大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

旧ブログより蔵出し:済南での思い出(レッズが遠征するもう一つの場所)

2006-12-30 23:23:13 | 中国サッカー
えー、決勝を前に赤サポの皆さんがこちらの方へ偵察に来られたかと思われます。皆さんそろそろACLに向けての遠征の準備を始められたようですね。上海遠征なんかではANAのマイレージキャンペーンを利用して行かれる方も結構おられるとか。

で、実は皆さんが遠征されるのは上海やシドニーだけではありません。6月にA3とかいうリーグ主催のACLの焼き直しだか何だか判らないような大会が中国の山東魯能の本拠地・済南で行われます。実はワタクシ、ACLの偵察という名目で今年8月に山東の試合を見に行っているのですが、その時の模様を旧ブログに書き留めておいたので、蔵出しして参りました:

タイトル:ACLに赤信号!? チケット買ったのに入場できなかった人たち
2006年9月1日

先日まで夏休みを利用して中国へ行っていたのだが、一番主要の目的は何といっても来年ACLに出てくる山東魯能を偵察することだった。

先週の日曜日、青島から長距離バスで5時間かけて済南入り(中国国内の移動で大変なのは、実は飛行機が使えない、近くて遠い場所への移動)してからその日試合開始時刻の夜7時半に合わせてスタジアム入りした。スタジアムは山東省体育中心という所で市内の中心地にあるため、地元の地理に明るくなくてもタクシーを使えば10元(約160円)で市内の殆どの場所から移動できる(そのため近距離の移動を嫌がる運転手もいる)。

で、スタジアムに着いて50元でチケットを購入。入場する途中で双眼鏡が売られていたのでこれも130元で購入した。この試合だけでなく、帰ってからもガンバの試合観戦で時々何かを確認するのに便利だと思ったからだ。それにこの値段だと日本で買うより安いし。

入場は席のブロックによって入り口ごとに分かれて入る仕組みになっているのだが、その入り口に大量の人が押し寄せてスシ詰め状態。しかも全員きちんと並ばずにわれ先にと押し寄せてくるからこれだけでもエネルギーを消耗してしまう。入場後、公安警察が金属探知機を使ってボディーチェック&カバンを開けさせて手荷物検査。中にペットボトルを入れていたのだが、これを置いていけ、と言われた。スタジアムでの投げ込みを防ぐ為に持ち込みは一切禁止らしい(といっても中ではペットボトルを持っていたガキを見かけたぞ。子供ならOKなのか?どこか抜けているな)。

しかし、こんなのはまだ序の口。この日一番驚いたのは、座席指定付の入場券を買った一般入場客を締め出したことだろう。チケットに書かれたゲートのところまで行ったのだが、扉が封鎖されている。最初私はこれが試合開始前まで入れない措置なのか、と思って空くのをまっていたが、試合開始時刻が過ぎても入れない。おかしいぞ、と思っていると周りの客が公安警察官に、何とかしろ、と詰め寄っていた。警官はなにやら携帯で連絡を取っていたが、どうも彼の権限では開けさせられないようだ。すると、突然隣のゲートから一斉にダッシュ反対側に向かってダッシュして行く人々の姿が目に入ってきた。こうなったら、彼らについて入れるところから入って行こうと決めてついて行き、やっと開いているゲートから入ったが、ここでもギュウギュウ詰めの入場を体験した。

スタンドに入ってみるとそこはホームゴール裏で、私は前方の席の間の通路にスペースを見つけてそこを「死守」することにした。試合は既に始まっており、山東が既に2位の北京国安相手に先制ゴールを挙げていた。結局今回の騒動のせいでこの日唯一のゴールシーンを私は見逃したことになる。

試合は結局、この後、山東が審判の笛にも助けられて幾度とチャンスを作るものの決定力に欠け、そのまま試合終了。左サイドのセルビア人、リコフ(中国語では、日科夫という名で登録)はこの日幾度かクロスを上げていたが、家長程のインパクトがなかった。李金羽はポスト役は無難にこなしたがチャンスを決めきれない。フランスとの親善試合でシセを病院送りにした鄭智はチャンスをつくるものの全体的にフィニッシュが粗かった。はよ終わってくれと思いながら見ていた。やっとタイムアップ。1対0で山東魯能の勝利!

かくして残り6節を残して山東魯能が中超でリーグ優勝を決めたのだった。優勝の雰囲気はなかなかのもので、去年のガンバのリーグ優勝を思い出した。この日も山東の外国人監督が胴上げされている様子を見て、西野さんの胴上げを思い出した。是非ともこのような瞬間を日本でも目撃したいな。

しかし、相変わらず腑に落ちないのは、座席指定のチケットを買った客が締め出されたということである。恐らく次の理由が考えられるだろう。それは、

ダブルブッキング

優勝の可能性があると踏んだクラブがタダ券を大量にばら撒いたが、座席の管理ができていなかった、ということに尽きるかもしれない。ただ、もう一つの疑問が残る?

ゲートは試合中ずっと閉鎖されていたのか?

閉鎖されたゲートの様子をずっと見ていたわけではないが、多分ノーだろう。そんなことしていたらハーフタイムには誰もトイレには行かれへんやん。つーことは、試合開始当初は入れなかった人も時間が経てばどこからか入ることはできたんじゃなかろうか?実際ゴール裏でも試合途中から警備担当の公安警察官も通路に腰を下ろして試合を見ていたもんね。

試合が終わり、選手たちの場内ビクトリーランを見届けてから退散。大通りに出てタクシーを捕まえようとするがなかなか捕まらない。そこで客待ちをしている運ちゃんがいそうな近くのホテルまで500メートル程歩いてやっと見つけたが、最初の2台は乗車拒否。3台目でやっとホテルまで行ってくれるという運ちゃんに出くわした。やっぱり10元ぐらいじゃ彼らもあまり商売にならんのだろう。

それにしても、チケットと警備の杜撰さはマジで何とかして欲しい。




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