大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

世界杯亞洲區預選十強賽首戰 日本 3-0 阿曼

2012-06-06 07:50:08 | サッカー全般
オマーンのルグエン監督の誤算は、後半の日本の二点目のゴールにオフサイドを取ってくれなかったこと(まあ、これは前半香川の飛び出しにオフサイド取られた分との相殺であるが)。そして、攻撃的な交代を準備する前にたて続けに失点して挽回を難しくさせた事だろう。けれども、彼にしてみれば概ねアウェーのゲームプランは出来ていたのかもしれない。

即ち、日本のホームで行われる試合で自軍と相手の戦力の違いを冷静に分析した上で、アンカーを一枚余らせる4141の布陣で、自陣に深いブロックを形成する事をル・グエンは選んだ。これに対して日本はブロックを動かそうとして、自陣から繰り出される縦パスに対して本田、香川そして岡崎がブロックの外側に下がってボールを受ける事で相手を誘い出そうとしたが、オマーンがそれに乗って来ないように思われた。サイドで内田や長友が本田なんかと連携して上がる場面なんかでは片方のセンターバックを何とか引き剥がそうとしていたが、相手は手前の側のCBが釣り出されてもアンカーが最終ラインをカバーして逆サイドのサイドバックも中に絞る形でボックス内での数的優位は確保していた。

まあ、オマーンにしてみれば、最初の本田のボレーによる失点はしゃあないとしても、悪くても1点差の敗戦は想定内で、あわよくば日本を誘い込んでおいえロングカウンターで一点取って引き分けれれば、というプランだったのかもしれない。それが2失点目でもろくも崩れ去ったわけですが。ル・グエンのことだからアウェーだとまた別のやり方を考えるのかもしれないけども、4年前の失敗だけは避けて欲しいところですな。あの時は放映持っていたTBSがユーロの開幕と重なるのを避ける為か、日没前にキックオフ時間が設定されていて、知り合いのレッズサポの方がJFAの対して怒り心頭のメールを筆者に対して送りつけて来たっけ?まあ、今度は協会は同じ失敗は繰り返さないと思いたいけども。

この試合で敢えて危ない場面を無理に探すとすれば、前半右サイドで内田の軽い守備から裏を突破されたカウンターの場面と、後半コンちゃんがヘディング空振りしたけども、長友のカバーで事なきをえた場面という所だったかもしれない(まあ、ガンバでは藤春のカバーもしないといけないところもあるんで、コンちゃんの負担がガンバでは想像以上に大きいと思わせる場面でもあったが)。これもひとえに、完勝であったからこそ敢えて、勝って兜の緒を締めるという意味での警鐘ではあるんだけども。

これからはオマーン以上にカウンターの鋭い相手と当たるということを想定しておく必要はあるだろうし。となると、特内田が上がった裏が狙われやすいということになるけども、彼に求めているのは、少々リスクを犯してでも、攻撃参加の部分で持ち味を発揮して欲しいということであるから、そこら辺は思いっきりやって欲しいところです(これは酒井に対しても言えるものだけども)。まあ、次のヨルダンがオマーンのようにアンカー置いてくるかが見ものではありますけども、どうしてくるか。その辺は居場所イラク戦の録画で研究して見ましょう。

ちなみに、先ほどコンちゃんについて触れたので、もう少し言っておくと、この試合においては危なげない。というか、Jリーグで当たる相手が皆オマーンみたいな戦術だったら言うことないんですがw 

まあ、東京や代表でやれていたということは今までも解っていたけども、実は最近のガンバでも守備に関してはコンちゃんの意向を組んだ上での守備は出来ているわけです。少なくとも鳥栖戦での3失点は、彼の「自責点」はゼロだと言える。ロングスローなんていうのは、対策のしようがなくて、ロングスロー投げられるスローアーが自軍にも居ない、しかも真っ直ぐ無回転気味に飛んでくるという厄介なものだ。まあ、しいて対策としては、あの時に主審の注意覚悟で秋がスローアーの近くに立つというぐらいだったかな(あまり近づきすぎると注意されるんだが)。同点ゴールなんて年一のミドルと言っていいくらいだし(それでもクロージングとして無理に攻めずに後ろに人を残してコーナーでキープしていれば、というのはあったかもしれないが)。最後の決勝ゴールの失点は勝ち点1も0もあまり変わらないから敢えて3を取りに行ったのか裏目に出たというものだった。

結局のところ、今のガンバのコンちゃん問題は守から攻に繋がる方没論ということになる。それは前線のタレントの問題とかだけではなく、ガンバでのそれと東京や代表での約束事の違いにも行き着く。東京でやれていた時の前提条件については前にも書いたのでここでは繰り返さないが、代表での試合見てると、大きく異なるのは、ビルドアップの手法。ガンバとは大きく異なり、ヤットが最終ラインの所まで下がり、中盤での三人が下がって楔のパスを受けて高い位置どりをしているサイドバックとの連携で崩して行こうとする。まあ、こういうやり方ってセホロペの初期の頃にもこういう形を目指していたとも思えるんだけども、何れにしてもチームメイトにヤットが居ながらも代表とクラブとではやり方が全く違うという事は抑えておいた方がいいかもしれない。でないと、代表で出来ているのにガンバでは何故出来ていないのかの違いが見えてこないだろうし、サッカーが単純な足し算ではないことが解らなくなる。

まあ、クラブでいいけど代表でダメという典型だったアンリや、クラブではイマイチだが代表ではいいというビジャやトーレスのような例もあるわけなんで、そこは合う合わないの問題なんですが。決してコンちゃんのことを嫌っているわけではなく、前提条件を整えてあげられないウチが悪いんです、というのが東京サポさんにお会いした時の言い訳にしたいところですが・・・苦しいなw


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