梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

26対360,000,000

2016-01-25 14:07:34 | 雑記
1月18日、ボックスファムと言う所が世界の富豪上位62人の資産が下位36億人の資産を上回ったと言う記事を発表した、
地球の人口は約70億人だがその大半は貧困にあえいでいる、おそらく上位100人にまで広げれば地球人口の殆んどがそこに集中しているだろう、
「21世紀の資本論」を待つまでもなく自由経済と言うやり方は当然こう言う結果を招く、経営に携わった事のある人間、いやサラリーマンでも金融に携わった人間には「人間が稼ぐより金が稼ぐ金額の方が遙かに多く確実」である事は知っている、
ある一定の資産を持てば後は金が金を稼ぎ続け金を使えない人間から更に資産を奪い続け金を失った人間は生き続ける為に不条理な条件でも搾取され続けるかもしくは餓死するしかない様になる、稼がせる金がなければ稼ぐことすらままならなくなるのが「自由経済」方式だ。
統制経済が良いとは言わないし「社会主義」が正しいとも言わない、しかし人間の欲を考慮すれば純粋な社会主義も完全自由経済主義も必ずこう言う所に帰着するだろう、
結局社会はこうして不均衡が広がってゆき格差が極端になってゆけば必ずどこかで全てが崩壊し混沌に戻るのではないだろうか、それが何時になるか?すぐ近くまで来ているのか、まだまだ先のことなのか、何れにしてもその崩壊までは持てない者は苦しみ続けなければいけないのか、貧しいと言うのは状況ではなく病理なのだ、自らの責任で資産を失ったわけではなく生まれついた環境がすでに罹患している大病だ、しかし決して直せない大病ではない。
人間が人間を食物にするのは動物が共食いをするのとは訳が違う、種が増えすぎて餌がなくなって起きる共食いは最後の種の保存行為だが人間の共食いは種の保存に逆らっている、
金に金を生ませて肥大化する資産家は金と言う人間が作り出した道具を使う事にはたけていても人間が生き続ける為に必要な「採餌」と言う能力は全くと言っていいほどない、
いくら数字の上で世界中の資産を持っていても下層の実際に働く人間が生命を維持できなくなったら数字はただの数字になってしまうだろう、
人間一人が生涯に使える金なぞそんなに大きなものではあるまい、「立って半畳、寝て一畳」と言う言葉が有ったが10人前も喰える訳もない、しかし1人が生命を維持できる栄養を摂取出来ない人間は数億人いる、この2種類の命にはなんの軽重もない、
日本の相続税は何もしなければ3代で資産はほぼなくなると言う不満があるが何もせずに得られた資産がなくなったとしても何の理不尽もない、大半の人達は生きる為には働かなければならないのに教育も食糧すらも平等とは言えない状況に生まれ育っている、
それが「62対36憶」と言う数字なのだ、この不平等は「自由経済主義」の中で調整できるのは「税金」が一番現実的な方法だ、実際はタックスヘイブンと言う方法もあるし法人化と言う方法もある、その為には「所得税」ではなく「保有税・資産税」にするのが即効性もあり、消費経済、内需の喚起にも一番有効だと思う、これは一国では効果が薄いが世界的に格差社会が拡大且大差になってきている現在世界規模で検討すべきだろう
しかし、いまの政治家に期待はできまい、彼らが望んでいるのは「自分も62人は無理でもTOP1000に少しでも近づきたい」と考えている連中ばかり、国民の為どころか「国を自分の利益の為に」動かしているとしか思えない連中だ、アメリカが儲かるのは戦争が一番手っ取り早い、その片棒を担ぐのはご免だと声を大にしたい

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