ボッティチェリ展のチケットをもらって、行ってきました。
ボッティッチェリの絵、好きなんです。
美しいけれど、ちょっと生活感のある憂いや疲れを感じる女性。
それから、今回分かったのですが、色使いが好きなんだ、ということが分かりました。
ボッティッチェリは綺麗な衣装や空や海(水辺)に綺麗な水色を用いたり、下草は美しい黄緑色だったり、薔薇の花はピンクだったりして、パステル系の配色を多く用いているので、明るいんですね。
リッピの工房で弟子入りしていて、リッピの絵を引き継いでいるので、絵の系統は似ているんですが、リッピ親子は、全体的に色のトーンは濃くて重い。それはそれで素晴らしいのですが、なぜ、ボッティッチェリに惹かれるのか、ということを同じ工房の人の絵を見て気づいたのです。
それから、入ってすぐ、大作が飾られているのですが、宗教画にメディチ家の一族が描かれていて、その後にその時代の杯などが置かれたり、ジュリアーノの暗殺事件の際に作らせたというメダルが置いてあり、メディチ家にまつわる本を何冊か読んでいたので、その登場人物の顔であったり、あの事件に関わる物なのだ、と、いろいろ感慨深かったです。
また、工房では女神の絵をよく描いていたことも記されており、なんとなく、宗教画家というより、ヴィーナスの誕生や春が有名なボッティチェリらしいな、と、妙に納得。
最初の方はボッティチェリの絵はそんなになかったので、その大作1枚がメインで、あとはないのかと思いましたが、2階、3階とあり、リッピ親子やその工房の作品も多かったですが、ボッティッチェリの作品もたくさんあったので、満足です。