北森鴻 著
骨董屋が舞台の連作短編集。
しかし、宇佐見陶子が活躍する「冬狐堂シリーズ」とは異なり、
庶民的でほのぼの、そこらへんにある街の古道具屋という感じだ。
扱う品物もピリピリと研ぎ澄まされた芸術品ではなく、手にとって
ぬくもりを感じられるようなものが多い。
九谷焼、人形、ガラス細工、ジッポーにポスター。
雑多なジャンルものたちが集まった店は「雅蘭堂」の名のとおり
暇そのもの。
店主・越名の人柄も魅力的。万引きを気に押しかけバイトになった
女子高生・安積の気持ちもわかる。
そして日頃はのほほんとして見える彼の仕事へのプライドが、
事件がおきたときに現れるのだ。
兄に対する悪質な罠へ立ち向かう越名。
贋作への姿勢。
預かり物を破損した時の責任感。
どれも仕事への誇りと姿勢がよくわかる。
楽しい物語だが、取材に基づく膨大な知識がすごい。
なんだか賢くなれた気がする。
骨董屋が舞台の連作短編集。
しかし、宇佐見陶子が活躍する「冬狐堂シリーズ」とは異なり、
庶民的でほのぼの、そこらへんにある街の古道具屋という感じだ。
扱う品物もピリピリと研ぎ澄まされた芸術品ではなく、手にとって
ぬくもりを感じられるようなものが多い。
九谷焼、人形、ガラス細工、ジッポーにポスター。
雑多なジャンルものたちが集まった店は「雅蘭堂」の名のとおり
暇そのもの。
店主・越名の人柄も魅力的。万引きを気に押しかけバイトになった
女子高生・安積の気持ちもわかる。
そして日頃はのほほんとして見える彼の仕事へのプライドが、
事件がおきたときに現れるのだ。
兄に対する悪質な罠へ立ち向かう越名。
贋作への姿勢。
預かり物を破損した時の責任感。
どれも仕事への誇りと姿勢がよくわかる。
楽しい物語だが、取材に基づく膨大な知識がすごい。
なんだか賢くなれた気がする。
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