大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

新スタジアムがガンバの足かせになってはならないんだが・・・

2012-07-11 00:04:40 | ガンバ大阪
東京でのエントリでもスタジアムの件について少し書いたんだけども、スタジアムを何の為に建てるのか、という本来の目的を考えた場合に、スタジアムの建設とガンバの成長というのは両輪になっていなければならないわけで、そう考えると、スタジアム建設する上でガンバに補強費が十分回らなくなるという状態は本末転倒であると筆者は考えている。

だからまあ、万博が老朽化したから建てる、建てるんなら専スタがいい、という観点から建設するのであるならば、スタンドの収容人数というのが身の丈に合っていないことは指摘しておく必要があるんだけども(収容人数を埋めるようになったら、その時にスタンドの増築を考えればいいのだし)、あえて規模を大きくしたのは、筆者は恐らく吹田市議会対策っていうのもあるんじゃないかと思っていた。

つまり、吹田市としては、ゆくゆくは日本代表等の試合も含めた国際試合の球技(もしかしたらラグビーのW杯も?)の試合を行える箱が出来るのは歓迎なんだけども、その費用をガンバに全て押し付けようという腹づもりで居るわけ。これに対して、ガンバの方は、いきなり屋根も付けて4万人規模というのは本来望むところでもないんだけども、それに基づいた資金計画を出さないと寄付団体の許可が降りないし、計画も前に進まない(このことは2年前のGメールでも公表されていた)という現実から、前に進ませる為に敢えて相手側の土俵に乗ったというところじゃないかと思っているわけ。

これについては、あらゆる交渉ごとに共通するんだが、交渉で自分たちの要求を通そうとしたら、相手の求めていることを理解し、相手に何かしらのメリットを与えなければ前に進まない、というのが交渉のイロハだとすれば、とりあえずここは吹田市側の土俵に乗った、という風に筆者は理解している。これはこれで有りだとは思うんですが、問題はそこからでしょうね。

そうした考えに基づいて、「万博に集いし青と黒の戦士」の管理人さんがこないだのスタジアムミーティングで、社長より聞いてこられた話に注目してみると、なんとなく社長の考えていることが見えてくるわけですね。その中で興味深かった部分が以下のくだり:

(引用開始)
・もし、寄付金が満額に到達しなくても新スタジアムは建設されます。ただし、現在の国際試合規定の3万人から今後4万人と変更されるため、観客動員枠40000人分の席を目標としているものの、寄付が少なければ30000万人にする、アウェイスタンドの屋根がない、などなど設備を削って完成へ向かうと宣言されました。
(引用終わり)

このことから伺えるのは、寄付金の目標額というのが、あくまでも4万人規模のスタジアムを目指す、という前提で設定されているということだろう。だとすれば、筆者から言わせれば、基本的にはガンバを第一とするならば、3万人規模でアウエーのゴル裏の皆さんには申し訳ないけども雨の日には泣いて貰うっていうことでいいんじゃないかと思うんですがね。

ただ、気をつけることはと言うと、過去サポ向けのミーティングの席上、ガンバのフロント幹部らは、基本サポにとって耳障りのいいことを割りと言ってきたという「実績」があるわけですわ。だからまあ、募金の目標を大きく下回って、スタジアムの規模も下方修正するということになった場合、ガンバにとってはそれでよい(どころか寧ろ好都合)なんだが、問題は吹田市の方だろうなあ・・・

「ちょっと、ガンバさん。アンタんとこは4万人規模で国際試合出来るというスタジアムを建てるっていう風に言うてはったから、ウチらは市議会通したんでっせ。それをアンタ、寄付が集まらんから言うて3万人に下方修正するっちゅうのは話が全然ちゃうやんけ!そんなんやったらウチは認めまへんで。足らん分はパナ本社に金出して貰いなはれ!」

という風に言われそうな気がするんですけどもねw 例えはっきりと言われなくても、あの手この手で横槍は入ってきそうな気がするけどもね・・・コワイのは結局募金も集まらないで、4万人規模のスタジアム造るのにパナが足りない分を出すってことになるという流れだけども・・・

だからまあ、今後その辺のせめぎあいというのは今後も続くってことになるのだろう。そうなると、サポからは色々と批判を浴びてはいるんだけども、この点はやはり現社長が続投して完成を見届けるまでやって貰うしかないかもしれませんな。ただ、スタジアムの件は金森社長に任せるしかないというのは判るんだが、そうなると、チームづくりに関しては、ちゃんと仕事の出来る人を外部から連れてきた方がいいんじゃないかと思うんだけどもね。