大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

溝畑シャチョの観光庁長官就任の件-人事は悪くないが、タイミングが悪い

2009-12-26 09:12:22 | サッカー全般
いろいろとブログに書きたいことがあると思っても書きたいことが絞りきれていないのが悩みで、年末で仕事も忙しい状態故に整理仕切れない状態で飛び込んで来たのが、大分の溝畑「前」シャチョが観光庁長官の候補に名前が上がっているという話。

クラブをこういう状態に追い込んでしまった直後のタイミングでこの人事はないだろうと思うんだけども、考えてみれば、この人には経営とかいうのを考えずに、営業とかPRとかいうような仕事に回して、そこで持ち前のバイタリティを発揮して貰うのがいいのかな、と思ったりもする。民主党政権の事業仕分けにおいて来年度の予算の増額枠が要求したレベルよりはかなり減らされてしまい、その枠内でやりくりしないといけないわけだから、そこでこの人の出番なんでしょうけども、今度は税金の無駄遣いされそうな悪寒・・・

こういう話が出てくるのは、結局事業仕分けで予算を半減され、JALの再建問題で藤井のじっちゃんからは政府保証はつけへんで、と突き離されて逆風状態の前原国交相が打ち出した挽回策の一貫であるかもしれないんだけども。まあ、きちんと予算の枠内で仕事するという条件でならシャチョってまだ使い道があるかもしれない。

まあ、確かに「ヤメロ」というダンマクに応える形で彼は辞めることで責任取ったわけだから、今更逃亡というのもおかしいだろう、という声が聞こえて来るが、よく考えれば彼は彼である程度大分県に「協力」を仰ぐ形で介入させて自分だけ高跳びしようとしてたんだろうなあ、と勘ぐってしまうんですがね。それでも居座っていたら居座っていたで、今頃サッサとヤメロという批判は避けられなかったわけで、彼が辞めたことに対しては別に間違いではなかったとは思うんだけども・・・

思えば大分の姿ってここまでこのシャチョと共に浮き沈みを経験してきましたね。

今の大分には確かに拡大路線のツケというのが回って来ているのであるけども、今までいい夢見させて貰ったし、これだけの多くのサポーターが居てしかも熱心に募金活動している人たちを見ると、経営者としては確かに失格であっても、シャチョは確実に大分にサッカーの種を巻いたと言えるのではないだろうか。だからまあ、シャチョは退任でも、原さんが強化部に残るというのはクラブが生き残る上で必要な選択だというのは判る。

一応原さんが連れてきた監督や選手というのが結果を残したのは事実ではあるからなんだけども、この人を弱化部長と言うのなら(実はこのネタ大分から拝借した)、ウチの山本山なんかオイルマネー散々使って「補弱」した結果がアレですから(最も彼は使わないカントクが悪いと今でも思っているに違いないが)・・・原さんよりダメじゃないかと思うわけです。戦術への適性とか、その選手がパズルを完成させるためのピースかどうかというのを考えずに、足し算思考で選手を引っ張って来るのがウチのアホ弱化部・・・

勿論シャチョの強引とも言える営業手法というのは確かにあちこちで顰蹙を買っていたし、カンブリア宮殿でその様子を見た時には自分だってドン引きしてましたもんw だからまあ、トリサポの大半は彼のことが嫌いだというのは無理もない。そしてシーズン中にマルチ商法の企業が胸スポンサーになったということへの反発だってよく判る。アマラオの引退試合において同じ企業が試合をスポンサードした時の東京サポの反応だって同じだったから、大分だけ我慢しろとまでは言うつもりもない。というか、貧乏だからこれで我慢しろ、と押し付けられることに対して彼らの反発というのがあのダンマク騒動への根底にあったわけだから。

ただ、だからと言ってシャチョを否定するつもりもなく、彼は彼で拡大路線の無理に途中で気づきながらも途中で引くに引けなかっただろうし、Jリーグの指導責任を云々する声があるけども、それならブンデスリーガのようにリーグが各クラブの経営状態をチェックするやり方を取れば良かったのかという話になる。ただ、それはある意味各クラブの経営を守るやり方にはなるけども、それがすべてのクラブにとって適切であるとも思わないし、親会社に補填してもらっているクラブからすればそれはあまり意味はなさないかもしれないんだけども・・・

そういう中で一部のクラブの経営状態が悪いからといってそれを指摘するには、Jリーグにおける競争からの撤退を意味することになる。それで成績を挙げられなければ、サポはカネがないからというのを簡単に受け入れられる生き物ではないから、そこで批判を抑えられなくはなるだろう。

そういう複雑なサポとクラブとの構図があるから経営をJリーグが指導するということは良い面悪い面があるということを理解しなければいけないと思う。個人的には各クラブの条件や理念、目標というのが異なる以上、経営に関してはある程度の情報公開と適切な指導はあっていいけども、過度に口を出しすぎるのもどうかと思っているわけですがね・・・

仮に大分が最初から身の丈路線でやっていたら今の危機は訪れなかったという保証が出来るかといえばわからないでしょう。確かに出て行くものは抑えられても入ってくるものも限られてしまっていただろうし、その中でも確実に必要な経費と言うのは払わざるをえない。ならば出て行くものも増えるかもしれないが入ってくるものを増やせばいいという選択を大分がしただと言うのならばそれはそれで否定されるものではない。ただ、困ったときにJリーグさん助けてねで融資を受けるというのは、デタラメやっていても最後には助けて貰えるという前例を創る意味では賛成しないけどもね・・・

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