アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

4月 歌舞伎座 當年祝春駒 頼朝の死

2007年04月16日 | 歌舞伎


四月大歌舞伎  昼  7(土)  

中村信二郎改め二代目中村錦之助襲名披露

當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)

双眼鏡で誰が見たい!
ってのは特になく、
裸眼で全員をボ~ッと…
OH!パワーが揃ってる
調和が取れてて綺麗、綺麗。

歌六 ・獅童・勘太郎・七之助・種太郎                         

浅草チームを歌六がビシッとしきって、
後輩の種太郎が
周りを見てお勉強って感じかな。

絵になってる、なってる。いいね、いいね

曽我物なんでね、いつものとおり、
「ホイ、切手2まい」
「サンキュ」

頼朝の死(よりとものし)

待ってたよ~。
昭和の名匠”真山青果
「台詞が命」の新歌舞伎
さあレッツらゴ~。

6年前の4月興行
歌右衛門が3月31日に亡くなったばかり…。

ラストシーン
父親をこよなく愛する頼家(梅玉)の慟哭
梅玉のお父ちゃんって歌右衛門なんだよな…。
現実とダブったお客の涙を誘ってたっけ…


第一場 法華堂の門前の場

元将軍・頼朝が、不慮の落馬事故で死んで
三回忌の当日

門前に現れた小周防(福助)が、
職務質問されている…。
高貴な人に仕える者らしく、
頑として素性を明かさないよ。
実は、尼御台の侍女なのさ。

「もう好いほどになされ。今日は十三日じゃ」
声を掛けた主に矛先が向いちゃった…。
覆面を剥ぎ取れれた武士こそ。
病気を理由に出仕していない重保(歌昇
散々同僚に詰られても俯いたまま…。

やがて、2人きりになると
小周防がおずおずと話しかける
「…歌の巻、あれは…お読み下されましたか」

夢見るような表情になる重保。
ホッホ~。
そうなのか。恋しているんだね。

でも、
すぐにまた悲しそうな顔に戻っちゃった。
何も知らない福ちゃんは、
淋しそうに去って行くぅぅうう。

ここから語れる真実が
様々な形で人々に圧し掛かってるんだ…。
幸せにはなれないの…誰も…。

お客はジッと耳を傾ける。

頼朝は、小周防の所へ
被衣(かつぎ)をかぶって女装して
忍び込もうとしてたんだと。
そこを警備中の重保が見つけた。
正体を明かさない女装野郎を
バ~ッサリ…。

なてこったいぃぃぃ。
だからこそ、トップシークレット!
息子の頼家にもヒ・ミ・ツ

お墓参りを済ませた小周防
またまた重保と会っちゃう!

彼女を愛しつつも、罪の意識にさいなまれ
告白出来ない重保。

拒絶の言葉の数々に
打ちひしがれる小周防…。

そうして彼女もまた真実を知る。
グヲォオオオ 
地に泣き伏す小周防ー。
幸薄い女を演らせたら日本一 
VIVA!中村福助

照明も変わったね。
午後から薄暮まで…。
新歌舞伎だねぇ。

第二羽 将軍頼家御館の場

その日の深夜。
月光の明かりに浮かぶ人の姿
将軍頼家(梅玉)…。

酒を注いであげているお人形のような子は…
梅丸(中村梅玉の部屋子)だ!
侍童・春王とな…
ウウ~ム、目を惹くなぁ。

「出家致しとう御座りまする」
やって来た重保に
「何故の出家だ!!」
頼家は、”ヒ・ミ・ツ”を聞こうと必死っっ。

母の尼御台所政子(芝翫)が諌めても、
聞かないもんね頼家。
広元(歌六)がなだめても
プリプリ!怒るだけ。
だって知らないの自分だけなんだもん。
それって理不尽だろ~。
こうなったら作戦Bだ!

小周防を連れて来て「側妾にしたい」
♪ダメダメダメダメよ~♪(byピンクレディー)
誰もそんな事望んでない!
ほんと~は、言い出しっぺの頼家さえも!

「この大事さえ一言洩らせば、頼家誓って
そちの思いを遂げさせるぞ」

それでも小周防は無言…。

「ええい!怪しいヤツを罰っしてしまうぞ~」
頼家の目線の向こうには重保が!
動揺する小周防…。

「重保、おことの心を…知らぬではない。
いや、重保こそ、そなたを深く思いいる」

嗚呼、愛しい人の御言葉…。
嬉しそうな小周防。
でも幸せだったのは、ほんの束の間。

「小周防どの、お許されい!」
言い終わらぬうちに小周防は…。

グヲォオオオ

尼公「(略)この秘密の扉は何人にも開かせぬぞ」
頼家「わが身は、源家あっての頼家にて、
    頼家のための源氏にては…ないのでござりまするか」
尼公「家は末代、名は一世じゃ」

重保を斬ろうとする頼家。
長刀を息子の前に突き出す尼公。

アチャ~、何で笑うかお客さん…

頼家は声を上げて泣き伏す。

ええでぇぇ。ええでぇぇぇ。
チームワークバッチリ
♪泣けた泣けたこらえきれずに泣けたっけ♪(by別れの1本杉)

レポはこちら
4/2~26
~中村信二郎改め二代目中村錦之助襲名披露~
  昼 當年祝春駒 頼朝の死 男女道成寺 菊畑
  夜 実盛物語 口上 角力場 魚屋宗五郎

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夜の部 (メグ)
2007-04-16 12:37:49
「実盛物語」観て来ました。千之助ちゃん賢明つとめていましたね。声がいいのでよく台詞が聞こえました。ちなみに3階最上段真ん中でしたから舞台はくまなく見えました。襲名記念に「一筆箋」を買おうと思ったのですが販売していませんでした。残念
返信する
松嶋屋 (かしまし娘)
2007-04-16 16:12:42
メグ様、まいど!
「実盛物語」は、松嶋屋ワールド炸裂でしたね!楽しかった。千之助ちゃんは、楽屋でも小さなアイドル間違いなし!(笑)
まだレポをUPすることが出来なくて。トホホ…。とりあえず、昼の部から載せますよ~。
>「一筆箋」
そうでしたか。気がつかなかった…。残念でしたね。
私は”錦之助カレンダー”にビックリ。
昼の部に行った時は、1枚づつ並んで壁に掲げてなかったのに、いつの間にかドドン!ああして見せてもらえると「買おっかな」と心揺れる人が増えそう。
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お好きだったんですね・・・ (coco)
2007-04-17 22:25:00
拙ブログにコメントありがとうございました(^0^)

そっかーかしまし娘さんは「頼朝の死」お好きだったんですね。新歌舞伎系は苦手なのがちょい多いワタクシでした

TB、うまく行ってなくてゴメンナサイ。かしまし娘さんの錦之助襲名演目のエントリを待って、こちらからもトライさせていただきますね~
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勝利! (お園)
2007-04-18 09:00:53
今回は睡魔に打ち勝ちしっかと見れました!

でも、新歌舞伎はちと苦手…

主役陣をそっちのけで梅丸くんを凝視しちゃった。

とってもカワユイ!



>メグさま

一筆箋は西側食事予約所で見掛けたような気がします。

間違っていたらスイマセン。
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台詞が命の… (かしまし娘)
2007-04-18 11:34:05
coco様、まいど!
そうなんです、大好きぃぃぃなんです。
”新歌舞伎”は苦手というか、台詞ばっかでチョット…ていう声は、周りでも聞くので…。
TB失敗。しかも私は連続…。gooの調子も良かったり悪かったり…。だからトライしてみるのちょっとやめてみようかと思って。
cocoさんも無理なさらずに。TBなくってもまたお邪魔しま~す。

お園様、まいど!
おめでと~ございます。
「寝ないよ!寝ない!」な~んてね、それは私が”新歌舞伎”にLOVEだからさ(笑)
梅丸くんはズームインの価値ありですよね。
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見てきました (喜の字)
2007-04-18 21:28:06
政子が薙刀を取り出したところで観客が笑ったのは、いい加減集中力が途切れていたからだと思います。頼家の苦悩の描き方がちょっとくど過ぎた、と私も思ったので。お浜御殿の綱豊卿くらいだととてもいいんだけど、と思いました。
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そうですか… (かしまし娘)
2007-04-19 11:57:31
喜の字様、まいど!
そうですか…。ドップリ浸かってる私はただただキョエェエエ!でした。
「綱豊卿」より人数をかけない、小規模なところが気に入ってますが…ハハハ。
”頼朝の死のミステリー”って題材にオオ!っときて、
それに翻弄される人々の悲劇ってのにググっなんですが…。
どうも人気薄なんですね。
新劇とは違う”様式美のある”台詞劇として、とっても貴重だと思うんだけど、
梅玉様が演らなくなったら絶滅かも。トホホ。
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歌昇の見せ場! (ぴかちゅう)
2007-04-25 22:08:00
錦之助襲名公演になぜにこんなに暗い演目を???と思ったのですが、歌昇の熱演にハタと気づきました。今月は萬屋一門にいいお役をふっているのだ!!!と。広元の歌六もよかったし。
歌昇は演舞場の「ひと夜」の主役もよかったです。こういう台詞劇はいいのかもしれませんね。またまた見直しました!
何度もトライしましたがTBできないのでURLを。
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20070424
「桂春団治」ともども連投していただけると嬉しいです(^O^)/
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新錦之助さん (urasimaru)
2007-04-25 23:52:21
新歌舞伎の 苦悩する貴公子@ちょっと自己中、似合うと思うんだけど、どうでしょう?
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貴公子の顔 (かしまし娘)
2007-04-26 11:43:22
ぴかちゅう様、まいど!
さり気なく、歌右衛門追悼かなぁとも思いました。
「台詞劇」は人気薄みたいだけど、引き継いで欲しい!

TBにつきましては、ブログによって承認した後でUPする。とか、ただただ失敗する。など色々と面倒なので、こちらからは止めることにしました。(例外もあるかもしれませんが)ほとんどのブログのコメント欄にURL機能がついているので、それを活用して行きます。悪しからずご了承下さい。

urasimaru様、まいど!
>苦悩する貴公子
梅玉様から継承されるのは、錦之助しかいない。顔的にも。と思ったんだけど、
芝居の「芯」として支えることが出来るのかが、難しい所(おっと辛口でごめんなさい)。でもチャレンジして~~!
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