![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/7e/b5c2d3202c959795b3f609a4275ad849.jpg)
花の下にて春死なむ
西行の大好きな歌であるが。
妹が亡くなった。
3月3日雛祭りの朝だった。花には少しばかり早かった。
病がわかったときはもう余命が宣告されて、本人も家族も理解したうえでの終わりだった。
むしろ
ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを
業平の歌に思いは近い。
終わりに近いときまで、自分で動き話すことができたから、
少しずつ弱りながらも、きちんと準備を進めていた。
夫に語るべきこと、娘に伝えるべきこと、仕事の始末、家のこと。
ある意味うらやましいような、私にとっては理想の終わり方だった。
それでも喪失感は大きい。
そしてともに負ってきた生家への複雑な想いを、こんどは一人で負うのかという
不安感も大きい。とても自分勝手なのはわかっているが。
たったこれだけのことを書くのにひと月かかった。
本は読んでいる。むしろ逃げ場になっている。
でもあまりにも重いもの、心に響きすぎるものは読めない。
ここ何年か、心理的な事情から映画やドラマにそんな傾向があったのだが、
妹の死をきっかけに本もそうなってしまった。
いろいろやるべきことはある。
やりたいと思う。
でも踏み出せないでいる。
もう少し時間が必要な気がする。甘いけれど。
西行の大好きな歌であるが。
妹が亡くなった。
3月3日雛祭りの朝だった。花には少しばかり早かった。
病がわかったときはもう余命が宣告されて、本人も家族も理解したうえでの終わりだった。
むしろ
ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを
業平の歌に思いは近い。
終わりに近いときまで、自分で動き話すことができたから、
少しずつ弱りながらも、きちんと準備を進めていた。
夫に語るべきこと、娘に伝えるべきこと、仕事の始末、家のこと。
ある意味うらやましいような、私にとっては理想の終わり方だった。
それでも喪失感は大きい。
そしてともに負ってきた生家への複雑な想いを、こんどは一人で負うのかという
不安感も大きい。とても自分勝手なのはわかっているが。
たったこれだけのことを書くのにひと月かかった。
本は読んでいる。むしろ逃げ場になっている。
でもあまりにも重いもの、心に響きすぎるものは読めない。
ここ何年か、心理的な事情から映画やドラマにそんな傾向があったのだが、
妹の死をきっかけに本もそうなってしまった。
いろいろやるべきことはある。
やりたいと思う。
でも踏み出せないでいる。
もう少し時間が必要な気がする。甘いけれど。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます