大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中国遠征予定の赤い皆さんへ

2007-02-23 07:31:48 | ACL/A3
時期的に赤い人たちが多く当ブログを訪問して来られるのだから、ACL関連のことも書いておこうかと思ったが、今までも書いていたことだし(ACL/A3のカテゴリにまとめてあります)、現地への参戦計画は個人・ツアーを含めて赤い皆さんの間で既に語り尽くされているだろう。あえて中国経験者として書いておくことがあるとすれば、中国遠征に行く時の心構えじゃないかと思ったりもする。

恐らく今回遠征される赤い人たちの中には初めて中国を訪れる人、ACLの為にパスポートを取得した人というのもおられるとは思う。そういう人たちにとって中国というのはものすごいカルチャーショックを受ける場所じゃないかと思うのである。

道端でツバを吐く、トイレはお世辞にも清潔ではない、買い物をすると釣り銭を投げてよこされる、順番待ちをしていても平気で割り込んで来られる(従ってスタジアムの入場ではいつも混雑しているし、テープ張りもあまり役に立たない)といった光景を目の当たりにするはもう想定内と思っていた方がいいんじゃないだろうか。「ここは日本じゃない、中国なんだ」ということを否応無く意識させられる。だから、過去日本のクラブだけでなく韓国のクラブ(昨年優勝の全北ですら中国アウェーでは2戦2敗)ですら苦手だった鬼門の中国アウェーで勝ち点を拾って帰ろうと思ったら、サポだって断固たる決意と覚悟が必要なのである。

もちろん、カルチャーショックというのは、スタジアムの外だけでなく、中の運営においても感じられることだろう。

最近ミクシィの中国コミュにおいて話題になったのだが、先日長春で行われた冬季アジア大会におけるホスト国の運営の拙さが問題になって、「北京五輪は大丈夫か!?」という声が高まっていたのだった(特にトイレなどは)。まあ、そう思っている人は少なくないのかもしれないが・・・(それに選手たちの反応は日本人としては普通のものだろう)。

サービスや清潔さの問題がなかなか思うように改善されない背景は、恐らく中国側と諸外国(特に先進国)との間とにある認識の違いにあるかもしれない。

例えば、清潔さの問題で思い出すのが、昨年のACLで大連に遠征した人の感想が「逃避日記」にも載っていたのだけども、「街が汚らしかった」というような感想には、思わず頭を抱え込んでしまった。なぜって、大連は中国の中で比較的清潔な街並だとされているからである。

もっとも、そのような感想が出てきたのはある意味仕方のないことかもしれない、とは思う。遠征ツアーに参加した人たちは今までずっと日本の中において整然と保たれている町並みや秩序やサービスの中において過ごして来られたのだから、そうした基準で見ていれば、中国の中でも綺麗な街といわれても所詮は中国国内の中でといった条件がつくものに過ぎない。

もしかすると、こうした国際的なスポーツの大会に限らず、様々な分野での日中間の認識のズレというのが起こっているのかもしれない。

例えば、日本側から清潔さの改善や、サービスやマナーの向上を求めたとしよう。中国側からすれば彼らなりに一生懸命やったつもりなんだけども、日本側からすれば満足の行く水準に達してはいないというようなことである。結局のところ、中国人らが一歩中国から外へ出るとどのような水準であるかを知らず、あくまでも中国国内の基準でしか判断できないところに起因すると思われる。

だからこそ、あの国へ行った時には忍耐が必要だと思うし、見方を変えて「このサービスは中国人にしてはよくやっている」とか、「ここは中国の中においては比較的清潔な部類だ」とか言った割り引いた評価をしつつ、先進国の水準に徐々に引き上げて来られるのを、長い目で見守っていかないといけないんじゃないかと思ったりもする。