残量と取り置きの微妙なる不思議

ご覧いただいている写真は、トイレットペーパーである。

しかるに、我が家のトイレにこんな状態のトイレットペーパーが、常設のトイレットペーパーの他に、3本も棚の上に置いてあった。不思議である。いかなる理由なりや?


家内に尋ねると、驚くべき答えが返ってきた。

「客殿の(お客さん用の)トイレの紙がこのくらいの量になると、新しいのと取り替えてるのよ。新しいものに取り替える方法が、ホルダーによって違うでしょ。だから、お年寄りにはわからないことが多いのよ。だから、あわてなくてもいいようにしてるの」だって!

スゴッ!この気配り!
私は、予備のものをホルダーの中に入れておけばOKだろうと思っていたが、なるほど家内の言う通りである。たいしたものである。よって、我が家のトイレでは、これらのトイレットペーパーに関しては、不思議な使い方をせざるを得なくなるのだが、その裏にこんなあたたかい心くばりがあるのなら、いたしかたあるまいて。ぐははは。

こういうのを、微妙(みみょう)と言う。最近では「イマイチ」くらいの意味で使われるが、どの辞書をみても([びみょう]でも]、
①なんとも言えず、素晴らしいこと・さま。おもむき深いこと・さま
とある。

写真の紙の量が「微妙」なのではない、これを取り外して新しいものに変えておく心意気が「微妙」なのである。
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コメント
 
 
 
プラスの微妙 (南無)
2010-11-20 06:19:26
そいえば開経ゲにありましたね。無上甚深微妙法~この微妙はプラスなんですね。いまいちの意味の微妙よりも、趣深いという意味のミミョウを使ってみたいです。
 
 
 
トイレ (プラケア)
2010-11-20 10:01:17
建設業が労働災害の多くを占めるので危険予知とかの予知が安全に対する大きな効果を出します。
営業活動にしても、どう言うことがお客さんを喜ばせる事ができるかのシュミレーションが大切です。
今回のトイレットペーパーの件、勉強になります。
そういえば、名の通ったホテルのトイレでは残量の少ないトイレットぺーパーはないですね。
密蔵院はそうした心つかいができてるんですね。
 
 
 
微妙なる・・・ (和尚)
2010-11-21 16:33:10
南無さん>「みみょう」と言えば、なかなか普通の人にはわからないかもしれませんね。でも、知っている人同士なら「そうそう、みみうょだよね」とうなずきあえることでしょう。

プラケアさん>そっか、ホテルですね。あるほど、言われてみればそうですね。心配りの権化みたいな場所ですものね。
 
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