大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中国選手の乱闘事件に対する、同胞たちの突き放した態度

2007-02-12 23:11:09 | 中国サッカー
トラックバックを一応二つのブログに送らせてもらった。そう、中国国奥隊(23歳以下五輪代表)が英国遠征中に練習試合で郜林(ガオ・リン)らが引き起こした乱闘事件について言及したブログである。

朝倉氏のブログより、
(引用開始)
さて、この事件に対して、私は「だから中国はだめなんだ」というような立場はとりたくない。私の友人(中国人)はこの件に関して、「彼らの素質(人間性・道徳性など言う意味)の問題だ。彼らは小学校さえまともに出ていないんだから」と語った。「彼らに我々を代表などしてほしくない」とやや興奮気味にだ。確かに彼らは、幼い頃から体育学校に選抜され、そこからサッカーを全てに優先させて生きてきた選手たちだ。だが、これをもって彼らの人間性そのものを否定したくはないし、もちろん「中国人」全体を評価したくはない。
(引用終わり)

言うまでもなく、乱闘を起こした選手たちと、一般の個々の中国人とは無関係であるから、この事件をもって「だから中国人は・・・」などと言うつもりはないんだけども、問題は、朝倉氏のブログの中にあるように、この事件に対する「同胞」たちの態度ではないだろうか。サッカーに限らず、あらゆる種目のアスリートたちがかの国では国家の育成機関によって育てられ、国際舞台で一度活躍すれば、「国家(民族)の誇り」と持てはやし、国際試合においては「ジアヨー」応援の千本ノックを浴びせていたのは君たちではないのかね?

つまり、何が言いたいのかと言えば、選手たちが学歴のないスポーツ馬鹿と言いたいのなら、こういった選手たちを次から次へと育て上げるシステムのあり方が本当は問題じゃないのか、ということです。欧州の様に地域クラブの中から、或いは日本や米国のように義務教育の中の部活において選手が育っていくという土壌が中国にはないだろうに。言い換えれば、かの国においてスポーツというのはあくまでも国家の宣伝道具であって、地域に根付いて人々がスポーツを楽しむといった環境がまるっきり整備されていないというわけ。だから中国人たちによる、今回の乱闘批判というのは、どうして、「素質」の低い選手たちを生み出したのかという根本的な解決にはなりえないわけです。

中国では、アスリートたちは国家の育成機関によって養成されてきたからこそ、例えば五輪や世界選手権での活躍は選手個人だけでなく、国家の栄誉でもある、という考えを私はよく中国人から聞かされていた。その論理で言えば、今回の乱闘事件は、当事者と個々の中国人の資質には無関係ではあると思うんだけども、かの国の選手育成システムが影を落としたものだと言えるし、一般中国人だって同胞の活躍を応援するという形でそれに乗っかって来たわけです。それを都合が悪い時だけ切り捨てようとするのは、納得がいきませんな。



2007年 橄欖球六國賽 法國20-17愛爾蘭

2007-02-12 12:38:13 | Weblog
昨夜は、神戸のラグビーバー「THIRD ROW」にて2007年6カ国対抗ラグビーのアイルランド対フランス戦を観戦した。まあ、放送してくれそうなスポーツバーが大阪には見当たらなかった為にわざわざ神戸へ行ったんですがね。

立ち上がりはアイルランドがフランスのFWに押されるような形で、守勢に回ってしまい、たちまちPG2本を決められてフランスが6-0とリード。ここからアイルランドが反撃に出て、フランスの反則を誘いPGで3点返すも、なんとその直後フランスのキックオフの後にアイルランドが蹴りだしたタッチキックをフランスがクイックスローで素早い反撃に出てボールを繋ぎ、最後はフッカーのイバネスがラインに参加してトライ。これで13-3。そうか、フランスにはクイックスローという武器があったのだった!まあ、これは日本の選手にはマネできんやろな・・・だが、アイルランドも負けじとトライ(コンバートは失敗)とPGを返して13-11。前半終了間際にPGを得たフランスだが、前監督の息子スクレラがこれを失敗。この試合のプレースキックはあまり当たっていなかったな。ミシャラクがいない影響がこんなところにも出ています。ここで前半終了。

後半になるとアイルランドがディフェンスラインを立て直してフランスへのプレッシャーが効いて来ると、両チームともノックオンを連発(シックスネーションズでこんなにノックオンがある試合というのも珍しいが)。だが、アイルランドが徐々にペースを摑み出してボールを支配するようになり、ついにPGを決めて14-13と逆転。フランスもボールを廻して、1人2人飛ばすパスを展開してアイルランドゴールに迫るのだが、肝心なところでノックオンをやらかしてしまう。何だかこの辺りでガンバの香りがしてくるんだがw

フランスはその後ペナルティを得たものの何故かPGを狙わずにボールを廻して攻める。そこで一旦ポイントを作り、大きく後ろへパス。ここでDGを狙ったもののなんとポストを直撃。その直後にアイルランドがPGを決めて17-13とし、フランスはトライを取るしかないという状況に追い込まれた。

だが、試合はこれで終わらなかった。キックオフの後にフランスが怒涛の連続攻撃で最後はアイルランドバックスの間隙を縫って逆転トライ。ゴールも成功して20-17と劇的な逆転勝利を演出したのであった。だから、フランスのラグビーというのは面白い!

で、シックスネーションズの次節はいつ?え、24日の深夜だって?東京遠征から帰ったばかりでヘロヘロな状態なんですがね・・・