大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽第18輪 大阪鋼巴 1-2 濱水手

2012-07-15 13:10:55 | ガンバ大阪
松波監督に対する批判が高まって来ているのは、結果が残せていないから致し方ないんだけども、ただ批判するならその批判する側にも一定のロジックを整理しておかないと、単に結果が出たあとならなんとでも言える後知恵になってしまうだろうし、監督を替えたとしてもまた同じ過ちを繰り返すかもしれない。

自分としては、監督が現状の手持ちの戦力で、相手との力関係や特徴を照らし合わせてどの程度やる事をやってるか、で評価しようとは心掛けてるし、采配においては監督の意図は何処にあったかというのもなるべく汲み取ろうとはしている。その点においては、正信は今でもセホロペの頃よりは良くやってる方だとは思う。まあ、前任者というか、前の強化部長が残した負の遺産とも言うべき、現状にマッチしていない戦力の整理というのが残ってるわけではあるんだけども。

この試合を振り返ってみると、スタメンを少し弄くったのは、戦い方にも関係しているからではあるんだろうな。即ち、ここんところ開始早々から失点を避ければ何とか試合になるという考えがあり、ましては失点してしまうと守備の硬いマリノス相手にはなかなか取り返すのは難しいという考えがあったに違いない。

そこで、守備の軽さが時折目立つ秋をスタメンから外し、勇人を入れて、ロングボールで裏を狙わせる、或は勇人に裏を狙うスルーパスを出させる、という意図があったかもしれない。
事実、それが前プレを積極的にやる国産凸凹2トップには前プレを封印させて、中盤の位置で奪ったらカウンターで裏を狙わせるという戦いにも現れていた。一応ここまでは正信が目論んだゲームプラン通りなんだが...

ただ、皮肉な事に、いつもなら下がってビルドアップに参画するクラシューがおらんことで、自陣からなかなか連携で前へ運ぶのには支障を来した。マリノスが前半途中から、アンカーまでも付けて後方でブロックを作り出すと、簡単にはチャンス作れなくなりましたね。

それでセットプレーで失点。直接の失点では武井が俊輔の蹴る、滞空時間が長い、中に巻いて来るボールに対応できずに跳べなかったのがあるんだけど、ソータが居ない分、いつもなら実現していたW中澤のマッチアップがなく、代わりに佐藤がボンバーに付いていた。まあ、佐藤が他の所で使えないというのが、今回を含めて今後も響く可能性はないとも言えない。余談になるが、前節対戦した東京なんかこちらのCKでは、アーリアがニアで立ち、ルーカスがフリーマンでクリアしていたのは反則級ですw

後半最後に同点に追いついたのは352の形で442とのマッチアップ上でパウリーニョがフリーになる形を意図したものが最後にゴールには結びついたものではあったけども、これも皮肉なことにば、守備の方でボランチが物凄く疲弊するもんではありますわね。同点に追いついた場面でもお膳立てしていた明神が最後に戻り切れなくなったのは後ろに空いた広大なスペースをカバーするのに大きな負担をしいたというのも一因だからだろう。最後の失点では藤春が大黒の切り返しについていけなかったというのはあるんだけども。

結局のところ、攻撃重視でも守備偏重でも今のガンバではいずれにしても何かが足りなくなるという中途半端な状態はとも言えるかもしれない。そんな中で懸命にやりくりしている、っていうのは理解は出来るんだけども・・・

だからこそ、足りない部分の補強はフロントの仕事という事になるんだろうけども、そこで気になるのはフロントが意図している補強のベクトルと、正信がやろうとしているサッカーとの間のズレだろうなあ・・・

次節から登録上出場が可能になるレアンと噂されているDFの補強があるということは、フロントが今季は残留仕様なサッカーをするという方向性なんだろうが、今の所ウチはそうしたサッカーをしていない。そうしたサッカーやるにはそれに適した人材が揃わないからと理由だったからなのか、それとも正信が単にそうしたことを指向していなかったのかは解らない。

ただ、これで正信にも言い訳が出来なくなったのは確かにではあるわけです。後は
そうした方向性で行くなら、フロントは一応仕事した訳だから、正信はその方向に沿ってやらないと行けなくなる。まあ、正信が今でも残留の為のサッカーをやらないのは、長い目で見たら何かを残してくれる事になるとは思うんだけども、フロントの意図する方向にズレてたら、というのが気になるんだけども。

その意味では、自分は一部の人が言われている意味での解任賛成ではない。ただ、フロントと監督が違う方向を向いていたら、これはフロントの考え方次第なのかもしれない、って思うことはある(もっとも、当初の青写真通りに行かないのがサッカーというもので、思っていたのと違う形で軌道修正出来るという可能性もなくはないんだがw)。

そして、仮に残留仕様のサッカーという方向性で行くならば、我々サポーターも、不本意ではあるけどもそれを受け入れて応援して行くしかないということだ。愛するチームが本来のスタイルから外れるのは淋しいことではあるが今季はそれで我慢しなければならないかな。だからこそ、ここで我々サポーターの姿勢というのも問われていることになるのだろう。