大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞冠半決賽第1輪 大阪鋼巴 1-1 浦和紅寶石

2008-10-09 07:40:32 | ガンバ大阪
ガンバとレッズという過去3年間幾度となく対戦してきたカードの試合展開は大体これまでの通りのパターンをこの試合においても踏襲していた。浦和が少ないチャンスをモノにしてあとは虎の子の1点を守りきって逃げ切る、というような展開に持ち込まれそうになった。

ただ、この試合が過去の対戦と異なることは、舞台がACLであるということだ。ACLで日本のチーム同士とはいえ、審判は中立国から選出される。その審判がクセ者というか・・・先週土曜の鹿島戦では流し気味のレフェリングだったが、どちらかと今回は倒れたら笛を吹くというスタイルだったか。安田からのループに播戸が相馬に押されて得たPKというのはJの基準では流されているだろうし、流しで有名なアナザーワールドにおいてなら間違いなくダイブを取られていたかもしれない。加えて律儀にカードまで出すしね。終了間際の都築が取られたイエローも時間稼ぎっぽかったように見えたんだろうな・・・まあ、同点の場面で時間稼ぎなんかする動機なんてなかったから、本当に痛がっていたかもしれないんだけどもね。いずれにしても、中東の笛というのが名勝負の中に一丁噛んでしまったかもしれない。それを引き起こしたガンバ側の要員は、佐々木・安田投入で浦和の両サイドを押し下げてしまったことと、終盤のパワープレー要員でミネイロを投入したことだと言えるかもしれないけども。

しかし、この試合を戦う上でロジックを突き詰めていったとは言いがたい。カントクは試合前に3トップというのも選択の中に入れていることを匂わせる発言をしていたのだけども、フタを開けると、雅人とバンの2トップ。ロニーが下がりすぎているのが不満かもしれないけども、この二人を先発させると終盤での切り札がなくなってしまうし、ボールの収まりどころがなくなってしまう。ミネイロ投入といっても役に立ったのは坪井を壊して闘莉王を引っ張り出し、アディショナルタイムにおいて都築を痛がらせただけで、本職のFWとしてはポストプレーは全くこなせていない。確かに彼はサポから愛されているキャラではあるけどもアジアの最高峰を目指す舞台でこのような使い方でいいのか、と考えさせられてしまう。

4-2-3-1を使わなかったのは、相手に応じてやり方を替えるよりは自分たちの本来のスタイルを押し出す方が合っているというカントクの判断があったと思われるけども、浦和に先制されてしまうと、2トップでは彼らの3バック+マンマークの守り方で対応されてしまう。まあ、そうなった時に後半は今までやっていたような4-2-3-1のようなギアチェンジが必要だったのではないだろうか。

一方の浦和は先制点の場面で、相馬が二川を交わしてシュートを打ち、こぼれ球を細貝がミドルで決めたのは、ある意味、個々の能力の高さを生かす浦和らしい点の取り方だったとは思う。ガンバとしてはあそこでフタを一人にしてはいけなかったけど、加地が中に絞っていたか。3-4-1-2のサイドに対してはSHとSBの二枚サンドイッチで守るという原則が崩れてしまった場面ではあった。

采配に関して言うと、結局カントクが大一番を前にしていつものような発作を起こしてしまったのが奇策に走った原因かな、と。前の鹿島戦のやり方を踏襲すれば良かったと思うんだけども。

ただ、相手の攻撃に対して正直怖さはあまり感じなかった。エジミウソンは新潟時代の右サイドに流れるスタイルに戻ったけども、彼自身イーブンボールに対して競り負けている。フリーにさせない限り彼をあまり恐れることはないかな、とは思った。だからまあ、同点に追いつかれた時点で坪井がケガしたとはいえ、闘莉王を出すということで勝ちに行くやり方は京都戦の時と変わっていない。

ゲルトの選手交代が遅いという見方があるかもしれないが、彼の立場に立つと、FWは永井が帯同していない、達也はケガから治ったばかりで闘莉王もあの状態なら、追いつかれるまで動く必要はない、という見方も成り立つ。守備に関してPK以外の場面では崩れていなかったので、強いて交代オプションを挙げるなら、山田に替えて啓太というところだった程度か。ただ、そうした交代がなかったのは、啓太のコンディションを考えるとゲルトの頭の中では山田>啓太だったというよりもむしろ上手く守れているのだからこのやり方を崩す必要がない、ということだったかもしれない。

いずれにしても、両チームは、戦術やベンチワークを含めてどれだけ1st legよりも上積みが求められる。永井が帯同しなかったのは、ヒザの打撲ということだったし、彼も達也も戻ってくるだろう。闘莉王は?まあ、出る出ない詐欺なんでその時の状態でないと判らない(もっとも、彼不在だったことで、皮肉にも阿部によるラインコントロールが復活していたのが厄介だったんだけども)。都築、相馬、細貝が出ないということだけども、都築の代わりには山岸がいる。相馬の代わりはと言えば平川が左に廻るのか、あるいは梅崎がスタメンなのかであるけども、梅崎スタメンならサイドのポジションによる上下動をこなせるスタミナに不安があるかもしれない。実は細貝こそ攻守において替えの効かない選手という感じがするのではあるが、そこがどう影響するか。千葉戦との違いで言えば彼がいるかいないかということだったかもしれない。

一方のガンバはルーカスが復帰確実。加地が微妙なところかもしれないし、遠藤も代表に召集されていてスタミナが懸念される。それでもナビの時のように山口の出場停止がなかった分、選手層はむしろ厚くできるという強みはあるのでそこに期待するしかない。その前に埼スタのチケを取らないとな・・・


2 コメント

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よく観察されていますね。 (レッズサポ)
2008-10-11 02:43:54
ガンバのことは当然として、レッズのこともよく観察されていますね。レッズとしては確かに細貝がいないのが痛いです。今の彼は、全盛期の啓太と甲乙つけ難いので。
埼スタの試合、お互い楽しみですね。
前回、本当に不幸な事件に立ち会ってしまいましたが、今回は歴史に残る試合に立ち会えれば、と思っています。
Unknown (民国97年)
2008-10-11 09:56:35
>レッズサポさん

よく観察しているなんて恐縮です。他サポですから、やはりレッズサポの皆さんと比べるとまだまだですから。ただ、細貝不在は痛いですけども、啓太や山田、あるいは阿部なんかが必要に応じて代役が務められることが浦和の強みじゃないかと思いますからやはり浦和の選手層は羨ましい限りです。

そうですね。お互いに頑張りましょう。あの不幸を吹き飛ばせるような名勝負になればと思っています。

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