Vol. ２０９ 言うまいと 思えどきょうの 暑さかな

むくげは二度目の登場だ。
山でも、日中庭に出てみると、草花は言うに及ばず木々の葉っぱも皆しおれている。群馬・館林で４０．２度を記録したと言うニュース。
そんな中でも写真のむくげは「凛」として葉も花もとがって揺れている。・・随分暑さに強い花なんだなと思った。
「酷暑して　仏供養の　むくげかな」・・如水

４０．２度とはどんな暑さなんだろう。・・「インド人もビックリ」や！
山では３５度？（今日）でも影に入れば涼しい。それに昨日出の「極楽の余り風」などでも吹こうものならそれこそ、酷暑「何処吹く風」なのである。風が止まると扇風機は欲しい。年々夏が暑くなっているが、それでも今年もクーラーが必要と思う日は無かった・・実際は凄く暑がりなのレスが・・。そう暑がりの寒がり・・大変なんです。

暑さで気だるい時はソールミュージックが良い。３０年も前に好きだった nat king corl　が聞きたくなった。軽い唄である。本格的には「マヘリア・ジャクソン」などが堪らない・・いわゆるゴスペルだ。ジトーーっと汗ばんだ体で聞くと益々雰囲気が出る。アノ声は白人には出ない独特の声。単語が所々しか解らなくてもとても心地よいのだ。

拙者は病的に「完璧なコピー」にこだわる。今はラジカセの中に「CD／MD／テープ」を夫々録音し合える互換性のある機種が当たり前になっている。が３０年前はそうでもなかった。その当時はレコードとテープである。テープは劣化すると言われて「まさか」と当時思ったが、すでに３０年の月日が流れてみると成る程既に劣化した物もあった。最近はすべてMDにする・・CDを買ったらすぐにMDに移す。今のところこのMDが一番扱いやすい。
古いレコードからMDにコピーしようと「レコードプレイヤー」も買った・・がアンプを通してのリレーがイマイチで困っている。レコードから移したいものには「浪曲大全集」も含まれる。民謡は勿論音曲何でも好きなのレス。・・おっと落語も。

チョイチョイ話の道草をするが、落語もいいよ。春団次が良い（現三代目）。話もいいが着物と所作が良い・・タマランちゃんに良いのだ。・・アレは見るものだ。だからDVDにする。
出囃子で歩いて来る、座る時に、普通は前身のすそを膝に敷き込む、と思うのだが
サラリと右斜め前方へ裾を投げる・・遠くへは行かない・・敷かない・・程度だ。意味は充分にあると思う。お客から見たら、紋付だから柄こそ無いがうまく行けば裏地が見える・・と言う楽しみも与えてくれるのだ。立って無粋な座りじわを見せる事も無い。拙者の勝手な思いだが、他の芸人でそんな様子を見た事もない。彼は座敷の生き神様かも・・。

古いレコードを再生録音したCDもあるが、なんとも音に魅力が無い。幸い大好きだったレコードをMDにコピーしてあるので我ながら「天晴れ」である。今夜は大きな音で「シル・オースチンのサマータイム」「キング・カーチスの男が女を愛する時」をじっくり聞こう。

「言うまいと　思えどきょうの　暑さかな」・・古川柳より