アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

5月 新橋演舞場 法界坊

2007年05月27日 | 歌舞伎


五月新橋演舞場  夜  5/20(日)  

隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)/法界坊

序幕  第一場 向島大七入口の場         

鯉魚の一軸。
要助(錦之助)&おくみ(芝雀)の仲。
源右衛門(歌六)の陰謀。
フフン、歌舞伎にいつもありそ~な…。

浅草竜泉寺釣鐘の建立、お志はござりませぬか。

来た来た~!
法界坊(吉右衛門)だぁあああ!

頭にチョボっとある禿がいいねぇ。
実は、女と酒が大好きな生臭坊主なんだよ~ん。

早速、おくみにちょっかい。
でも、おらく(吉之丞)にかわされる。ハハハ。

お次は、悪の仲間と悪巧みだね。
「オオ、寒い、惣身が金で冷えるようだ」
どえれぇ儲け話なんだね。イヒヒ。

野分姫(染五郎)は許婚の要助を
♪追いかけて追いかけてすがりつきたいの♪(byザ・ピーナッツ)
お供は若党(歌昇)だいっ!

第二場 大七座敷の場         

座敷で色んな問題が…。

おくみと要助の痴話喧嘩。
恋文がポイと捨てられて、
それを拾うは、法界坊。ウシシ。

ついでに、
鯉魚の一軸と釣鐘建立絵図と交換っ!
吉右衛門ったら、
長~い足で一軸を引き寄せてっ。グハハ。

まだ喧嘩を続ける2人の後ろで
悪ふざけする法界坊。

キャ~。
なんだかとってもチャ~ム

お次は源右衛門。
床の間の掛け軸とチェ~ンジ。
また足使ってるし。

番頭・長九郎(吉三郎)がやって来て
要助に100両貸してあげちゃった。

ホックホクな要助。
「これで鯉魚の一軸をゲット出来る」

要助がいなくなったところで
長九郎がおくみに愛を囁く。
「アモ~レ♪」

法界坊がしゃしゃり出て、
「ちょっと待った~!
おくみ坊は俺のもの。ね、ね、コレ読んで」

おくみったらぁ
法界坊の恋文をポ~イと外へ…。

それを拾ったのが甚三(富十郎)。
どうなるんだ、その恋文…。アハ。

源右衛門と長九郎。実はお仲間。
これから要助を陥れるぞ大作戦開始!
そこへ助けに入ったのが甚三。

法界坊が読み上げるはずの「おくみの恋文」
いつの間にか「法界坊の恋文」に、チェ~ンジ。

グハハハハ。
あっちに転がり、こっちに転がり
色んな人の手を渡り歩いて、最後はど~なる?

吉右衛門ったら、
舌に馴染んでない言葉を連発~。
「欧米化!」「イケメン」
「ちょっと、ちょっとちょっとちょっと」
(”ちょっと”が1回多いんじゃぁ…)
必死さが私のツボにグサグサ~

キャハハ
甚三にしてやられたぁ。
悪人チームの惨敗だぁ。

番頭の長九郎役に、
歌昇を持ってこないで吉三郎で勝負!
新鮮っっ

ピリッとした笑いを作るわけじゃないんだけど、
”吉右衛門一家です。
こういうキャスティングも如何?

播磨屋に、そう言われてる気がして
モチOK!!

第三場 向島牛の御前鳥居前の場     

その長九郎、おくみ強奪作戦に出た。
駕籠を用意して鳥居前で待ち伏せだ!
まんまとおくみを駕籠の中に…。

しめ~この、うっさうさ~

紐でグルグル巻きだ~い。
でも、
長九郎がちょっといなくなった隙に
法界坊が、おくみを葛籠(つづら)の中に!

「おくみ坊~おくみ坊~」
吉右衛門のこの声がイイやね
下心ありありなんだろうけど、
なんか愛嬌があるよ。ククク。

でもって、
葛籠を背負ってきた市兵衛を駕籠へ。

こうして終えば、〆子の兎さ、兎さ~。
しめたぞしめたぞ~。

でも、
法界坊が席を外してるあいだに…

グワ~!
色んな奴らがやってきてー。
戻って来た時は既に遅し。

おくみ坊はいないってのに、
法界坊、蕎麦食ってる場合か!

第二幕 向島三囲土手の場     

法界坊のお家は土手の脇。
ジメジメ~だぁ。

ここになんと!
野分姫とおくみ坊が迷い込んじゃって、
捕まっちゃって、
いや~ん、グルグル縛られるぅ。

あっ!思いどうりにならないからって
野分姫をブスッッ!!

お次は、おくみ坊へ猛アタック~。

その前に、
邪魔者が来たらここへドンッ…ウシシ。
穴を掘っちゃお~っと。

法界坊がエッチラオッチラ
すると、穴から土がバサッ、バサッ。
裏方ガンバッテますっ!

平成中村座(2000/11)で体験した
ドタバタのハチャメチャで大笑い!
あの、エキサイティングはじぇんじぇん無いよ。
なのに…グフフフ
なんでオモロイのか~!
なんで楽しいのか~!
懐の深い酒飲んでる感じの心地良さ。
私お酒が好き~こっちが好き~(なんのこっちゃ

あ~甚三がやって来た。
仕返ししてやる!シメシメ…。
ウハウハの法界坊。

と…ところが
落ちたのは法界坊だった~。
アハハ。

棚ボタなのは甚三。
鯉魚の一軸が手に入ったんだも~ん。
おくみ&要助も安全地帯へ。
♪消えそうに燃えそうなワインレッドの♪(違う!)

ドロドロドロー。
出た~野分姫の幽霊。
御敵退散っ!
甚三が鯉魚の一軸を開くと消えたよ。

「鯉魚の一軸をよこせ~!」
吉右衛門 富十郎
ああ、法界坊また穴の中へ…。

「怨み晴らさで置くべきか」
出た!出た!出た!
幽霊になってる~法界坊~。
宙に浮いてる~
恐い顔だぁぁぁあああ
この舞台写真欲しかったなぁ。

「ハテ恐ろしい、執念じゃなア」

吉右衛門、10年ぶりの法界坊。
愛すべきキャラだ
人間って汚い心もキレイな心も持ってるんだって、
うなずけちゃう。

新緑のように爽やかー。
ア~ンド
大らかな笑いが演舞場を包み込んだね。
ああ、HAPPY~

大喜利 隅田川渡船の場 「双面水照月」

渡し場で待っているのはおしづ(福助
婀娜っぽいぃぃぃ。
トレードマークの”芝翫縞”だ。ウフフ。

要助(錦之助)とおくみ(芝雀)がやって来て
めでたし、めでたし。
…とはいかないのね。

出た~!
法界坊の霊&野分姫の霊(染五郎

ウウ…上の瞼と下の瞼が…
福ちゃんのように横になりたい。
あれは気絶しとるんじゃ!

暴れる霊におしづが、ガバッッ!
厨子入りの観音様をー
「これが目に入らぬか~!」
「ハハ~」

皆々引っ張りの見得にて

具体的演目の継承や新作発表などは
9月の『秀山祭』などで主に取り組むんで行くが、
『鬼平』もゆくゆくは吉右衛門の芸に加えたいという。
                    (朝日新聞より)
キャッホ~~!!  
う…嬉すぃぃぃぃ
鬼平』だけじゃなくって、
釣女』も『法界坊』もまた演ってね

でもね…
日曜なのに3階脇席が空いてる…
平日の一等席が割引になったり…
興行成績は…。
QOO~
たっくさんの人に観て欲しいのに、
5月ってのが、足引っ張ってるんじゃぁ…。
伝統の『團菊祭』がライバルなんだヨ。
きついよォ。

せっかく生まれた心のオアシス
これからも大切にしておくれョ~。

その他のレポはこちら
 5/11~25
  新橋演舞場
   昼 鳴神 鬼平犯科帳 釣女
   夜 妹背山婦女庭訓 法界坊 双面水照月   
  
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2 コメント

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満足~(^O^)/ (ぴかちゅう)
2007-05-25 23:32:57
勘三郎の串田版を観た時は前半のドタバタ喜劇と後半の舞踊劇の連続感がなく、違和感を強く感じてしまったのですが、今回はまとまり感があってひとつの作品をちゃんと観た満足感を持てました。
>”さらりと、ほどの良いおかし味”(筋書より)
ホント、そんな感じですよね。吉右衛門の法界坊は金に汚い感じはありましたが、好色な感じがあまりしませんでした。吉右衛門がこんな役をやるということだけで満足。
錦之助・芝雀のじゃらつきもけっこうよかった!「錦ちゃーん」ですよね。そこに染五郎がからむ「双面」が予想以上に見ごたえアリ。おくみと見分けがつかないという設定も無理がなく、法界坊の霊になると凄みがきく。ただ女方の時の声がかすれてしまうのはなんとかならないものかなぁ。声帯を痛めて治っていないらしいですが。美女からは美声がききたい。
歌舞伎座の建替えの関係で演舞場の歌舞伎は微妙になりそうですね。なかなか難しそう~。
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大吉 (かしまし娘)
2007-05-28 11:38:00
ぴかちゅう様、まいど!
平成中村座版、あれはあれで良かったと思ってるんです。なんてったって福ちゃんがと~っても楽しそうだったから(そこがポイント)。ガハハ。
今回、吉右衛門挑戦してくれて「大吉」と出たので、これからもジャンジャンお願いしたいですね。
演舞場には演舞場のお客さんがいるから、ラインナップ的にはあまりいじくらないんじゃないか、と思っているのですが…。(ウ~ム)
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