北森鴻 著
砧公園で殺された一人の男。
身元はすぐに判明したものの、彼を知るものは誰もいなかった。
交友関係は皆無、接点すらない。
原口刑事と又吉刑事は彼の部屋で一冊のノートを発見した。
そのノートから次々と事件が発覚する。
どこかに通うとか、特定の取引先がある、とかそんな仕事をする
必要に迫られなければ、こういう暮らしも不可能ではないんだ、と
改めてびっくりした。
そして謎が謎を呼ぶ展開。次々と増えていく登場人物とその背景に
いったいどこまで広がるのだか不安を覚えるほどだ。
しかし、最後にはきちんとおさまるのはさすが。
で、途中で気づいたのはこれって連作短編集なのね。
そうか、どうりで話がいろいろなはずだ。
てっきり長編だと思って読み続けていたのは、それぞれがきちんと
関連してつながって最後を迎えるから。
登場人物たちの個性もよく書き分けられ、適材適所に配置されている。
結構暗いというか嫌な事件が多いのだが、ちゃんと解決するので
すっきりの読後感。
謎の主人公よりも、周囲の人たちのもつ世界が興味深かったな。
砧公園で殺された一人の男。
身元はすぐに判明したものの、彼を知るものは誰もいなかった。
交友関係は皆無、接点すらない。
原口刑事と又吉刑事は彼の部屋で一冊のノートを発見した。
そのノートから次々と事件が発覚する。
どこかに通うとか、特定の取引先がある、とかそんな仕事をする
必要に迫られなければ、こういう暮らしも不可能ではないんだ、と
改めてびっくりした。
そして謎が謎を呼ぶ展開。次々と増えていく登場人物とその背景に
いったいどこまで広がるのだか不安を覚えるほどだ。
しかし、最後にはきちんとおさまるのはさすが。
で、途中で気づいたのはこれって連作短編集なのね。
そうか、どうりで話がいろいろなはずだ。
てっきり長編だと思って読み続けていたのは、それぞれがきちんと
関連してつながって最後を迎えるから。
登場人物たちの個性もよく書き分けられ、適材適所に配置されている。
結構暗いというか嫌な事件が多いのだが、ちゃんと解決するので
すっきりの読後感。
謎の主人公よりも、周囲の人たちのもつ世界が興味深かったな。
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