供出しませう。
急速に船舶を充実することが大切で、鉄と鋼を確保することが絶対必要です。
今度こそ、どの家庭も今まで供出漏れの鉄と鋼を全部供出しませう。
1・品物 鉄・鋼、真鍮・砲金・唐金などの鋼合金です。
2・時期 県庁が定め一斉に供出して下さい。
3・取り外し
門扉・鉄柵・格子等取り外しを要する物件については、供出日までに各家庭に於いて取り外して置いて下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする