梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

今上天皇の退位に思う事

2017-12-27 10:24:44 | 雑記
今上天皇が退位される、ご高齢になられて庶民だったら隠居する年齢である、
ご苦労様でした、
しかし崩御されたら第一子が就かれると言う事を決めたのは徳川家康だと記憶するがWikiでは「200年ぶり」と書かれていたので違う様だ、
応仁の乱のきっかけになったような跡目争いを防ぐためだと言うが実際天皇の意志・力で大きく世が乱れたと言うのはおそらく上皇政治のころまでで応仁の乱にしても細川・畠山等の官僚が後室に娘を入れたところから始まっている、
大化の改新、(今では乙巳の乱と言うらしいが)にしてももとで言えば蘇我氏が娘を入れ皇子を産ませて岳父になると言う処に端を発している、
「藤原氏にあらずば人にあらず」の藤原氏も頃になると政治の中枢を独占し、鎌倉足利も結局天皇は飾り物に近く、国の乱れや戦争は天皇以外の所で起きている、
しかし明治維新で天皇は神に祭り上げられてその責任を負わされてしまった、日清日露も天皇の名前で始められ昭和になって大戦の詔勅は昭和天皇のお名前で発布されそこには帝国日本の文「御名御璽」が記されてしまう、
「天皇ヒロヒト」と言う本を筆頭に多くの本では「天皇は最後まで開戦を憂慮されていた」と言う、
そして敗戦、此れも当然開戦した陛下の名前で無条件降伏を受諾する、意に反して始めその責を負って米軍に身を差し出した陛下の思いは如何なものだったのか、
明治維新で「神」になった天皇は敗戦で「国民の象徴」として言わば日本国の神主になりその思いは封じられる事になった、
今、安倍政権と右傾化する「日本会議」は又戦争の出来る「強い日本」を復活しようとしているように見える、
今上天皇は昭和天皇のお気持ちを一番お知りになられる身近に生き方されてきたと思われる、
安倍政権が次々と強引に成立させる方に最終的に「御名御璽」をされるのは天皇になるが今の天皇はその事に意見を述べる事は出来ない、いかに忸怩たる思いが有っても最終責任の署名と押印をしなければならない、
その事だけは陛下の心の中で避けなければならない昭和天皇の遺言ではないのかと思うのは考えすぎなのだろうか
無論それを皇太子に預けると言う事も重い選択だろうがそれにもまして再度開戦の詔に御璽をされるのは絶えられないのではなかったのではないだろうか
全くの戯言です、しかしこんな事を考えたくなる今の政治は三権分立を無視して進む政治を見ているとそんなことまで考えてしまう