メディアの困った謙譲語

工事現場の中に、ツリー型の大きなイルミネーションを発見し、なんだか嬉しくなりました、島岡美延です。さて、今日は突然ですが、次の文章の間違いを指摘してください。つい最近、または以前、聞いたり見たりしたものです。
第１問　「その話をうかがってますか？」（政治担当記者）
第２問　「どうぞ、いただいてください。」（ＴＶレポーター）
第３問　「ご拝聴ください」（ＣＤのポスター）

第１問は「聞いていらっしゃいますか？」「お聞きになってますか？」とすべきで、結構間違っている人がいます。第２問は、食べ物なら「召し上がってください」、品物なら「お受け取りください」でしょう。第３問は、「拝聴」という謙譲語を相手の行為に使うという根本的なミス。残念ながらメディアの中で使われる言葉が、正しいとは限りません。「あれ？」と思う感覚が大切です。

祝！ 吉田都 大英帝国勲章

昨日は寒くて、買った帽子をすぐにかぶってしまいました、島岡美延です。１８日に、元英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル吉田都さんが大英帝国勲章を受けたという嬉しいニュースがありました。２０年以上英国で活躍、と表記すると簡単ですが、あの愛らしい笑顔の裏に、どんな努力があったのでしょう。それにしても４０代の日本人に勲章を贈る英国、「文化に対する豊かさ」を感じます。

吉田都さんと同じ年齢の草刈民代さんは、来年１月の舞台で「白鳥の湖　全幕」を踊るのは最後にすると宣言しました。舞台上の彼女たちの個性は対照的ともいえる二人ですが、踊り手としての充実のときを続けていくための生き方は、大いに参考にしたいもの。草刈さんの著書に「ダンサーはすべて食べたもので出来ている」とありました。さらに付け加えるなら、その身体（姿勢・体型）は毎日の習慣で作られる、というところでしょうか。ダンサーではない我々も、それは同じです！

２００７ パーソナルベスト

今日は、２００７年を個人的数字で振り返りましょう、島岡美延です。フィギュアスケートの採点方法は、技術や出来栄えが数値で出てパーソナルベストが記録されるなど、以前より明快になりました。自分の成果を数字で振り返ると、２００７年はどんな年でしたか。数字が「次の自分」への励みになることは多いものです。

スポーツに打ち込んだ人は、タイムや戦績、スコアなどの数字が残ったはず。スポーツ以外の趣味では、回数や作品数、かけた時間など思い出してみませんか？　けっこうがんばった自分が見えてきます。仕事の自己ベストといっても、残業時間や休日出勤の記録というのはあまり嬉しくないですね。
今年も５２週の生放送に出演し、１１１本の新作映画を見て（ラジオのため）、１５０冊ほどの本を読み、バレエを習い始めて以来、最もレッスンに多く通った一年・・・それが私の２００７。これがどう変わるか楽しみな２００８年です。

理想のライバル

フィギュアスケートのグランプリファイナル、ハイレベルな頂上決戦は、理想のライバル関係があってこそ、でしたね、島岡美延です。同じ１７歳のキムヨナ選手の逃げ切り、フリーで猛追した浅田真央選手。何年も前からお互いを意識しあっていた二人の戦いが、さらに磨かれて、どこまでいくのだろうと楽しみです。

その人の存在が自分を磨いてくれる・・・理想的なライバルがいるって素敵です。時々「自分がライバル」と表現する人がいますが、本来は、頂点を極めた限られた人だけに許されるものかもしれません。
実は、今日は安藤美姫選手の二十歳の誕生日。ファイナルに残れなかった彼女ですが、同じ年のライバルがいたら、結果は違っていたかも。でも「ミキはぁー」と話していた頃に比べてずいぶん大人になりましたよね、がんばれ！　
ライバルがいなければ「お手本」を見つけませんか。意外に身近にいるはずです。

２００７ ほめられた事

今年もあと２週間ですね、島岡美延です。「もう２週間しか」と思うか「まだ２週間も」と考えるか、それによって舞い込む運も違うかも！？　今日は「今年ほめられた事」を思い出して笑顔になりましょう。私は「姿勢、体型」についてです。

１６４㎝でけして細身、きゃしゃではない私ですが、レオタードの後ろ姿と、スーツ姿の身体のラインなど褒められたのは、嬉しかったです（特に女性から！）。「後ろ姿」というのは、なかなかチェック出来ず、気づかないうちに年齢を隠せない場所になっている代表的なものですよね。これからもメリハリのある身体を作って「姿勢美人」を目指したいと思っています。
あなたが今年褒められたのは、どんなことでしたか？　思い浮かばないというなら、身近な人に、ぜひ褒めてもらってください。そのあとで自分で褒めましょう。
どんな些細なことでもいいのです。２００７年がいい年だったと思えてきます！

顔と声が浮かぶ年賀状

昨日１５日から年賀状の受付が始まりましたね、島岡美延です。携帯電話から申し込むサービスも登場し、メールアドレスさえわかれば、先方に住所を問い合わせ、登録ＯＫなら配達されるとか。先日、メールで「喪中」のご挨拶が届いて、少々驚きましたが、これからも色々と変わっていくのでしょう。

何のための年賀状か、ということに立ち返って、枚数を見直してみてはいかがですか。一つの目安は「手書きの言葉を添えられる枚数」。毎年、登録宛名を印刷している年賀状の中には、顔も声も思い浮かばないような関係がありませんか。私は「手書きで宛名書き出来る枚数」を一つの目安にしています。声や話し方で、その人の顔が思い浮かぶように、文字も本来、同じような役割を果たしていたはず。
また、写真を載せるなら、お子さんだけでなく、是非「本人」も写っているものを！　あなたの声が聞こえてくるような年賀状をお待ちしています。

COP１３と電気代

日の出前に起きた今朝、寒いですね、島岡美延です。温室効果ガス排出の数値目標のニュースに、それで地球は大丈夫？と思う一方、昨日「電気ご使用量のお知らせ」を見て少しショックでした。金額が１１月より多いのは暖房のせいとしても「ちなみに昨年１２月分は・・・」という小さな文字を読むと、今年の使用量のほうがだいぶ多いのです。早く寒くなっているのか、個人的事情か・・・！？

家庭のＣＯ2排出量は増えていると言われます。我が家もなんとかしなくては！　「自分のこと」となると、それなりに努力している・・・と言いたくなるのは、国も企業も個人（ダイエットなども！？）も一緒なのでしょうか。
「エコドライブのすすめ」などラジオで呼びかけている私ですが、何から始めましょう・・・今、興味があるのは湯たんぽ。５本指ソックスと暖かい靴下の重ねばきは、すでに実施中。これのおかげでほとんど「冷え」知らず、オススメです。

もし仮名手本忠臣蔵が・・・

１２月１４日、赤穂浪士討入りの日ですね、島岡美延です。この事件を基にした『仮名手本忠臣蔵』という長いお芝居をご覧になったことはありますか。松の廊下の刃傷、客席の出入りも禁止した切腹、そして討入りなどの名場面はもちろん、おかる・勘平など様々な男女、親子、兄妹の物語も詰まっているのです。

歌舞伎では「芯の通った姿勢の美しい人たち」が勢揃いしている様子を堪能することが出来ます。時には２０㎏もの衣装でじっと動かない、これは動いているより辛いかもしれません。歌舞伎俳優が筋トレをして鍛えているのは、美しい立ち姿、座った姿、立ち回りをする姿がすべて「絵になって」いなくてはならないからです。しゃんと立っていられない仮名手本忠臣蔵なんて、想像しただけでゴメンです。
立っているだけで絵になる人、それはバレエダンサーも同じ。演技をしたり、踊ったりは出来なくても、ぜひ「立ち姿が素敵な人」を目指しましょう！

２００７ 覚えてますか？

昨日の誕生日、メールなど下さった皆様、ありがとうございました、島岡美延です。２００７年の漢字は、おおかたの予想通り「偽」でしたね。それにしても今年起きた様々なこと、どれくらい覚えていますか？

食品偽装の連鎖などで「偽」になったわけですが、始まりは不二家でした。実は今年４月に私の新聞の投書が採用されたことを思い出し、読み返してみたのです。趣旨は「２ヶ月販売できなかった不二家に比べ、不祥事が巨大になりすぎると追及できずに慣れてしまうのが怖い」というものでした。世の中で騒がれていたのは、健康情報番組の捏造問題、原発の連鎖的な隠蔽不祥事、プロ野球の裏金問題・・・。
人の興味はどんどん移っていきます。夏には選挙もあったし、秋には内閣も変わりました。「消えた年金問題」は、この年末に再び急浮上。さて、２００７年の出来事、あなたが選ぶ最大のニュースは何でしたか？

「漢字の日」は、私の日

１２月１２日、今日は「漢字の日」、そして私の誕生日・・・島岡美延です。いつだったか、誕生日に清水寺で大きな一文字を揮毫しているなあ、と思ったら、毎年、この日に日本漢字能力検定協会が発表しているのですね。さて、今年はどんな文字があの清水の舞台で披露されるのでしょう。この秋、あの舞台から京都の美しい紅葉を眺めたこともあり、より興味津々です。ちなみに、１０年前は倒産が多かったと「倒」、去年は「命」でした。過去の漢字を眺めてみると、嬉しくなるような文字が少ないのが残念です。今年もあまり好ましくない文字かも・・・！？

ところで、あなたの一年を表す漢字は何でしょう。私は「進」にしたい気分です。仕事や趣味で、「進化」は大げさでも「進歩」はしたかな・・・と。「推進」したいことの一つとしてこのブログを始めることが出来ました。誕生日はいくつになっても「嬉しい、めでたい」と思って迎えたい、２００７年、私の一文字です。